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従来のパッケージ型CDPとコンポーザブルCDP(Composable CDP)の違いとは?

2024.02.02

GoogleのBigQueryや、近年ではDatabricksなどに代表されるクラウド データウェアハウス(DWH)の普及は、世の中のデータ活用に革命を起こしました。最近では、One to Oneマーケティングを実現するために、クラウドDWHをカスタマーデータプラットフォーム(CDP)に接続して利用する企業が年々増加しています。

従来のCDPは、データ収集や統合、分析など、データ活用における便利な機能が網羅的に搭載されている「パッケージ型CDP」が主流でした。

しかし、ここ最近では、データ連携機能やセグメント機能など、データ活用に必要な機能をDWHに自由に組み合わせる「コンポーザブルCDP(Composable CDP)」が注目を集めています。

本来、従来のパッケージ型CDPとコンポーザブルCDPはコンセプトが異なるものですが、コンポーザブルCDPの需要の高まりにより、パッケージ型CDPでも多くの製品が「コンポーザブル」を訴求するようになり、その違いがわかり辛くなっています。

この記事では、パッケージ型CDPとコンポーザブルCDPの具体的な違いや、どちらを選択するべきなのかについて解説していきます。

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CDPとは

CDPは、自社のユーザーに関するデータの収集から活用までを担うプラットフォームです。収集されたデータのID統合やセグメンテーションを行い、それらを外部のツールへと連携することで、顧客一人ひとりにフォーカスしたOne to Oneマーケティングを実現することができます。

CDPに関して詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

パッケージ型CDPとは?

現在普及しているパッケージ型CDPは、顧客データの収集、統合、活用のそれぞれの機能を有したオールインワン型のソリューションです。

パッケージ型CDPでは、使用するデータは基本的にCDP側のストレージに投入される必要があります。そのため、DWHとCDPそれぞれ二重にストレージが存在しています。

パッケージ型CDPとは?

また、パッケージ型CDPは、次のような様々な機能を搭載しており、データ活用のための一連をパッケージ型CDPのみで完結させることも可能です。

  • Webやアプリからユーザーの行動データを収集するイベントトラッキング機能
  • 収集したデータのID統合機能
  • セグメントを作成する機能
  • 外部ツールへの連携機能

しかし、パッケージ型CDPではこれらの機能を兼ね備えているが故に、クライアントのマーケティング活動が外部であるCDP側の環境に依存する状況が生まれてしまいます。また、豊富な機能をすべて使いこなせず、不要な機能にコストを払っているケースも少なくありません。

コンポーザブルCDPとは?

コンポーザブルCDPは、DWHにあるデータに対して、それぞれの機能に特化したツールを連携させることでCDPが持つ機能をシステム全体で実現するというコンセプトのソリューションになります。

コンポーザブルCDPとは?

コンポーザブルCDPは外部のプラットフォームにデータを移す必要がないため、DWHを中心に必要な機能だけを組み合わせたり自由にカスタマイズすることができます。特定のベンダーにロックされることも防げるため、データの収集やストレージ、その他の様々なデータ活用の工程に置いて主導権を持つことができます。

これにより、自社の環境やビジネスのステージに沿ったマーケティング基盤の構築が可能となり、柔軟でスピーディーなデータ活用を推進できます。

コンポーザブルCDPは、以下の4つの条件を満たした構造である必要があります。

1. 既存のデータ基盤上に構築されている
コピーされたデータが別の場所に存在していないこと*1コンポーザブルCDPはSingle Source of Truth(信頼できる唯一の情報源)のコンセプトに基づいている

2.データベースがスキーマに依存しない
データの構造と保存方法を完全に制御できること

3.各機能が個別かつ柔軟に連携できる
既存のマーケティング基盤に連携でき、データ収集などですでに導入しているソリューションがある場合はそれを活用できること

4.価格は使用する機能にのみ発生
料金を支払う必要があるのは、使用する機能に対してのみ

欧米では、コンポーザブルCDPとDWHが、データ活用基盤の鉄板の組み合わせになりつつあります。DearOneでは、コンポーザブルCDP「Hightouch」を取り扱っております。主要機能やユースケースはこちらからご覧ください。

比較表

ここまでお伝えしたとおり、パッケージ型CDPとコンポーザブルCDPの最大の違いは、「柔軟性」です。パッケージ型CDPでは、既存のデータ基盤と並行して動作するように設計された特定の機能を持つプラットフォームを購入することになりますが、コンポーザブルCDPは、必要な機能を選択し、DWHに直接組み合わせることができます。

パッケージ型CDPと言えど実装は決して簡単ではなく、半年から1年ほどを要することも珍しくありません。もちろんパッケージ型CDP、コンポーザブルCDPのいずれを導入するにしても、技術的な専門知識は必要となります。しかし、既存のデータを活用したり、必要な機能のみを導入するニーズがある場合はコンポーザブルCDPの方が効率的かつ迅速に導入できることがほとんどです。

パッケージ型CDPとコンポーザブルCDPの機能性における違いについては、以下の比較表をご参照ください。

機能性パッケージ型CDPコンポーザブルCDP
イベントログの収集CDPのプラットフォーム上にイベントを収集&ロードするSDKイベントをDWHに収集したり、直接運用ツールに収集するSDK
リアルタイム性ディスティネーションへのイベント転送をサポートディスティネーションへのイベント転送とDWHテーブルからのストリーミング
ID統合CDP内の顧客データのみを統合DWH内のあらゆる顧客データやエンティティデータを統合
IDグラフCDPベンダーが所有・管理既存のインフラで所有・管理
スキーマユーザーとアカウントに限定あらゆるカスタム・エンティティやオブジェクトをサポート(例:世帯、プレイリストなど)
オーディエンス管理ユーザーまたはアカウントをグループ化してオーディエンスセグメントを構築 ユーザー、アカウント、または関連するモデルをグループ化してオーディエンスセグメントを構築
ストレージ データは自社の基盤の外部に保存・複製されるデータは自社のクラウド基盤に保存される
データ活用CDPからデスティネーションDWHからデスティネーション
リバースETLCDPの機能に依存ユースケースに応じたソリューションを自由に選択
分析CDPの機能に依存ユースケースに応じたソリューションを自由に選択
実装期間平均で半年~1年構造次第ではすぐに稼働可能
PoC必要とされる期間やコストが高いため現実的ではない短期間で実現可能
データ保持期間平均1~3年無制限
料金プラットフォーム料金とデータ量に応じた従量課金必要な機能に対する料金
コンプライアンスベンダーのポリシーによる自社のポリシーに則したソリューションを選択

どちらを選択するべきか

どちらを選択するか決断する際には、ビジネス特有のニーズを考慮することが重要です。

パッケージ型CDPを選択する場合は、「すぐに使える」ソリューションが、ユースケースに適しているかを見極めなければいけません。データ量が少なく、データリソースが限られている場合、パッケージ型CDPが適している場合があります。

コンポーザブルCDPは、より機能にフォーカスして最適なソリューションを選択することができ、アーキテクチャに制限されることなく、進化するビジネス要件やインフラに容易に適応するため、将来性が高い選択肢と言えます。また、グローバルで見た際にも、コンポーザブルCDPへの移行が進んでおり、世界中でコンポーザブルCDP領域の優れた製品が生み出されています。当社でも、少しずつ既存CDPからコンポーザブルCDPへの検討をご相談をいただくことも増えています。

さまざまな業界でファーストパーティデータの重要性が高まるにつれ、複雑なデータシナリオに対応できる柔軟性があるプラットフォームが求められるようになっていますが、コンポーザブルCDPは、この柔軟性が最大の強みとなります。

\コンポーザブルCDP「Hightouch」詳細はこちら/

最後に

コンポーザブルCDPを検討している方、コンポーザブルCDPの詳細をお知りになりたい方は、是非当社までお気軽にご相談ください。

ユースケースに応じたデータ活用のご支援や、コンポーザブルCDPのコアソリューションとなるリバースETL【Hightouch】の活用についてご提案をさせていただきます。

本記事はHightouch社より許諾を得て株式会社DearOneが翻訳、転載しております。
引用元:Hightouch社ブログ

References
*1 コンポーザブルCDPはSingle Source of Truth(信頼できる唯一の情報源)のコンセプトに基づいている

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