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GA4 vs Amplitude 忖度なしで比較してみた|それぞれの特徴や得意な領域とは?

2024.05.23

GA4 vs Amplitude 忖度なしで比較してみた

こんにちは!行動分析ツールであるAmplitude(アンプリチュード)のカスタマーサクセスからMarTechツールを広く扱うユニットに突如異動となった石橋です。

みなさま、Googleアナリティクス4(以下GA4)への移行はお済みでしょうか?ユニバーサルアナリティクス(以下UA)のサポート終了が2023年7月に決まり、GA4への完全移行に向けて関心が高まっています。

GA4はセッション単位からイベント単位の集計に変更されたりと近年のマーケティングテクノロジーの流れにも沿っていることから、同じくイベント単位でデータを扱うAmplitudeとの違いについてお問い合わせをいただくことも多くなりました。

Amplitudeはアメリカ発の行動分析ツールで、世界では46,000サービス以上、日本国内でも1,700サービス以上で導入されています。国内事例としては、不動産情報サイトのLIFULL HOME’Sやスマホ決済サービスのd払いなど業界大手のBtoCサービスで多くの導入実績があります。

実際にGA4とAmplitudeを触ってみて、2つのツールの違いが見えてきました。そこで今回の記事ではGA4とAmplitudeの違いを徹底的に比較していきます!

ツールとしての比較

はじめにGA4とAmplitudeのツールとしての比較です。GA4では計測の単位がセッション単位からイベント単位に変更されたこともあり、イベント単位でデータを扱うAmplitudeに近づいた印象があります。

しかしどちらのツールも触ってみた結果、GA4とAmplitudeはツールとしての立ち位置が異なることが分かりました。

GA4とAmplitudeのツールとしての比較

GA4:現状把握を得意とする定点観測ツール

GA4はアクセス解析用のレポート機能はもちろん、インサイト機能による数値の急激な変化の通知機能質問形式での数値把握機能が利用可能です。質問形式での現状把握機能とは、例えば「今年の上位のページ」と検索欄に入力するとその質問の回答として数値が表示される機能です。

またレポート機能は初めに表示項目の設定さえ行えば、あとは複雑な操作は必要なく誰でもレポートで現状の数値を捉えることができるのです。

レポート機能、インサイド機能、質問形式での現状把握機能では「今日の訪問者数」「アクセスの多いページ」などの定点的なデータの把握に向いており、従来のUAと同じく現状の把握を行う定点観測ツールとしての側面が強いです。

Amplitude:ユーザーの深掘りを得意とする行動分析ツール

一方でAmplitudeでは、データの定点観測よりも課題や仮説を元にツールで分析を行い、示唆を得るという使い方をします。この点は数値を捉えることができるGA4とは大きく異なります。

またAmplitudeの分析手順が分かるとGA4とのツールとしての差がさらに明確になります。例えば「初回訪問したユーザーを再来訪させたい」という課題に対してAmplitudeで分析を行う場合、「再来訪したユーザー」と「再来訪しなかったユーザー」をセグメントに分けて、各セグメントの行動傾向や導線を深掘りする、といった手順で分析を行います。このようにツールを使う側が課題や仮説を元に深掘りするツールがAmplitudeです。

またAmplitudeはユーザー行動の深掘り分析を得意とするため、機械学習や高度な統計解析を用いた分析機能が充実しており、これらの分析機能はSQL不要で利用可能です。以上からAmplitudeは現状の課題や仮説からユーザーを深掘りする分析ツールとしての側面が強いと言えます。

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分析対象となるプロダクトの比較

ツールとしての違いが分かったところで、次は分析対象となるプロダクトについて比較しました。GA4とAmplitudeの検証を進める中でどのようなプロダクトであればそれぞれのツールの強みを充分に活かすことができるかが見えてきました。

以下は訪問者数を表す「規模軸」とイベントの種類やデータソース数を表す「機能軸」でGA4とAmplitudeを比較した図になります。

GA4とAmplitudeの分析対象となるプロダクト比較

GA4は定点観測でアクセス解析を行うツールのため、業種や規模を問わずどのようなプロダクトでも親和性が高いです。Amplitudeのような分析ツールを導入していなくても、UAやGA4は導入しているという企業も多いのではないでしょうか?

しかしプロダクトの機能が複雑になるほどユーザー行動も複雑になります。例えばECサイトは「商品検索」「商品閲覧」「お気に入り登録」「カート投入」「商品購入」など、ユーザーが起こすイベントの種類が多いプロダクトです。

このようなプロダクトで「購入に寄与する行動」などの具体的な示唆を得るには、ユーザーの行動や属性でセグメント分けした上で行動を深掘りしていく必要があります。そのため機能が多いプロダクトの場合、定点観測の側面が強いGA4だけで得られる示唆に限界を感じる場面も多くなるかと思います。

一方で、Amplitudeの場合は向いているプロダクトが限られてきます。高度な分析機能が充実しているため、先ほど例に出したECサイトのようにイベントの種類が多いプロダクトやWeb・アプリ・店舗などデータソースが複数あるプロダクトで最も実力を発揮します。

反対にユーザー行動がページ閲覧だけの小規模なウェブサイトなどではAmplitudeを導入しても分析機能を持て余してしまう可能性があります。

UAやGA4は導入しているものの、もっとユーザー行動を深掘り分析したい…という場合はAmplitudeの導入を検討してみてもいいかもしれません。

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それぞれの得意なマーケティング領域

最後にGA4とAmplitudeのそれぞれのツールが得意とするマーケティング領域について比較しました。

GA4とAmplitudeの得意とするマーケティング領域

GA4:WEBマーケティング領域+αを得意とするツール

UAはWEBマーケティング領域を得意とするツールで、WEBマーケティングに携わる方であれば1度は利用したことがあるのではないでしょうか。

GA4もUAに引き続きWEBマーケティング領域を得意とするツールですが、UAのカスタムレポート機能が進化したデータ探索機能が追加されたことで簡易的な行動分析も行えるようになりました。

データ探索機能を使うとレポート機能にないユーザー行動の可視化が可能になります。Amplitudeと同じく自分の欲しい情報を手を動かして算出する必要がありますが、UAと比較すると得られるデータの幅は大きく広がるのではないでしょうか。

しかしデータ探索機能には分析条件に制限もあり、イベント属性レベルでの詳細な分析や複雑な条件指定はBigQueryにデータを転送してSQL操作で行う必要があります。またGA4のデータ保持期間は最大14ヶ月(有料版の場合は最大50ヶ月)のため前年との比較や過去に遡ったユーザー行動の可視化が難しいという制限もあります。そのためGA4のデータ探索機能はAmplitudeのような分析ツールと比較すると制限も多く簡易的な分析機能と感じるかもしれません。

以上よりGA4はWEBマーケティング領域に加えて、+αとしてデータ探索機能によりレポート機能にないユーザー行動の簡易的な分析が可能になったツールと言えます。

Amplitude:グロースマーケティング領域を得意とするツール

グロースマーケティングとはマーケティングファネルのボトムファネルを範囲とし、既存ユーザーのLTV(顧客生涯価値)の向上を目指すマーケティング活動です。1度だけ買って終わりではなく、サービスを長く使い続けてもらうことに重点を置いています。

Amplitudeはグロースマーケティング領域を得意とした分析ツールです。既存ユーザーがロイヤルユーザー化するポイントや、1回購入したユーザーが2回目3回目と繰り返し購入するようになるポイントの発見を得意とします。その結果、既存ユーザーのLTV(顧客生涯価値)が向上し、競争の激しいマーケティングファネルのトップファネルである新規ユーザーの獲得に力を注がずに収益向上を目指せます。

分析機能も機械学習や高度な統計分析を用いたチャートなど、グロースマーケティングに必要な機能が豊富に用意されています。GA4であればBigQueryに転送してSQL操作で時間を掛けて算出するチャートが、AmplitudeであればSQLを使わずに数クリックで算出することが可能です。

グロースマーケティングにはユーザー行動の深い理解が必要不可欠ですが、高度な分析機能によりそれを可能にするのがAmplitudeです。

追記

“2022年6月22日、イタリア共和国データ保護機関(GPDP: Garante per la protezione dei dati personali)が、Googleアナリティクスの使用がGDPR違反にあたるとして関連サービスの使用を禁止すると発表した。(略

今回のイタリアの他にも、オーストリアやフランスでもGoogleアナリティクスがGDPRに違反しているとして使用を禁止する決定を下している。他のEU諸国もこの流れに追随する可能性は十分にあるだろう。”

引用:https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220630-2382640/

GA4をご利用中、検討中の企業にとっては非常にインパクトのある内容となっています。国内でも2022年4月に改正個人情報保護法が施行され、今後も個人情報の取り扱いがより厳しくなることが予想されます。

まだ国内でGoogleアナリティクスの違反事例は公に出ていませんが、GA4の導入を検討する際は法務担当との確認の実施を推奨いたします。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

まとめ

GA4とAmplitudeを様々な側面から比較して、2つのツールの違いを理解することができました。またこの2つのツールは立ち位置の違いから競合することなく、実際に米国ではGA4とAmlitudeをどちらも導入している事例も多いようです。

ツールの導入ではツールの特性を理解すること、そして自社プロダクトの立ち位置と今のマーケティングに何が必要なのかを把握することが重要だと感じました。

当社では、Amplitudeの導入や運用のご支援を行っております。Amplitudeについて少しでも興味を持っていただけましたら、お気軽にご相談ください。

https://jp.amplitude.com/blog/google-analytics-faq

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