DearOneの小林と申します。グロースマーケティング部という部署で主に「Hightouch 」の営業や導入の支援を行っています。最近ありがたいことに、Hightouchのお問い合わせをいただくことが増えてきました。
今回は、Hightouchの新機能「キャンペーンインテリジェンス」をご紹介いたします。この機能は、デジタル広告やメッセージ配信などの施策データの、ツールを横断した可視化、分析、データ抽出などがHightouchの画面上で実現できるものです。
キャンペーンインテリジェンス機能を活用することで、どのようなメリットがあるか解説していきたいと思います。
Hightouchとは
HightouchはDWHのデータの価値を最大限に引き出すデータ活用のプラットフォームです。リバースETL機能を中心に、セグメント機能やリアルタイムでパーソナルデータを提供するAPI機能などデータ活用における様々な価値を提供するサービスになります。
直近では既存のCDPツールが抱える課題を解決する、新たなCDPソリューションの形である「コンポーザブルCDP」としての問い合わせも多くいただいております。
Hightouchの主な機能やユースケースはこちら
これまでの可視化機能とどう違うのか
キャンペーンインテリジェンス機能は、デジタル広告やメッセージ配信などの施策データの、ツールを横断した可視化、分析、データ抽出などがHightouchの画面上で実現できるものです。
この章では、全体的なマーケティング活動においてキャンペーンインテリジェンス機能にどのようなメリットがあるのかご紹介します。キャンペーンインテリジェンス機能が目指すものは、マーケター自身で簡単にツール横断の施策データの可視化・分析をするための基盤を作ることです。
イメージとしては以下のような立ち位置です。
ツール別にデータを参照するケース(上図左)
マーケターの方が普段使うMAツールや広告ツールなどでは、それぞれのツールで収集するデータを基に、そのツール上で実施した施策の結果に関するデータしか見ることができません。そのため、例えば2つの広告ツールで同様の施策を行った場合、ツールを横断しての効果検証や比較を行うことは簡単ではありません。さらに、ツール毎に集計やセグメントの定義が異なると、それぞれの数値を比較することも難しくなります。
包括的なデータを参照するケース(上図右)
上記の問題を解決するために、これまで多くの企業ではBIツールが活用されていました。BIツールは、データ基盤のデータを使うことで包括的なデータを参照することができます。しかし、一般的なBIツールは主にビジネス全般に対して利用されるため、マーケティング向けに設計されているものではありません。そのため、必要なデータの抽出に手間がかかったり、高度な分析やセグメント作成を行うためにはデータエンジニアへの依頼が必要になり、結果的に分析から施策実施までがスムーズにできなくなる可能性があります。
Hightouchのキャンペーンインテリジェンス機能は、双方のギャップを埋め、BIよりも使いやすく、一般的なマーケティングのユースケースを想定して構築されています。
キャンペーンインテリジェンスでできること
ここからは、キャンペーンインテリジェンス機能で、どのようなことができるのか大きく4つをご紹介します。
1.顧客データや施策結果の可視化
Hightouchの画面上で、DWHに蓄積された顧客データや各種ツールで行った施策のパフォーマンスを見ることができます。包括的なデータを参照することで、施策を実施しているMAツールや広告ツールなど、それぞれのツールを行き来することなく、全ての施策結果をより深く理解することができます。またツールごとの施策効果の比較や傾向を確認し、マーケティング施策全体の最適化をしていくことができます。
2.データを活用しやすく集計、分析
キャンペーンインテリジェンスは、単にデータの可視化をするだけではありません。Hightouchの画面上で、マーケティング施策を行うためのデータ集計や基本的な分析も行うことができます。
時間の経過に伴う施策結果を測定
A/B テストや特定の施策などの指標を定義して、数値の推移を追いかけることができます。例えば、春のキャンペーンを行う場合に、メールとInstagramで実施した施策で売上へのインパクトがどのように変化したのか、異なるチャネルであったとしても、Hightouch の画面上で特定の施策を指定して比較することができます。
カスタマージャーニーを分析する
さらに、ファネルなどのチャートを作成してカスタマージャーニーの独自のパターンを発見することができます。例えば、メール施策を行った際に、配信したユーザーのキャンペーンサイトのクリック、購入完了までのステップとCVRを把握することができます。
また、チャート上で顧客セグメントを作成することもできます。例えば、メールをクリックしなかった顧客やキャンペーンサイトをクリックしたが購入しなかった顧客のセグメントを作成し、そのセグメントに対し新たな施策を行っていくことができます。
3.分析データを素早く連携
Hightouch上でデータの可視化や分析ができることの最大の強みは、そこで得たインサイトや分析結果をそのままデータとして施策ツールに連携し、次なる施策へとシームレスに繋げることができる点です。
例えば、先ほどのファネル分析で可視化した「施策メールを開封したが注文完了までいかなかったユーザー」のセグメントをチャート上からワンクリックで抽出し、MAやCRMツールに瞬時に連携することが可能です。これによって、分析と施策の工程が分断され、それぞれで終わってしまうことを防ぎます。
Hightouchのプラットフォーム上で可視化、分析からデータ連携までを一気通貫で行えることで、マーケティング施策のPDCAサイクルを画期的に加速させることができます。
Hightouchは、200以上のツールへデータ連携ができるコネクタが既に用意されています。皆さまがお使いのツールが含まれているかは、「Hightouchの連携先一覧」よりご確認できます。
4.AIでデータを探索をもっと簡単に
ChatGPTのように、自然言語のコミュニケーションで見たいデータが探索できる「Hightouch Copilot」(AI)が搭載されています。この機能を使うと、施策と顧客に関する深いインサイトを素早く明らかにすることができます。
2024年4月時点では日本語未対応となっていますが、今後日本語が利用できるように準備中です。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。記事の冒頭でご説明したように、キャンペーンインテリジェンス機能は、包括的なデータをマーケター自身で活用しやすくするための優れた機能です。
さらにHightouchでは、データ活用をより促進するための機能が多数リリースされています。DearOneでは、Hightouchの導入や運用のご支援をしております。お気軽にお問い合わせください。