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【Hightouch活用事例】1st Partyデータ連携で広告配信・計測効果を劇的改善

2024.07.31

Hightouch活用事例

DearOneの小林と申します。グロースマーケティング部という部署で主に「Hightouch 」の営業や導入の支援を行っています。

今回は、Hightouchを使ってSNS広告プラットフォームに自社で集めたユーザーデータを連携し、広告の配信効果を劇的に改善した事例を紹介いたします。

DearOneではHightouchの日本唯一のリセラー代理店として、Hightouch社からも様々な情報共有を受けています。そういった情報を皆様にできるだけ早く、日本語でわかりやすく伝えていきたいと思います。

Hightouch事例概要

Hightouch事例概要

今回の事例では、自社で計測した「広告を見たユーザーの行動データ」を、Meta広告などの広告プラットフォームにHightouchを使って連携します。これにより、広告ブロッカーやCookie制限でGoogleタグやMeta pixel*1FacebookやInstagramでの広告キャンペーンの効果測定のためにWebサイトに設置するコード。が使えなくても正確なコンバージョン計測ができるようになります。

その他、次のような効果も得られます。

  • より完全な広告効果が計測可能になる
  • 広告を踏んだユーザーのその後の行動が分かり、広告の詳細な影響を把握できる
  • 行動データが広告プラットフォームに入ることで、ターゲティングの精度が高められる

そして今回の事例では、データ活用におけるさまざまな目的をもったツールが出てきます。

データの計測ユーザー行動をトラッキングするためのツール
データの収集、加工計測した行動データを収集するデータ基盤
データの連携必要なデータを必要な形で連携するツール「Hightouch」
データの活用広告配信プラットフォーム

データの連携を担うHightouchは、様々なデータの連携元、連携先と接続できるため、事例で挙げた以外のツールでも同様の施策を行うことが可能です。

>>Hightouchのコネクタ一覧はこちら
>>Hightouchとのコネクタがないツールへのデータ連携方法はこちら

では事例について見ていきましょう。

前段:広告運用担当者の抱える課題

ある企業では、ECサイトで販売している商品をGoogle広告やMeta広告などのペイド広告を使って広告配信していましたが、運用の課題として、広告効果が十分に計測できていないという状態にありました。

具体的に、運用担当者はMeta pixelを実装して、広告クリック後の購買などの最終コンバージョンのデータを計測しようとしましたが、それでは計測が不十分でした。

その理由は主に2つあります。

  1. ユーザー側で広告ブロッカーを入れていたりCookie利用を拒否している
  2. 複数広告プラットフォームがあり理想的な計測ができていない

ユーザー側で広告ブロッカーを入れていたりCookie利用を拒否しているとユーザーの行動が計測ができなくなってしまいます。このようなユーザーは一定の割合おり、トラッキングを拒否するユーザーは今後さらに増えるとも考えられています。

また、この企業では複数の広告プラットフォームを使用しており、それぞれのプラットフォームでデータを取得した場合、複数広告ツールでクリックがあったときにラストクリックがどの広告なのかわからないということが想定されます。ラストクリックの計測のためには、別途アトリビューションツールの導入が必要な上、実装も困難なものでした。

さらに、この企業では購買データなどのデータは自社のデータ基盤に収集されており、Meta pixelでは購買データとユーザーのトラッキングデータを結びつけることができませんでした。これでは広告側で計測する最終コンバージョンの数値と実際の購買データの数値に差異が生じる可能性があり、データの信頼性が不十分になると考えられました。

そんな中、別施策のチームがユーザーの行動分析を行うためのツールを導入し、そのツールでユーザーの行動データを収集していることを聞きました。広告の運用担当者は、そのツールで収集した行動データとデータ基盤にある購買データを活用することで、広告をクリックした後のユーザーの行動をより効率的かつ正確に捕捉することを考えました。

前段:広告運用担当者の抱える課題-1

そこで、Meta広告のコンバージョンAPIを使って広告プラットフォームへデータを連携することを思いつきました。コンバージョンAPIとは、広告プラットフォームが提供する広告主側が自分たちで収集したデータを連携するためのAPIで、これを使うことでCookie規制に関係なくユーザーデータを活用することができます。

前段:広告運用担当者の抱える課題-2

事例手順1.ユーザーの行動データを収集し、データ基盤に連携

事例手順1.ユーザーの行動データを収集し、データ基盤に連携

AmplitudeやGA4といったツールを利用している場合、各ユーザーの行動データが計測されています。それらのツールで収集されるデータに、「どの広告からページに流入したのか」という ”fbclid” *2ページURLの fbclid クエリパラメーターの値。 広告流入後のページURLに”fbclid”などのパラメータで計測することなどががしやすくなります。などの広告IDやクリックIDの情報も合わせて計測することで、広告流入以後のユーザーの行動を詳細に計測することができます。

そしてAmplitudeやGA4など行動データを計測できるツールのほとんどは、データ基盤で使われるDWHとツール間コネクタを持っており、計測した行動データをデータ基盤に簡単に連携することができます。(例:AmplitudeではBigQueryやSnowflakeといった製品とのコネクタがあり、簡単に連携設定が可能です。)

そしてデータ基盤側にある購買データと、行動データで計測しているユーザーIDを突き合わせることで、広告から流入したユーザーが最終的に購買まで至ったのか、一連のデータとして統合することが可能になります。

この顧客軸に統合されたユーザーデータこそがCDPがもたらす大きな価値であり、今後のデジタルマーケティングにおいて非常に重要なデータとなります。

事例手順2. 統合されたデータをHightouchで広告プラットフォームへ連携

事例手順2. 統合されたデータをHightouchで広告プラットフォームへ連携

データ基盤で統合されたユーザーの行動データをHightouchを使ってMeta広告などの広告プラットフォームへ連携します。

HightouchはMeta広告のコンバージョンAPIなどの広告プラットフォームへデータを連携する仕組みとのコネクタを持っており、瞬時に様々な広告プラットフォームへのデータ連携が可能です。

また、連携の前にデータ基盤側で、ユーザーの行動データに対してメールアドレスや氏名、性別、住所、電話番号といった情報も統合しておくことで、広告プラットフォーム側でのユーザーのマッチングに使うことができます。これにより、データの質をさらに高め、広告効果を増大させることができます。

瞬時な連携が可能なHightouchのデータ連携についてはこちらの記事をご参照ください。

事例手順3. 広告ツールでの連携データの活用

事例手順3. 広告ツールでの連携データの活用-1

広告プラットフォームに連携されたユーザーの行動データを使うことで広告の運用担当者は、

  • より詳細かつ正確な広告効果の測定
  • 様々な行動データや属性情報を使ったより高度なターゲットの作成
  • Lookalike機能*3Meta広告で類似性の高いユーザーを抽出する拡張機能でのより精度の高い新規広告ターゲットの絞り込み

などが可能になりました。結果的に、広告配信におけるROASなどのKPIを向上させることが実現できました。

また、この施策で使われたデータはHightouchを通じてさまざまな広告プラットフォームへ連携することが可能なため、どのプラットフォームでも同じデータを使った広告配信を行うことができるようになります。

事例手順3. 広告ツールでの連携データの活用-2

さらに、Hightouchでは広告だけでなくBrazeなどのMAツールやSalesforceのようなCRMツールへもデータの連携が可能です。これにより、広告におけるマーケティング施策全体で同一のデータを使うことができ、一貫したユーザー体験や最適なチャネルでのマーケティング施策実施も実現することが可能です。

事例手順3. 広告ツールでの連携データの活用-3

製品サイトでHightouch機能を詳しく知りたい方は以下からご確認ください。

Hightouch無料プランのご紹介

Hightouchでは無料プランを提供しており、Meta広告などへのデータ連携もこのプラン内でお試しいただくことが可能です。プランは下記のリンクから数分でご利用開始いただくことが可能で、お支払情報の入力なども必要ありません。

ご興味がありましたらぜひお試しください。(リンク先ページの”Start for free”から)

Hightouch無料プランのご紹介

https://hightouch.com/pricing

最後に

今回は、1stPartyデータを連携することで広告の効果計測や効果を高める事例をご紹介いしました。

3rdParty Cookieのルールが大きく変わっている中で、個人的に、こういったルールの変化への対応は、いつかはしなければいけないと思いつつも夏休みの宿題のようになんとなく先延ばしになってしまいがちなことだと思っています。

一方で、見方を変えれば変化への対応も、新たな考え方やソリューションをいち早く活用する前向きな取り組みにもなり、周りより一歩前に出るチャンスにもなり得ると考えています。

今後も皆様に何かしらの刺激や気づきを与えられるような記事や発信ができたらと思っております。最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって何かお役に立てましたら幸いです。

References
*1 FacebookやInstagramでの広告キャンペーンの効果測定のためにWebサイトに設置するコード。
*2 ページURLの fbclid クエリパラメーターの値。 広告流入後のページURLに”fbclid”などのパラメータで計測することなどががしやすくなります。
*3 Meta広告で類似性の高いユーザーを抽出する拡張機能

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