CDPツール比較15選!特徴や導入実績、選び方のポイントも紹介

2024.10.28

顧客データプラットフォームであるCDP(Customer Data Platform)を導入する企業は増加しており、CDPの市場規模は年々増加しています。CDPは顧客一人一人のデータを収集、管理、分析し、最適な施策の実行と顧客ニーズに合致したサービス提供を実現するために必須のツールです。

しかし、導入を検討する上では、CDPにはいくつかのタイプがあり、また強みも異なるため、自社に適したものを選ぶのはなかなか難しい点があります。自社に合わないCDPを導入すると、必要以上にコストがかかったり、やりたい施策が出来なかったりと、費用や工数が無駄になってしまうこともあります。

当記事では、CDPの基本概念を解説したうえで、複数のCDPを取り扱う代理店ならではの目線で、CDP導入を検討する際に重要な機能や価格などの要点を詳しく説明します。市場より厳選した15個のCDPについても紹介し、各ツールの機能やソリューションタイプについて解説しますので、ぜひ参考にしてくだ

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CDPツールとは?

CDPツールとは、顧客一人一人のデータを収集/管理/分析することができるツールです。オンライン/オフライン問わず、様々なチャネルから、属性データや行動データといったデータを収集し、顧客とのより良い関係構築に活かすことができます。また、CDP単体で使用するのではなく、MA(マーケティングオートメーション)ツールやCRM(顧客関係管理)ツールなどと連携を行うことでさらなる相乗効果を見込めます。

CDPツールの役割や機能について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

比較前に知っておくべきCDPツールの4タイプ

CDPには4つのタイプがあり、それぞれ異なる特徴、強みがあります。CDPツールを比較検討する際には、具体的なツールを絞る前に、自社が必要としているのがどのタイプかを確認しましょう。次章の具体的なCDPツール比較で、各ツールがどのタイプかも記載していますので参考にしてください。

CDPにおける4つのソリューションタイプ

All in Oneタイプ

All in OneはSalesforce、Adobe、Oracleなどの大手ベンダーが提供している「〇〇 Marketing Cloud」のようなツールで、MarTechツール群を1つのベンダーで統一して利用するSuites思考に基づいています。分析やエンゲージメントを兼ね備えたオールインワン製品という特徴があり、各分野の優れたMarTechツールを組み合わせて利用するBest of Breedとは反対の思想を持つ製品です。

自社が既にオールインワン製品を持つ大手ベンダーで固めている場合にはスケールメリットに期待できます。しかし既に何かしらのMarTechツールを導入している場合にはオールインワン製品との機能重複が発生したり、オールインワン製品の個々の機能は各分野の専業ベンダーを下回るケースが多いというデメリットがあります。

Application CDPタイプ

Application CDPはデータ収集に加えて、AI/機械学習を用いた高度なユーザー分析やジャーニー機能に強みを持つCDPで、Treasure data、Lytics、Optimoveなどのツールが該当します。後ほど解説するInfrastructure CDPと比べると、データ収集・管理よりも分析/施策実行のための機能に重きを置いたCDPです。

データが既に整備・統合されていて品質的な課題が少なく、AIを活用した高度なセグメンテーション作成やチャネル・MarTechツールを横断したジャーニーオーケストレーションなどのアクションを行いたい場合に適しています。

Infrastructure CDPタイプ

Infrastructure CDPは様々な顧客接点から発生するデータのリアルタイム収集と品質管理、外部MarTechツールへの連携に重きを置いたCDPで、Tealium、Segment、mParticleなどのツールが該当します。

Best of Breed思考の弊害である様々なツールが個々に連携することで発生するツールのサイロ化と、ツールごとに異なる蓄積データの粒度/仕様/ID体系が原因で発生するデータのカオス化を、データの上流から下流のパイプラインの構築(インフラ整備)で解決します。データのインフラ整備を行うことで複雑化するデータの品質維持や連携を容易にし、外部MarTechツール導入の工数削減やデータの仕様変更による影響の低減が可能となります。

Unbundlingタイプ

Unbundlingタイプは、既存のDWHに対してフォワードETLやリバースETLなどのデータ収集機能と外部へのデータ連携機能を組み合わせてCDPの機能を再現する考え方です。BigQueryやSnowflakeなど既にデータが溜まっている場所に対して、足りない機能を他のツールで補っていきます。

既にある環境を活かしながらデータの収集〜統合管理〜外部MarTech連携を実現する構想で、リバースETLの台頭に伴い考え方が普及しました。UnbundlingタイプのCDPは「コンポーザブルCDP」という名称で米国で登場して先進企業に取り入れられてきましたが、最近日本でも注目され、少しずつ導入企業も増加しています。

関連記事:コンポーザブルCDPとは?既存のCDPとの違い
関連記事:米国最前線のデータ活用術~Snowflake+Hightouchで実現するコンポーザブルCDP~

CDPツール比較15選

CDPを取り扱う代理店の目線で、おすすめのCDP15製品をご紹介します。

※以下は、各社オフィシャルサイトの情報をもとに株式会社DearOneにてまとめたものになります。2024年10月時点での情報となりますので、詳しくは各社にお問い合わせください。

Hightouch

Hightouch(ハイタッチ)は、クラウドDWHのSnowflakeやDatabricksと組み合わせるコンポーザブルCDPで、最近、日本でも導入事例が増えつつあります。

DWHのデータの価値を最大限に引き出すデータ活用のプラットフォームとして、データ連携機能であるリバースETLを中心にセグメント作成機能や顧客IDの統合機能などデータ活用における様々な機能を搭載しています。

ソリューションタイプUnbundlingタイプ
導入実績要問合せ
導入企業(業界)・日本国内 バンダイナムコ(エンタメ)
・海外 Spotify(エンタメ)、Warner Music Group(エンタメ)、TripAdvisor(旅行) など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://growth-marketing.jp/hightouch/

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mParticle

mParticle(エムパーティクル)は、アプリ、WEBサイト、CRM、オフラインのデータを連携させ、リアルタイムにデータを一元管理できることに強みがあるCDPです。また、250個以上の統合機能があらかじめ実装されており、他ツールとの連携性にも優れています。UIがシンプルであるため、直感的に操作できることも特徴です。

ソリューションタイプInfrastructure CDPタイプ
導入実績要問合せ
導入企業(業界)Airbnb(宿泊)・Venmo(金融)・Reverb(流通・小売)・JetBlue(航空)・Delivery Hero(流通・小売)など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://growth-marketing.jp/mParticle/

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Tealium

Tealium(ティーリアム)は、リアルタイム性に強みを持つCDPです。クロスチャネル分析と独自の予測インサイトを構築していることにより、短時間で各顧客セグメントに最適なアプローチを行えます。また、1,300以上のツールとの統合機能を備えているため、データを迅速かつ効果的に連携することができます。

ソリューションタイプInfrastructure CDPタイプ
導入実績全世界1,000社国内70社以上
導入企業(業界)全日本空輸(航空)・ジェーシービー(金融)・日本電気(情報・通信)・山形銀行(金融)・ファンケル(化粧品)など
導入支援サービス有/無有り(テクノロジーパートナーによる導入)
製品リンクhttps://tealium.com/ja/ 

Treasure Data

Treasure Data(トレジャーデータ)は、高度なビッグデータプラットフォームの技術によって、顧客データの収集/統合/分析/施策実行を行えるCDPです。特にデータ収集では、170を超える連携コネクタが実装済みで、オンライン/オフラインを問わず、多種多様なデータを収集できます。また、サポート体制も充実しており、各部署が連携してサポートするほか、公式ドキュメントやテンプレートなども充実していることが特徴です。

ソリューションタイプApplication CDPタイプ
導入実績国内450社以上
導入企業(業界)サイバーエージェント(情報・通信)・本田技研工業(自動車)・クレディセゾン(金融)・三井住友銀行(金融)・ソフトバンク(情報・通信)など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://www.treasuredata.co.jp/

AIXON

AIXON(アイソン)は、ノーコードで構築できるAI/人工知能を活用して、顧客理解を最大化させることができるカスタマーデータサイエンスプラットフォームです。様々なチャネルにわたってリアルタイムにデータを統合/分析できるのみならず、AIによる予測を様々な場面で活用できる点に強みがあります。

ソリューションタイプApplication CDPタイプ
導入実績要問合せ
導入企業(業界)明台産物保険(金融)・cama café(流通・小売)・CommonWealthグループ(情報・通信)・アユタヤ銀行(金融)・株式会社LIFULL(不動産)など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://www.appier.com/ja-jp/products/aixon 

aimstar

aimstar(エイムスター)は、データの収集/管理/分析に加えて、MA機能も備えているマーケティングDXツールです。また、AI/機械学習を活用して、One to Oneマーケティングやスコアリング結果を基にした抽出等を行うことができます。加えて、開発から運用まで一気通貫でサポートしてくれる体制が整っていることも特徴です。

ソリューションタイプAll in Oneタイプ
導入実績要問合せ
導入企業(業界)エニグモ(流通・小売)・ベルーナ(流通・小売)・アプラス(金融)・世田谷自然食品(流通・小売)・ジュピターショップチャンネル(流通・小売)など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://aimstar.net/ 

b→dash

b→dash(ビーダッシュ)は、ノーコードでデータの収集/管理/分析を実現できるデータマーケティングクラウドシステムです。2019年度グッドデザイン賞を獲得しており、シンプルで分かりやすいUIUXに強みがあります。MA機能も備えているため、データマーケティングに必要な機能を網羅しており、複数ツールを導入して連携する必要がないことも特徴です。

ソリューションタイプAll in Oneタイプ
導入実績国内500社以上
導入企業(業界)クレアスライフ(不動産)・アスカネット(サービス)・穴吹カレッジグループ(教育)・パムローカルメディア(情報・通信)・松屋フーズホールディングス(流通・小売)など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://bdash-marketing.com/ 

INTEGRAL-CORE

INTEGRAL-CORE(インテグラルコア)は、リアルタイムかつノーコードで、様々な顧客データの収集/管理/分析ができるCDPです。セキュリティ面に考慮して専用環境で構築することも可能です。また、導入支援やサポートにも強みがあり、CDPの導入/運用サポートだけでなく、その前段階の企画フェーズからの支援もしています。

ソリューションタイプInfrastructure CDPタイプ
導入実績要問合せ
導入企業(業界)穴吹興産(不動産)・ADDIX(情報・通信)・ビデオリサーチ(サービス)・ターゲットメディア(情報・通信)など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://www.ever-rise.co.jp/integral-core/ 

KARTE Datahub

KARTE Datahub(カルテデータハブ)は、データの分析/可視化に加え、様々な顧客接点で点在するデータの一元管理により、より良い体験提供を可能にするCDPです。AI/機械学習を活用することで、施策の出し分けやネクストアクションの示唆出しも行えます。また、操作性もシンプルで分かりやすいことが特徴です。

ソリューションタイプApplication CDPタイプ
導入実績要問い合わせ
導入企業(業界)味の素(食料品)・三菱地所(不動産)・野村総合研究所(情報・通信)・リクルート(人材)・SBI証券(金融)など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://karte.io/product/datahub/ 

KiZUKAI

KiZUKAI(キヅカイ)は、アクションすべき顧客を自動抽出/リスト化し、最適なアクションへ導く顧客ロイヤリティー向上ツールです。データを連携することで、点在するユーザーデータを収集/分析可能な形に自動加工し、顧客状態を瞬時に可視化できます。また、AI/機械学習を活用してユーザーの解約リスクを自動算出してくれる点も特徴です。

ソリューションタイプApplication CDPタイプ
導入実績要問い合わせ
導入企業(業界)アイスタイル(化粧品)・DMM.com(情報・通信)・ティップネス(フィットネス)・モバオク(情報・通信)・サジェスタム(情報・通信)など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://kizukai.com/ 

ONE’s Data

ONE’s Dat(ワンズデータ)は、各チャネルのユーザー行動データを最適な形で収集/管理するデータ活用プラットフォームです。データ抽出/レポーティング設計/可視化を容易にするUIとなっていることも特徴です。また、ユーザーのプライバシーを保護しつつプラットフォーマーへのデータ送信を可能とする、サーバーサイドAPIも実装しています。

ソリューションタイプApplication CDPタイプ
導入実績国内100社以上
導入企業(業界)要問合せ
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://onesdata.com/ 

Reckoner

Reckoner(レコナー)は、直感的なUIを持ち、ノーコードでSaaSとデータ分析基盤の統合を実現するクラウド型ETLサービスです。収集したデータを活用するために、広告/SFA/MA/CRM等20種以上のサービスと連携できるため、作成したデータを出力することもできます。また、画面上にデータの結合/変換結果のプレビューを表示できるため、常に結果を確かめながら操作出来る点も特徴です。

ソリューションタイプUnbundlingタイプ
導入実績要問合せ
導入企業(業界)スマートニュース(情報・通信)・デジマ―ル(情報・通信)・auコマース&ライフ(情報・通信)・BRANU(情報・通信)・サンプロシード(不動産)など
導入支援サービス有/無要問合せ
製品リンクhttps://reckoner.io/ 

Rtoaster insight+

Rtoaster insight+(アールトースター インサイトプラス)は、顧客のインサイトを導き出すための多種大量のデータ統合機能と直感的な操作を可能にするGUIを備えたCDPです。GUI上で容易にセグメント作成/分析が出来ることに加え、SQLによる自由なセグメント作成/分析が出来るため、クイックなデータ活用/アクション実行と精緻なデータ活用/アクション実行を両立出来ることが特徴です。

ソリューションタイプApplication CDPタイプ
導入実績要問い合わせ
導入企業(業界)DoCLASSE(流通・小売)・フェリシモ(流通・小売)・バロックジャパンリミテッド(流通・小売)・エノテカ(流通・小売)・ニフティ(情報・通信)など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://www.brainpad.co.jp/rtoaster/insight/ 

Sitecore CDP

Sitecore CDP(サイトコアCDP)は、顧客データをオンライン/オフラインの全チャネルで収集/管理/活用できるCDPです。あらゆるチャネルにおいてリアルタイムにセグメンテーションを行えるため、One to Oneマーケティングを実現することができます。また、プライバシー保護やセキュリティにも力を入れていることも特徴です。

ソリューションタイプInfrastructure CDPタイプ
導入実績国内60社以上
導入企業(業界)カタール航空(航空)・エミレーツ航空(航空)・セブパシフィック航空(航空)・ジェットスター航空(航空)・アライド・アイリッシュ銀行(金融)など
導入支援サービス有/無有(テクノロジーパートナーによる導入)
製品リンクhttps://www.sitecore.com/

Customer Rings

Customer Rings(カスタマーリングス)は、40以上のサービスと連携可能でありながら、顧客データの統合/分析/セグメント/MAによるアクションまでノーコードで直感的に実行できる、万能なマーケティングプラットフォームです。サポート体制も充実しており、運用前の支援から運用定着のための支援まで幅広くサポートを行っています。

ソリューションタイプAll in Oneタイプ
導入実績国内650社以上
導入企業(業界)ミルボン(化粧品)・森永乳業(食料品)・りそな銀行(金融)・日本航空(航空)・ミズノ(スポーツ用品)など
導入支援サービス有/無
製品リンクhttps://www.customer-rings.com/

いかがでしたか?各社の情報をまとめてみましたが、この他にもまだまだ沢山のCDPと呼ばれるツールが存在しています。CDPと一口に言ってもプロダクト毎に様々なタイプがありますので、一概にどれが良い悪いと言えるものではありません。まずは自社のデータ統合・活用のユースケースや優先順位を整理して、その上で最適なものを検討するのが選定プロセスのベストプラクティスです。

CDPそのものについてもっと知りたい、一から相談したい方は、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご質問・ご相談ください。

CDPツールの導入メリット

CDPを導入して、ユーザーIDを軸にデータを統合することで、ユーザーの購買情報、Web上の行動データやアプリデータのみではなく、店舗などのオフラインデータを統合することも可能になり、クロスチャネルでユーザーの行動を可視化できます。CDPは顧客を深いレベルで理解するためのマーケティング活動に必要不可欠な存在となっています。

CDP導入を検討する際には、どんな課題を解決するためにCDPを導入するのか、何を重点的に実現したいのかを改めて確認しておきましょう。

クロスチャネルでユーザー行動を可視化_CDP

CDPツールの主要機能

CDPツールは、上記のような役割を実行するために、

  • ・データの収集:外部ツールからデータを連携して取り込む
  • ・データの統合:取り込んだデータを顧客IDを基にして統合する
  • ・データの分析:統合したデータを様々な切り口で分析する
  • ・データの連携:顧客データをマーケティング施策に活用するため各種Mar-techツールと連携する

という4つの主要機能を持っています。自社の状況に応じて、どこに強みを持つCDPツールを導入することが適切かは異なります。きちんと状況を確認して検討しましょう。

CDPツールを比較・検討する際のポイント

導入の目的を達成できるか

当たり前ですが、ツール前提で大切なことは自社の導入目的を達成できるかです。これを判断するためには、そもそも導入目的を明確にすることが必要です。

導入を考えるきっかけは「顧客データが分散しているが、統合することでもっと効率的に使えるはず」といった課題感からで良いでしょう。

ただし、導入検討する中では、上述したCDPツールの4タイプも参考にしながら、「具体的にどんな課題や機会ロスがあるのか?」「データ収集や統合における課題は何か?」「分析で何ができていないのか?」「顧客接点やマーケティング施策の進化にどんな余地があるのか?」といった具体的な課題やビジョンを検討し、それらを統合してビジネスプロセス全体で何を実現したいかを明確にしていきましょう。

求める機能があるか

導入目的が明確化すると、求める機能もある程度明確になってきます。前述した通り、自社で行いたいマーケティング施策に必要な機能を明確にして、照らし合わせていきましょう。

なお、CDPツールに求める機能は、顧客数が増える、収集できるデータが変わる、新たな顧客接点を作るといったことをすると変わってきます。導入当初は必要なかったツールがビジネスやマーケティングの変化で必要になることもあります。ある程度中期的な時間軸を持って必要な機能を想定することが大切です。

UnbundlingタイプのCDPツール(コンポーザブルCDP)であれば最初は、必要な機能のみを実装して、後から機能追加することも可能です。

>>UnbundlingタイプのCDPツール「Hightouch」について詳しく見る

他ツールと連携しやすいか

他ツールとの連携性の観点も重要です。他ツールとの連携は相乗効果を生み出すため、非常に重要です。CDP上で設定したユーザセグメントを、広告、MAなどのツールと連携することで、顧客一人一人に対して最適なタイミングで最適な施策を実行することができ、顧客とのより良い関係構築に繋がります。

ツール選定時には、現在使っているツールへの連携ができるかという点で絞り込むことをおすすめします。

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費用対効果が高いか

価格と費用対効果の観点も重要です。CDPは比較的高価なものが多い傾向にあります。ただやみくもに導入しても期待していた効果が得られず、高い費用を払っただけになってしまう可能性もあります。

導入時には、自社のニーズに合致する機能を備えたCDPであるか、費用対効果の側面から本当に導入するべきか、を検討する必要があります。

ベンダーのサポートはあるか

最後に、ベンダーや代理店のサポートが有るか無いかの観点も重要です。導入時には、かなりの専門知識と工数が必要です。CDP導入/活用に精通した人材が十分にいないと、なかなか導入が進まない、導入したとしても上手く活用できない、なんてこともあり得ます。スムーズに導入を進め、最大限に効果を得るために、社内調整や実際の連携の稼働をしてくれるベンダーや代理店のサポートが有るツールを選ぶようにしましょう。

「自社におすすめのCDPツールは何か?」と悩まれている方がいれば、株式会社DearOneでは複数のCDPツールを扱う代理店としての知見をもとに、貴社に最適の提案が可能です。以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご質問・ご相談ください。

CDPツール導入の注意点

継続的なメンテナンスが必要となる

CDPツールは導入して初期設定したら終わりというタイプのツールではありません。顧客データを扱う、また、データの統合・活用といったステップでは外部ツールと連携することが前提です。

商品・サービスが増える、顧客接点が増える、取得データが増える、新たなツールを導入する、新たな施策やアプローチを展開するといったタイミングではメンテナンスが必要となることがあります。

その前提で社内体制を検討したり、伴走してくれるパートナーを見つけたりすることが大切です。

実装のハードルが高い

CDPツールは、データを扱うためのプラットフォームであり、また外部ツールとの連携を前提にしているため、導入やメンテナンスにはシステム面の知見と専門性が必要になります。社内にDWHやCDPを扱えるエンジニアが居ない場合には、外部のサポートが必要になるでしょう。

とくに導入検討時に「自動連携できるらしい」「導入はさほど難しくない」といった曖昧な情報で判断するのではなく、きちんとシステム面・技術面を確認しておかないと意思決定してから余計な工数や費用が発生する、期待した機能が使えないといったことにもなりかねません。

最適なCDPツールの選定は、顧客体験の向上に不可欠

顧客データを統合して活用するためのデータプラットフォームであるCDPツールは、現代のデジタルマーケティングにおいては不可欠なツールです。デジタルマーケティングやOMOが進む中で、顧客が求めるUXの基準は向上しています。また、Cookie規制が厳しくなる中で自社データであるファーストパーティーデータの活用体制を進めることも重要です。

一方で、CDPツールによって強みや出来ることは異なるため、各企業が持つ課題やニーズに合ったものを選定する必要があります。CDPツールを選定する上で重要なのは「CDPで何を実現したいのか?」を細分化して検討することです。

DearOneでは、HIghtouchやmParticleなどのCDPの取り扱いだけではなく、安心して導入・運用できるように伴走して支援します。CDP選びはもちろん、技術的なハードルがあってCDP導入を躊躇している場合などもお気軽にご相談ください。

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