バラバラな顧客情報を一まとめに|HightouchのID統合機能とは?

2024.03.01

HightouchのID統合機能

顧客は、アプリやWeb、店舗など複数のタッチポイントで企業と関わります。また、顧客が複数のサービスを横断して利用している場合は、タッチポイントがさらに増え複雑になります。

特にチャネルやサービスによって顧客情報をバラバラに管理している場合、顧客の全体像を理解しづらく、一貫したコミュニケーションが取れないというデメリットもあります。

そんな中、注目されているのがチャネルやサービスを横断した「顧客のID統合」です。

本記事では、データウェアハウス(DWH)に溜まった顧客情報を一つのIDに統合できる、HightouchのID統合機能をご紹介します。

Hightouchとは

Hightouchは、DWHのデータの価値を最大限に引き出すデータ活用のプラットフォームです。リバースETL機能を中心に、セグメント機能やリアルタイムでパーソナルデータを提供するAPI機能などデータ活用における様々な価値を提供するツールです。

Hightouchの詳細はこちらからご覧ください。

HightouchのID統合機能

HightouchのID統合機能は、顧客の行動情報や属性情報などをつなぎ合わせて、統一された顧客プロフィールを作成する機能です。バラバラに溜まっている顧客情報を統合することで、顧客の属性情報や行動情報の全体像を把握できるようになり、将来的に顧客をより深く理解し、一人ひとりに適したコミュニケーションを行うことができます。

HightouchのID統合機能

従来のCDP(カスタマーデータプラットフォーム)では、DWHに溜まったデータを統合する場合は、CDPの中でID統合を実行する必要があり、DWHとCDP双方でデータを溜めなければならず、ストレージコストが発生したり、データを2重で持つリスクが発生する可能性がありました。

対して、HightouchのID統合機能では、DWH内でデータを直接統合できため、データをDWH以外に出す必要がなくリスクが軽減され、時間のかかるエンジニアリング作業がなくなるメリットが生じます。

HightouchID統合機能の3つの特徴

HightouchのID統合機能の3つの特徴についてご紹介します。

あらゆるデータに対応 

従来のCDPでは、CDPに入っているデータだけでしかID統合ができません。もし、統合したいデータが外部ツールにある場合、CDPと外部ツールを連携するための開発が必要となります。

この作業はデータソースの追加や変更の度に発生するため、ID統合までに手間や時間がかかってしまいます。そのため仕方なく一部のデータだけでID統合を行い、結果として逆にデータのサイロ化を招いてしまうケースが少なくありません。

対して、HightouchはDWHに保存されているすべてのデータを使うことができ、CDPにデータを入れる作業も発生しないため、柔軟にID統合を行いたいデータの追加や変更が可能となります。

Hightouchを活用することで、DWHはマーケティングデータの中心的なデータソースとなり、利便性が更に向上します。

HightouchID統合機能_あらゆるデータに対応

柔軟なカスタマイズ

Hightouchでは、コード不要のUIを使用して、統合された顧客プロフィールを作成し、イベントをそれらのプロフィールに関連付けるための定義を行います。 

仮に複雑なデータであったとしても、厳密なルールと曖昧なルールの両方を組み合わせて任意のモデルを構築することができます。これにより、識別子のマージ方法を正確にカスタマイズできる柔軟性が得られます。 

HightouchID統合機能_柔軟なカスタマイズ

引用:https://hightouch.com/blog/announcing-identity-resolution-feature|Hightouch社ブログ

多様な軸でID統合が可能

ID統合と言うと顧客個人のID統合のみに関心を持たれる方が多いと思いますが、Hightouchでは、前述の柔軟性を活かして、個人以外の多様な軸でID統合が可能です。

例えば、家庭向けにインターネット回線の販売を行っている企業の場合、世帯レベルでサービスを販売することから、世帯の情報を管理したいという発想があると思います。この場合、Hightouchでは以下のように世帯IDを軸にデータを統合させることができます。

HightouchのID統合機能_多様な軸でID統合が可能

この例以外にも、BtoB企業はサービスのアカウントID軸、クライアントID軸のように、業種問わずデータ管理ができるようになります。

最後に

ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。あらゆる顧客データを統合できるほか、顧客個人はもちろん取引先となる世帯や店舗など、さまざまな形態でIDを統合できることがお分かりいただけたと思います。

改めて、HightouchのID統合機能を使うメリットを振り返ってみます。

  • DWH内でID統合を実行できる
  • ノーコードのため非エンジニアでも作業ができる
  • 統合された顧客データは、200以上の外部ツールと連携できる
  • BtoCやBtoBなどのサービス形態を問わず活用できる
  • 顧客の全体像を理解することにより、マーケティング施策の効率化や成果向上につながる

DearOneでは、Hightouchの導入・運用のご支援を行っております。Hightouchについてさらに詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。

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