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ユーザー行動を可視化する|Amplitude(アンプリチュード)のセッションリプレイ機能を解説

2024.03.21

プロダクトアナリティクスツールとして、IBM、Walmart、PayPalをはじめとした世界46,000サービス、日本国内1,700を超えるサービスのグロースマーケティングを支援しているAmplitudeに新機能が追加されました。

本記事では、Amplitudeの新機能「セッションリプレイ機能」の特徴や、ユースケースについてご紹介します。

Amplitude(アンプリチュード)とは

Amplitudeとは、米国発の行動分析ツールです。アプリやWebなどのオンラインデータと、店舗POSなどのオフラインデータ全てを統合して顧客の行動分析を簡単に行うことが可能です。

豊富なチャートを標準搭載し、SQL等のコード不要のため専門的なデータサイエンティストがいない環境下であったとしても、マーケターやプロダクトマネージャー自身が簡単な操作で直感的に、そして短時間にデータ分析を行えます。

また、ITレビューサイトのG2が発行したGrid® Report for Product Analytics | 2023においてナンバーワンの評価を獲得しており、プロダクトアナリティクス・ソリューション市場の中で最高クラスの製品であることが認められています。

Amplitude について詳しくはこちらをご覧ください。

【新機能】ユーザー行動を可視化できるセッションリプレイ機能

【新機能】ユーザー行動を可視化できるセッションリプレイ機能-1

セッションリプレイ機能では、Webサイトやアプリ上でのユーザーの行動を記録し、再生することで、ユーザー行動を視覚的に分析できる機能です。*1現状Webサイトのみ。(今年中にアプリにも対応予定)

セッションリプレイで見ることができる具体的なユーザー行動は、マウスの動き、キーボードの入力、クリック、ページのスクロール、フォームの記入などがあります。

この機能を活用することで、Webサイトやアプリのユーザーエクスペリエンスを改善したり、ユーザーがどのようにサービスを利用しているかを分析するのに役立ちます。

以下は、ECサイトで商品を選ぶユーザーのセッションリプレイの一部です。

【新機能】ユーザー行動を可視化できるセッションリプレイ機能-2

特徴①:豊富な条件でセッションリプレイが閲覧できる

Amplitudeでは、日付範囲やイベント、イベント属性、ユーザー属性、コホートなど、さまざまな条件を絞り、見たいセッションリプレイのみを見ることができます。以下のように、一連のジャーニーの中から特定の行動を取ったユーザーのセッションリプレイを見る、ということができます。

【新機能】ユーザー行動を可視化できるセッションリプレイ機能-3

特徴②:定量分析と定性分析の両軸で深掘り分析をサポート

Amplitudeがこれまで得意としてきた数値を用いた定量分析と、セッションリプレイの定性分析を組み合わせることで、より深い顧客理解をサポートします。

例えば、定量分析である商品のみコンバージョン率が低い場合、定性分析から「エラーが表示されている」「導線が分かりづらい」などの分析結果を導き出すことによって、定量分析のその背後にある原因や改善点を特定することができます。

Amplitudeのセッションリプレイには、一つひとつリンクが振られているため、ノートブックやダッシュボードに直接追加し、簡単に共有できます。定量分析で得た示唆の裏付けとしてセッションリプレイを共有することで、部門間でのスムーズな意思疎通も可能になります。

セッションリプレイ機能のユースケース

ここからは、Amplitudeのセッションリプレイ機能をどのようなシーンで活用できるか、具体例を交えたユースケースをご紹介します。

コンバージョン率の改善

セッションリプレイ機能を活用することで、コンバージョン率の向上施策に取り組みやすくなります。コンバージョン率を向上させるためには、次の2つの軸で分析を行う必要があります。

  1. 購入に至らず離脱するユーザーの行動を分析
  2. 購入に至ったユーザーの行動を分析

セッションリプレイでは、それぞれの軸から次のようなユーザー行動を可視化できます。

セッションリプレイ機能のユースケース

離脱ポイントは改善し、効果的なページ遷移やボタンはより強調させるなど、次の打ち手をセッションリプレイから導き出すことが可能です。

サイトやアプリの改善点を発見

マーケティング担当者は、日々、Webサイトやアプリのユーザーエクスペリエンスを向上させる取り組みを行っていると思います。セッションリプレイでは、実際のユーザーの動きを見られるため、次のようなユーザー行動からWebサイトやアプリの改善点の発見につながります。

  • 特定ページとその周辺を往来 → 目的のボタンが見つからない
  • 非効率なページ回遊をしている → 便利機能(お気に入り追加など)を知らない
  • フォーム入力で何度もつまずく → エラーメッセージを理解しにくい、エラーメッセージに気づいていない

これにより、ユーザーがどのような問題に直面しているかを理解し、改善箇所を特定、速やかに修正を行うことができます。

最後に

本記事でご紹介したように、セッションリプレイは実際のユーザー行動を可視化したものであり企業にとって信頼度が高いデータとなります。セッションリプレイをもとに、ユーザーの行動や傾向を観察することで、よりユーザーのインサイトに沿ったデジタル体験の提供が可能になります。

DearOneではAmplitudeの導入や運用のご支援をしております。Amplitudeについて知りたい、デモを見てみたいなど、お気軽にお問い合わせください。

References
*1 現状Webサイトのみ。(今年中にアプリにも対応予定)

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