位置情報(ジオフェンス)を活用したマーケティングを紹介

2024.03.11

位置情報 マーケティング

デジタルマーケティングにおいて、ユーザーとのリアルタイムでパーソナライズされたコミュニケーションはますます重要視されています。その中でも、位置情報を活用したマーケティングは、ユーザー行動やニーズに基づいたターゲティングが可能であることから、エンゲージメント向上につながる手法として注目を集めています。

位置情報を利用することで、ユーザーの現在地や周囲の状況に応じて、特定の地域での広告やキャンペーンをタイムリーに配信することが可能となります。

この記事では、位置情報を活用したマーケティングのメリットや成功事例を詳しく解説します。

位置情報の活用で得られる3つのマーケティング効果

まず、ユーザーの位置情報をマーケティングに活用する効果を3つご紹介します。

​​位置情報を利用すると、ユーザーの現在の位置や行動履歴などを把握することができます。これにより、広告やキャンペーンを特定の地域や場所にいるユーザーに限定して配信することが可能となります。

1.ターゲティングの精度向上

例えば、ある地域でファッションイベントを開催している時に、その地域にいるユーザーにイベントと関連性があるブランドの広告を出すと、興味関心が高いユーザーに絞ったアプローチを行うことができます。ターゲティングの精度を上げることは、広告やキャンペーンの無駄を抑え、ユーザーメリットがあるメッセージの配信につながります。

2.ユーザーのニーズを予測

例えば、朝空港にいるユーザーに対して、タクシーやレンタカーの広告を送信するなどといった、ニーズが予測されるユーザーに絞ったアプローチも有効です。ユーザー行動からニーズを先回りして捉えた気の利いたオファーは、ロイヤリティの向上にもつながります。

パーソナライズ化されたコミュニケーションについては、こちらでも解説しています。

3.店舗への集客

位置情報は、実店舗への集客にも活用できます。例えば、アプリを利用しているユーザーが、店舗付近に滞在している時に、店舗の特別なセール情報や限定クーポンなどを提供することで、来店を促進することができます。

このように、位置情報の活用によるマーケティングへの影響はさまざまです。スマートフォンユーザーは95%*1携帯電話所持者のうち。参考:携帯電話の所有・利用状況|モバイル社会研究所を超える現在において、OMO(Online merges with Offline)を意識したマーケティング施策は欠かせないものとなっています。

OMOとは、オンラインとオフラインの垣根を超えて、シームレスな顧客体験を提供することを目的とするマーケティング戦略のことです。OMOのメリットや事例はこちらで解説しています。

ジオフェンス(位置情報)マーケティング

位置情報を活用したマーケティングで注目されているのが、ジオフェンスマーケティングです。ジオフェンスとは、ユーザーの位置情報をもとに、特定エリアをターゲティングする仕組みです。

具体的には、スマートフォンのGPSやWi-Fiなどを利用してユーザーの位置情報をリアルタイムに検知し、あらかじめ設定した特定のエリア(ジオフェンス)に入ったり出たりするユーザーに対してメッセージや広告の配信を行うものとなります。

ジオフェンス

ジオフェンスマーケティングは、当社がマーケティングを支援している企業様からも注目度が高い施策の一つです。

ジオフェンスマーケティングを実現できる、カスタマーエンゲージメントツール「MoEngage」のジオフェンス機能について、以下の記事で詳しく解説しています。

ユースケース

前述した事例以外にも、さまざまなユースケースでジオフェンスマーケティングを実現することができます。

小売業:店舗内でお得情報の配信

ジオフェンスを店舗周辺に設定し、来店したユーザーをターゲットにします。

ユーザーが店舗に入った直後に、特別なプロモーションや割引情報を提供して購買意欲を高めます。また、ユーザーが店舗内に一定時間とどまった際に、特別なクーポンを配信して購買の後押しをすることも有効でしょう。

観光業:観光客に向けたプロモーション

観光地の特定の地域にジオフェンスを設定し、その地域を訪れた観光客をターゲットにします。

観光スポットや名所、アクティビティ、グルメなど、観光客にとってメリットがある情報を配信することで、観光客のニーズに沿った営業を行うことができます。

例えば、TRAVEL JAPAN WI-FIでは、登録した観光地にジオフェンスを設定して、観光客に地図や観光スポットの情報、おすすめの店舗などをリアルタイムで配信しています。

その他:店舗がないECサイト

店舗がない場合も、ユーザーが集まりそうな場所をターゲットにすることで、ジオフェンスマーケティングを行うことができます。

例えば、シーズンオフに競合店舗の周辺にジオフェンスを設定し、その近くにいるユーザーに対してECの特別セールを訴求するなどといった方法があります。また、競合店舗以外にも、ターゲットが集まりやすい場所や、サービスを想起しやすい場所にジオフェンスを設定するなど、さまざまなアイディアで活用することができます。

ジオフェンス機能を搭載したツールのご紹介

本記事では、ジオフェンスを用いたキャンペーンを実施できる代表的なツールとして、MoEngageをご紹介いたします。

MoEngage、はAPAC(アジア)で最も利用されているカスタマーエンゲージメントツールです。MoEngageは、Webやアプリでポップアップやプッシュ通知などのメッセージを配信することができますが、配信方法の1つとしてジオフェンスを利用することができます。

MoEngageを導入することで、メッセージの配信やジオフェンスを用いたキャンペーンの実行、配信後の効果測定や分析を全て1つのプラットフォームで行うことができます。

DearOneでは、MoEngageの導入やジオフェンスマーケティングの施策立案などもご支援しています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

References
*1 携帯電話所持者のうち。参考:携帯電話の所有・利用状況|モバイル社会研究所

ナレッジランキング

タグ一覧