近年では地図アプリやフードデリバリーアプリなど、多くのアプリで位置情報を使ったサービスが展開されています。顧客の位置情報は、マーケティング活動においても重要な顧客データの一つとなります。
ただし、顧客の位置情報をもとに最適なマーケティング施策を実行するためには、正確な位置情報の把握と速やかなアプローチが大切です。
MoEngageには、顧客の位置情報を活用した「位置情報マーケティング」を、簡単に行うことができる機能が搭載されています。本記事では、MoEngageのジオフェンシング機能の特徴や、さまざまなユースケースを紹介します。
MoEngageとは
MoEngageは、AIを活用した高度なパーソナライズ機能が多数搭載された、アジアNo.1*1【G2 Spring 2023】で「Mid-Market&Small Business Market Leader」を獲得(アジアエリア)のカスタマーエンゲージメントツールです。
アプリ/Web/メールなどのクロスチャネルシナリオはもちろん、自動セグメント作成や自動シナリオ最適化など、One to Oneマーティングを強力に推進する機能がノーコードで利用できることがMoEngageの強みです。
MoEngageについて
位置情報マーケティングとは
MoEngageのジオフェンシング機能をご紹介する前に、近年注目を集めている位置情報マーケティングについてご説明します。位置情報マーケティングとは、その名の通り、ユーザーの位置情報を活用したマーケティング手法のことです。
例えば、お気に入りのショップに近づいた時に、「セール開催中」とアプリのプッシュ通知を受け取ったことはありませんか?このようなキャンペーンは、ユーザーの位置情報を検知してメッセージを出す仕組みを使って行われています。
モバイル端末の普及が8割*2出典:「モバイル端末の保有状況」令和5年版 情報通信白書を超えた現代において、ユーザーの位置情報を検知してタイムリーな通知を出すアプローチは、ユーザーインサイトを捉える施策として非常に有効と言えます。
MoEngageでは、ジオフェンス(GPSなどで取得した位置情報をもとに、特定エリアをターゲッティングする仕組み)を設定することで、ユーザーが特定エリアに出入りした際に何かしらのアクションを行うことができます。
次の章では、位置情報マーケティングをMoEngageで簡単に実現する方法についてご紹介します。
MoEngageのジオフェンシング機能とは
MoEngageのジオフェンシング機能を使うと、以下の3ステップでユーザーの位置情報を利用した自動シナリオを設定することができます。
例として、店舗に近づいたアプリユーザーにプッシュ通知を送る場合の設定手順をご紹介します。
Step1 ジオフェンスを設定する
まずは、プッシュ通知を送る範囲や条件を設定しましょう。主な設定項目は以下の通りです。
- 店舗の住所を入力
- ジオフェンスの範囲を設定*3半径20メートル以上から指定可能
- トリガー条件を設定(ジオフェンスに入る/出る/一定時間滞在する*4「一定期間滞在する」という条件指定はAndroidのみの対応となります)
Step2 配信するコンテンツを設定する
次に、コンテンツのテキストやクリエイティブを作成します。主にメッセージタイトルや本文、画像を設定します。
下図のように、配信イメージを確認しながら、簡単にコンテンツの作成が可能です。
Step3 配信スケジュールを設定する
配信設定を行うと、ジオフェンス範囲の対象ユーザーに速やかにプッシュ通知が送られます。配信設定は簡単に取り消すことが可能です。また、イベント期間中だけ配信するなど一時的な施策もできます。
店舗が複数ある場合は、作業を繰り返し行うことで、全店舗でジオフェンシング施策を実行できます。
このように、MoEngageのジオフェンシング機能では、わずか数ステップでジオフェンシングシナリオの設定を行うことができます。
次の章では、ジオフェンシング機能を使ったさまざまなエンゲージメント施策のユースケースをご紹介します。
ユースケース
ジオフェンシング施策は、訴求したいキャンペーンや想定されるユーザーのニーズなどに基づいて、さまざまな施策が考えられます。今回は、特徴的な3つのアイディアをご紹介します。
ケース①飲食店の来店促進
ショッピングや用事などで街に滞在しているユーザーの中には、ランチやディナーをどこで済ませようか迷ってる方も多いでしょう。
店舗の近くをユーザーが通りかかった際に、タイミングよくプッシュ通知を送ることができれば、ユーザーのお店選びの悩みを解消できます。また、以下のユースケースのように、クーポンを配信すれば「お得に食事できた」という体験から、顧客体験の向上につながります。
ケース②タクシー配車アプリの利用促進
例えば空港などに到着したユーザーは、目的地に移動するためタクシーの配車を必要としているかもしれません。アプリのプッシュ通知で、先回りして配車サービスをご案内することで、お客様に快適な体験を提供できます。
ケース③店舗を持たないECサイトの購入促進
ジオフェンシング機能は、店舗を持たないサービスにも活用することができます。
例えば、若年層がターゲットのファッション系ECサイトの場合、ターゲットが集まりやすい以下のような場所を指定してプッシュ通知を送ることができます。
- 購入意欲が高まっている場所(競合店舗や商業施設など)
- 人口密集度が高い場所(繁華街や各地域のランドマークなど)
- ターゲットが時間を持て余している場所(カフェ、大学など)
まとめ
ジオフェンシング施策は、業種や規模にとらわれず、さまざまなアイディアで実施することができます。また、ユーザーのニーズが考慮された適切なジオフェンシング施策は、売上だけではなくエンゲージメント向上も狙うことができます。
ジオフェンシング機能以外にも、MoEngageにはプロダクトやサービスのグロースに欠かせない、AIを活用した最新機能が多数搭載されています。
MoEngageについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひDearOneまでお問合せください。
*1 | 【G2 Spring 2023】で「Mid-Market&Small Business Market Leader」を獲得(アジアエリア) |
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*2 | 出典:「モバイル端末の保有状況」令和5年版 情報通信白書 |
*3 | 半径20メートル以上から指定可能 |
*4 | 「一定期間滞在する」という条件指定はAndroidのみの対応となります |