【Hightouch活用事例】実装なしで自動カゴ落ちメール配信

2024.08.29

Hightouch活用事例

DearOneの小林と申します。グロースマーケティング部という部署で主に「Hightouch 」の営業や導入の支援を行っています。

今回は、ECサイトなどの鉄板施策であるカゴ落ちユーザーを対象にしたメールの自動配信を、Hightouchを使うことで簡単かつ運用の手間なく行えるようにする事例を紹介いたします。

DearOneではHightouchの日本唯一のリセラー代理店としてHightouch社からも様々な情報共有を受けています。そういった情報を皆様にできるだけ早く、日本語でわかりやすく伝えていきたいと思います。

Hightouch事例概要

Hightouch事例概要

今回の事例では、自社のECサイトで商品をカートに投入したものの購入せずに離脱した「カゴ落ち」ユーザーに対して、商品の購入を促すパーソナライズされたメールの自動配信を行います。

また、事例の中ではHightouchを通じてユーザーのデータを配信実施のツールとしてMAツールのBrazeに連携しています。 HightouchではBraze以外にも200以上のツールとのコネクタを持っているほか、コネクタのないツールともAPIを使ったデータ連携を簡単に構築する機能を持っており、すでにお使いのメール配信ツールとも自由にデータを連携し同様の施策を行うことが可能です。

>>Hightouchのコネクタ一覧はこちら
>>Hightouchとのコネクタがないツールへのデータ連携方法はこちら

では事例について見ていきましょう。

なぜカゴ落ち施策が重要なのか

カゴ落ちメールは様々な企業が行っている施策の1つです。

あるUXをリサーチするBaymard Instituteによると、ECサイトのカゴ落ち率の平均値は70.19%というデータも出ており、カゴ落ちによる機会損失は大きいことが分かります。

またカゴ落ちの原因を見てみると、半数近くはユーザーの心理的原因から発生していることが見て取れます。

ガゴ落ちの原因

引用元:Reasons for Abandonments During Cart & Checkout (2024 data)

そのため、ユーザーの態度変容を起こさせるようなアプローチできれば商品購入まで結びつく可能性を高めることができるでしょう。

これからご紹介する事例のような、ユーザーごとにパーソナライズされたメール適切なタイミングで配信することも効果が期待できる施策の一つです。

事例手順1.ユーザーの行動データを収集し、DWHに連携

事例手順1.ユーザーの行動データを収集し、DWHに連携

AmplitudeやGA4といったユーザー分析のためのツールを利用している場合、各ユーザーの行動データが計測されています。それらのデータはBigQueryやSnowflakeといったクラウドDWHなどのデータ基盤に簡単に連携することができます。

また、他にもBIツールなどを使ってユーザーの分析を行っている場合、それらのデータからすでにカゴ落ちのあったユーザーを特定していたり、簡単に抽出することができるでしょう。

事例手順2. Hightouchを使ってメール配信ツールへ連携

事例手順2. Hightouchを使ってメール配信ツールへ連携

1.で、DWHに収集されたユーザーデータを、Hightouchを使ってBrazeなどの配信ツールへ連携していきます。

Hightouchではデータを連携する際、連携元であるDWHのデータをSQLやテーブル単位での参照、Lookerやdbtといったデータモデルを管理するツールとの連携など、様々な方法で抽出することが可能です。

Hightouch_SQL

これによって企業ごとの運用の形式に柔軟に合わせることや、作業者のレベルに応じた運用方法の構築などが可能になります。

例えば、決済ページで離脱したユーザーのデータが1つのテーブルにまとまっているような場合は下記のような簡単なSQL文で抽出ができるイメージになります。

HightouchSQL

カゴ落ちユーザーのテーブルがすでに存在している場合は、HightouchのUI上でテーブルごと指定することも可能です。

Hightouch_snowflake

連携するデータとしては下記の情報などが含まれていると、よりパーソナライズされた施策を行いやすくなります。

  • メールアドレス (string)
  • 氏名 (string)
  • カート内にあった商品数 (number)
  • コンバージョンフラグ (boolean)
  • カート内にあった商品の合計金額 (number)
  • カート内にあった商品の詳細 (nested object)

瞬時な連携が可能なHightouchのデータ連携についてはこちらの記事をご参照ください。

事例手順3. 配信ツールでの連携データの活用

Brazeなどの配信ツールに連携されたユーザーデータを使うことで、カゴ落ちメール施策を行うことができます。

その際、多くの配信ツールでは、ユーザーの名前や選択した商品名など、メールコンテンツの中に変数を持たせることができるため、 ユーザー一人ひとりにパーソナライズされたメール内容にすることができます。

(※Brazeでカゴ落ちメッセージを配信するイメージ)

Hightouch_Braze

Hightouchからは任意のタイミングで新しいカゴ落ちユーザーのデータのみを連携することができるので、配信ツールで施策実施のシナリオを一度作成すれば、自動でカゴ落ちメールを配信することが可能になります。

>>データ連携の条件やタイミングを自由に指定できるジャーニ機能

Hightouchを使ったチャネル横断のマーケティング施策

また、Hightouchではメール配信のツールだけでなく、SNS広告やSalesforceのようなCRMツールへもデータの連携が可能です。

Hightouchを活用することで、マーケティング施策全体で同一のデータを使うことができ、一貫したユーザー体験や最適なチャネルでのマーケティング施策実施も実現することが可能です。

Hightouchを使ったチャネル横断のマーケティング施策

製品サイトでHightouch機能を詳しく知りたい方は以下からご確認ください。

Hightouch無料プランのご紹介

そしてHightouchでは無料プランを提供しており、Brazeなどへのデータ連携もこのプラン内でお試しいただくことが可能です。プランは下記のリンクから数分でご利用開始いただくことが可能で、お支払情報の入力なども必要ありません。

ご興味がありましたらぜひお試しください。(リンク先ページの”Start for free”から)

リバースETL_Hightouch

https://hightouch.com/pricing

最後に

今回は、カゴ落ちユーザーに対するメール配信を自動化する事例をご紹介いたしました。

施策自体はベーシックなものですが、その運用に手間がかかるなどの理由から、施策を十分に回せていないという方も多いのではないでしょうか。

今回の「カゴ落ち施策」のようにユースケースが明確な場合にこそ、HightouchのようなSaaSソリューションは大きな効果を発揮します。

ツールを通じて皆様のマーケティング活用の効果を高めたり、運用を担当されている方の負担が減らせるような価値を提供できたらと思っております。

今後も皆様に何かしらの刺激や気づきを与えられるような記事や発信ができたらと思っております。最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって何かお役に立てましたら幸いです。

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