プロ厳選!MAツールおすすめ15選と目的別の選び方

公開日: 更新日:

MA(マーケティングオートメーション)ツールは、今や企業の成長に欠かせないツールです。

しかし、市場調査で「導入企業の6割以上が使いこなすことに課題を抱えている」というデータがあるように、「導入したものの活用しきれない」「どのツールが自社に合っているのか分からない」という声が非常に多いのが実情です。

なぜ、多くの企業がMAツール導入でつまずいてしまうのでしょうか?

それはいざ調べてみても、ツールベンダーの記事は自社製品に、比較サイトの記事は資料請求に誘導されがちで、「自社に本当に合うツール」が中立的な視点で見つかりにくいからです。

私たち株式会社DearOneは、NTTドコモグループの一員として、単なるツールの紹介ではなく、これまで数多くの導入支援と「伴走コンサルティング」をおこなってきた知見から、専門家として単なるツールの機能紹介ではなく、本当に成果につながるMAツールを目的別に厳選し、その「失敗しない選び方」を本音で解説します。

この記事を読めば、BtoB/BtoCそれぞれの目的において、貴社がどのツールを選ぶべきかが明確になります。

関連記事:MAツールの費用を軸におすすめツールを徹底比較!無料ツールも紹介

MoEngage バナー

MAツール選びで失敗しないために:最初の「3秒」で確認すること

MAツール選びで失敗する理由で多いのは、「BtoB」向けと「BtoC」向けのツールを混同してしまうことです。

「混同するわけないだろ!」と思うかもしれないのですが、得意ではないものの機能としてはどちらにも対応しているツールがあったりもして、自社にとって最適なツールを使えていない企業様も数多くあるのです。

ECサイトのLTV向上(BtoC)が得意なツールで、法人営業のリード獲得(BtoB)を行おうとしても、期待する成果は出ません。

まずは、貴社の目的がどちらに近いか、ツールの特徴からここで明確にしましょう。

MAツールのBtoCとBtoBの特徴比較図。BtoC(個人顧客向け)の特徴は顧客体験(CX)とLTV向上、1to1パーソナライズド通信、オムニチャネル統合、購買データ分析・活用、エンゲージメント強化。BtoB(法人顧客向け)の特徴はリード獲得・育成、スコアリング・営業連携、コンテンツマーケティング、ステップメール配信、長期的な信頼構築。

【目的別】MAツールおすすめ6選

貴社の目的に合わせ、私たちが「伴走コンサルタント」として厳選した、BtoC・BtoBそれぞれの代表的なツールを合計6つ紹介します。

この章では簡単に紹介させていただき、後ほど各ツールの詳細を解説いたします。

【BtoC】顧客体験(CX)とLTV向上を狙うなら(3選)

「個」に合わせた1to1コミュニケーションや、アプリ・Web・店舗を横断した顧客体験の最適化が目的の場合、以下のツールが最適です。

MoEngage(モエンゲージ)

特徴: アジアNo.1のMAツールでありアプリ/Web/LINEなど、チャネルを横断した高度なAIパーソナライズに特化。充実した機能とリーズナブルな価格

推奨企業: EC、小売、金融、メディアなど、多くの顧客データを活かし、LTVを最大化したい企業。

事例: ANA X様、GRL様など、データドリブンなCXで成果を上げています。

ANA X様:アップセル促進で月間獲得有料会員数が28%増加。休眠ユーザーの掘り起こしにも成功

GRL様:データ分析時間が大幅削減!スピーディーな施策実施によりCVR最大7倍改善を達成

>>MoEngageの資料はこちらから

Braze(ブレイズ)

特徴: MoEngageと同様に、リアルタイムの顧客エンゲージメントに強み。特にグローバルでの実績が豊富です。

推奨企業: グローバル展開も見据えた、大規模なBtoCサービス。

KARTE(カルテ)

特徴: 「Web接客」の先駆けのようなツール。サイト訪問者の「その瞬間」の行動を捉えたポップアップやチャットが得意。

推奨企業: Webサイト上での顧客体験をリッチにし、CVRを改善したい企業。

💡関連記事:BtoC企業が導入すべきMAツールとは?おすすめ11選

【BtoB】リード獲得・育成(ナーチャリング)を狙うなら(3選)

「見込み客」を獲得し、メールやウェビナーで育成、営業に「質の高い商談」を渡すことが目的なら、以下のツールが最適です。

HubSpot(ハブスポット)

特徴: MAだけでなくCRM(顧客管理)、SFA(営業支援)までがシームレスに連携。

推奨企業: マーケティング(Webに強いためコンテンツマーケに向いている)、営業、カスタマーサポートの全部門で顧客情報を一元管理し、仕組み化したい企業。

SATORI(サトリ)

特徴: 「匿名リード」(実名登録前)の段階からアプローチできる国産ツール。

推奨企業: オウンドメディアやコンテンツマーケに力を入れ、潜在顧客の「すくい上げ」を強化したい企業。

BowNow(バウナウ)

特徴: シンプルな機能と低価格。「とにかく今すぐ始めたい」企業に強い。

推奨企業: MAツールが初めての中小企業、または専任担当者を置かずに営業が兼任するチーム。

上記を含めた、主要なMAツール15製品の特徴や機能はこのあと紹介します。

※各社オフィシャルサイトの情報をもとに株式会社DearOneにてまとめたものになります。2025年8月時点での情報となりますので、詳しくは各社にお問い合わせいただくか、株式会社DearOneまでお問い合わせください。

【最初に】MAツール15選 総合比較一覧表

まず、この記事で紹介する15製品を「BtoC」「BtoB」「両対応」で分類した比較一覧表を掲載します。ご自身の目的(BtoC/BtoB)に合わせて、該当するツール群をご覧ください。

気になるツールがございましたらクリックいただくことでページ内ジャンプで詳細に移動いたします。

【スマホでご覧の方へ】この表は横にスクロールできます。

ツール名 分類 予算感 強み・特徴(一言)
MoEngage BtoC AIによる高度なパーソナライズ(アプリ/Web/LINE)
Braze BtoC リアルタイムな顧客エンゲージメント(グローバル)
KARTE BtoC Web/アプリの「リアルタイム接客・CX向上」に特化
Repro BtoC アプリ/Web接客と手厚いグロース支援
うちでのこづち BtoC 低〜中 EC特化型CRM(既存カート連携に強み)
カスタマーリングス BtoC EC特化型(高度な顧客データ分析・CRM)
SATORI BtoB 国産No.1シェア、「匿名リード」へのアプローチに強み
List Finder BtoB 低〜中 BtoB特化、手厚い導入・運用サポートが標準
BowNow BtoB 無料からOK。シンプルでMAツール入門に最適
Salesforce Marketing Cloud 両対応 CRM/SFA(Sales Cloud)とのシームレスな連携
Adobe Marketo Engage 両対応 BtoBに強い高機能プラットフォームの「王道」
HubSpot 両対応 低〜高 CRM/SFA一体型。機能拡張と使いやすさのバランス◎
b→dash 両対応 ノーコードでデータ統合(CDP)から施策まで可能
SHANON MARKETING PLATFORM 両対応 BtoBの「イベント・セミナー管理」機能が充実
Kairos3 両対応 低コストでMAとSFA(営業管理)を一体利用可能

ザッと15個並べられても難しいと思うので、少しジャンル別で分けてご紹介いたします。

【BtoC向け】顧客体験(CX)とLTV向上に強いMAツール(6選)

「個」の顧客に合わせた1to1コミュニケーションや、アプリ・EC・店舗を横断した顧客体験の最適化で、LTV向上を目指す企業向けのツールです。

MoEngage

moengage

MoEngageは、アジアを中心にEコマースや小売、金融、メディア、エンターテインメント等さまざまな業種で1,200以上の企業に利用されているMAツールです。

MoEngageは、AIを活用した高度なパーソナライズ機能が多数搭載されており、アプリ/Web/メールなどのクロスチャネルシナリオはもちろん、自動セグメント作成や自動シナリオ最適化など、One to Oneマーティングを強力に推進する機能がノーコードで利用できます。

また、MoEngageの自動セグメント機能を利用すると、顧客行動の理解や予測、ターゲットセグメント作成がわずか数回のクリックで完了するため、今までにないスピードでOne to One マーケティングの実現ができます。

また、同様の機能をもつツールの中ではリーズナブルな方であり、導入いただいた多くの企業様がROIにご満足いただいています。

利用形態BtoC
予算感
導入実績全世界で1,350社以上
導入企業(業界)・ANA X(航空)・GRL(小売)・ジーフッド(小売)
製品リンクhttps://growth-marketing.jp/engagement/moengage/

>>MoEngageの資料請求はこちら
>>具体的な費用が知りたい場合はこちら(お問い合わせ)

💡 ANA X様|MoEngage導入事例
ana x-moengage
行動データ分析や施策の効果測定が可能になり、顧客へのメッセージ配信内容・効果ともに改善!アプリ内メッセージでアップセル促進を行い、月間獲得有料会員数が28%増加!

事例を詳しく見る

Braze

画像引用:https://www.braze.co.jp/ 

Braze(ブレイズ)は顧客一人一人に適切なコミュニケーションを取り、価値ある顧客体験を提供するBtoC向けのMAツールです。主にグローバルでの実績に強みを持ちます。

プッシュ通知、アプリ内メッセージ、メール、LINEなど様々なチャネルでパーソナライズされたメッセージが配信可能です。また、直感的なインタフェースによる使いやすさも特徴です。

利用形態BtoC
予算感
導入実績全世界で2,200社以上
導入企業(業界)・アイスタイル(情報)
・ニューズピックス(情報)
・バーガーキング(小売)
サービスサイトhttps://www.braze.co.jp/ 

>>Braze導入・支援の資料請求はこちら

KARTE

画像引用:https://karte.io/

KARTEは、日本国内の企業に広く導入されているMAツールです。

専門的な知識がなくても自動で生成できるレポートや、リアルタイムに計測されるデータをもとに、直感的な分析と施策が可能です。

日本国内のカスタマーエンゲージメントプラットフォームの中では、最も機能や対応できるチャネルが豊富です。チャットやCDPなどオプション機能が非常に充実しており、加えて、操作性もシンプルで分かりやすいため、簡単に施策を打つことが出来ます。

利用形態BtoC
予算感
導入実績600社以上
導入企業(業界)・味の素(食料品)
・ビズリーチ(人材)
・日本航空(航空業界)
サービスサイトhttps://karte.io/

Repro

Repro トップページ
画像引用:https://repro.io/ 

ReproはWEBサイトとアプリを専門にしたMAツールです。Web/アプリでの接客に特化しています。

デジタルマーケティングに必須な機能が使いやすくデザインされているため、あまり知見がない場合や、いまのMAツールを十分に使いこなせていないと感じる方にも使いやすいツールです。

利用形態BtoC
予算感
導入実績全世界で7,300サービス以上
導入企業(業界)・野村證券(金融)
・京王電鉄(鉄道)
・サイバーエージェント(通信)
サービスサイトhttps://repro.io/ 

うちでのこづち

画像引用:https://www.uchideno-kozuchi.com/

うちでのこづちは、EC通販システムと自動連携でき、顧客分析からCRM施策・効果検証までを揃えた、EC通販サイトに特化したCRM・MAツールです。

直感的に使える優れたUI/UXとなっており、ワンボタンで分析ができるように設計されてるため、MAツールやプログラムに関する知識がなくても利用できます。

利用形態BtoC
予算感
導入実績国内850社以上
導入企業(業界)・株式会社ニッセン(アパレル)
・株式会社フォーシーズ(化粧品)
・株式会社エステティクス(化粧品)
サービスサイトhttps://www.uchideno-kozuchi.com/

カスタマーリングス

画像引用:https://www.customer-rings.com/

カスタマーリングスは、EC・通販企業向けに特化したCRM/MAツールで、顧客データの統合分析と施策実行を一つのプラットフォームで実現します。

顧客の購買データ、Web行動データ、アプリデータなどを統合し、RFM分析やLTV分析などの高度な分析機能を搭載。分析結果をもとに、メール、SMS、LINE、アプリプッシュなど複数チャネルでの自動配信が可能です。

利用形態BtoC
予算感
導入実績800社
導入企業(業界)・サンスター株式会社(メーカー)
・株式会社キャリアカレッジジャパン(教育)
・株式会社J-オイルミルズ(食品)
サービスサイトhttps://www.customer-rings.com/

【BtoB向け】リード獲得・育成に強いMAツール(3選)

SATORI

画像引用:https://satori.marketing/

SATORIは国産MAツールで、実名リードだけでなく匿名リードの管理・育成に強みを持つツールです。

Webサイトに訪問した匿名ユーザーの行動データを蓄積し、メールアドレスを取得する前からアプローチできる「アンノウンマーケティング」機能が最大の特徴です。また、日本企業のマーケティング実務に合わせた使いやすいUIと、充実した日本語サポートにより、MAツール初心者でも導入しやすい設計となっています。

利用形態BtoB/ BtoC
予算感
導入実績国内1,500社以上
導入企業(業界)・パナソニック株式会社(メーカー)
・株式会社ジェイアール東日本企画(広告・マスコミ)
・パーソルキャリア株式会社(人材)
サービスサイトhttps://satori.marketing/

List Finder

画像引用:https://promote.list-finder.jp/

List Finderは、BtoB企業向けに特化した国産MAツールで、シンプルな機能と手厚いサポートが特徴です。

名刺管理から始まるリード管理、メール配信、スコアリング、シナリオ設定など、BtoBマーケティングに必要な機能を厳選して搭載。専任コンサルタントによる導入・運用支援が標準で付いており、MAツールの活用に不安がある企業でも安心して導入できます。

利用形態BtoB
予算感
導入実績国内1,800社以上
導入企業(業界)・野村不動産株式会社(不動産)
・株式会社ミズノ(メーカー)
・三菱電機システムサービス株式会社
サービスサイトhttps://promote.list-finder.jp/

BowNow

画像引用:https://bow-now.jp/

BowNowは、無料から始められる国産MAツールで、段階的な機能拡張が可能な点が特徴です。

フリープランでは基本的なリード管理とフォーム作成機能を無期限で利用でき、必要に応じて有料プランにアップグレードすることで、メール配信やスコアリング機能を追加できます。特に初めてMAツールを導入する企業や、まずは小規模から始めたい企業に最適です。

利用形態BtoB/ BtoC
予算感
導入実績14,000社以上
導入企業(業界)・株式会社タンガロイ(製造業)
・トーテックアメニティ株式会社(IT)
・SCSK株式会社(IT)
サービスサイトhttps://bow-now.jp/

【BtoB/BtoC 両対応】多機能・高機能MAツール(6選)

BtoBとBtoCのどちらの要素も持つビジネス(例:高額なBtoC商材)や、マーケティング部門と営業部門が密接に連携する大企業向けの、高機能なプラットフォームです。

Salesforce Marketing Cloud

画像引用:https://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/marketing-automation/ 

Salesforce Marketing Cloudは、Salesforce 社が提供する各種マーケティングプラットフォームの総称です。

MAをはじめ、パーソナライズ・レコメンデーション、カスタマーデータプラットフォーム(CDP)、ビジネスインテリジェンス(BI)等、様々な製品が提供されています。

同社が提供する製品との連携がスムーズで、それぞれのツールに蓄積されたデータを活用し、メールやSNS、Webといったマルチチャネル・デバイスを通して、顧客と最適なコミュニケーションを実現できます。

利用形態BtoB/ BtoC
予算感
導入実績15万社以上
導入企業(業界)・三井住友カード(金融)
・オイシックス・ラ・大地(小売)
・ノース・モール(小売)
サービスサイトhttps://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/marketing-automation/ 

Adobe Marketo Engage

画像引用:https://business.adobe.com/jp/products/marketo.html

Adobe Marketo Engage(アドビマルケトエンゲージ)は、デジタル、アナログを問わず、顧客接点をカバーするMAツールです。

リードナーチャリングやスコアリングなどの機能が非常に高度であり、王道とも言えるツールです。

マーケティングROI解析等、多彩な機能を備えていることや、他システムとの連携が容易であることも特徴です。

利用形態BtoB/ BtoC
予算感
導入実績全世界で5,000社以上
導入企業(業界)・ソニー(製造)
・オリックス(金融)
・KDDI(情報・通信)
サービスサイトhttps://business.adobe.com/jp/products/marketo.html

HubSpot

画像引用:https://offers.hubspot.jp/products/get-started-cm336

HubSpot Marketing Hub(ハブスポットマーケティングハブ)は、マーケティング関連のすべてのツールとデータを一元管理することができるMAツールです。

機能と拡張性と使いやすさのバランスが良く、500種類を超えるカスタム連携が掲載されており、外部ツールを単一のプラットフォーム上に集約できます。

また、カスタマーサポートや導入支援、学習コンテンツが充実しているのも特徴です。

利用形態BtoB/ BtoC
予算感低〜高
導入実績世界135か国以上で26万8,000社
導入企業(業界)・NTTPCコミュニケーションズ(情報・通信)
・株式会社Kaizen Platform
・AnkerJapan(製造)
サービスサイトhttps://www.hubspot.jp/products/marketing 

b→dash


画像引用:https://bdash-marketing.com/ 

b→dashは、データマーケティングに必要機能をオールインワンですべて揃えた、ノーコードで利用できる国産のMAツールです。ニーズに応じて、CDP、MA、CRM、Web接客、BI、広告連携などの機能を利用できます。

シンプルで分かりやすいUI/UXに強みがあり、MAツールをこれまで使ったことのない方にも使いやすい仕様となっています。

利用形態BtoB/ BtoC
予算感
導入実績1,000社以上
導入企業(業界)・クレアスライフ(不動産)
・穴吹カレッジグループ(教育)
・松屋フーズホールディングス(流通・小売)
サービスサイトhttps://bdash-marketing.com/ 

SHANON MARKETING PLATFORM


画像引用:https://www.shanon.co.jp/products/

SHANON MARKETING PLATFORMは、リードの獲得からナーチャリング、商談の管理までを一元で管理できるMAツールです。

UIは少し古い印象を持ちますが、メールエディタ、シナリオを使ったフォローに加えて、「ひとと企業」の横断などのデータ強化も可能なMAツールです。

利用形態BtoB/ BtoC
予算感
導入実績国内900以上
導入企業(業界)・サイボウズ株式会社(情報・通信)
・富士通株式会社(製造)
・株式会社早稲田アカデミー(教育)
サービスサイトhttps://www.shanon.co.jp/products/

Kairos3

Kairos3は、必要最小限の機能に絞った軽量型MAツールで、月額1.5万円から利用可能なコストパフォーマンスの高さが特徴です。

リード管理、メール配信、フォーム作成、スコアリングといった基本機能をコンパクトにまとめ、複雑な設定なしですぐに使い始められます。また、営業管理機能(SFA)も統合されているため、マーケティングから営業までを一つのツールで管理可能です。

利用形態BtoB/ BtoC
予算感
導入実績国内2,000アカウント
導入企業(業界)・三菱重工パワーインダストリー株式会社(製造)
・株式会社ミック(IT)
・株式会社第一住建ホールディングス(建設・不動産)
サービスサイトhttps://www.kairosmarketing.net/marketing-automation

MAツール選定で「失敗する」3つの罠と、正しい選び方

「導入企業の6割が活用に課題を抱えている」と前述した通り、MAツール選定は非常に難しいタスクです。

私たちが多くの企業を見てきた中で、選定に失敗する企業が陥りがちな「3つの罠」と、それを回避するための正しい選び方を解説します。

関連記事:MAツール乗り換え時に押さえるべき5つのポイント【プロが解説】

①「機能の多さ」で選んでしまう

「大は小を兼ねる」と考え、高機能なツールを導入したが、社内に使いこなせる人がおらず、結局メール配信しか使っていないなどの現象はよくあります。

例えば、MoEngageのようにOne to Oneマーケティングのための機能が幅広く備わった高機能MAから、うちでのこづちのようにECサイトに特化した機能のみを搭載したMAなど、ツールによって特色がことなります。

まずは「誰が・いつ・何のために使うか」を明確にしましょう。専任者がいない場合は、BowNowやList Finderのようなシンプルでサポートが手厚いツールが最適解になることもあります。

MoEngage バナー

②「BtoB / BtoC」の目的を混同する

BtoB向けのツールを導入したが、自社はBtoCのECサイトで、「顧客のLTV向上」が目的だったため、必要な機能(購買データ分析など)が不足していたなどのケースも多くあります。

本記事の冒頭で解説した通り、自社のビジネスモデル(BtoC/BtoB)に合った分類のツールから選ぶことが絶対条件です。画像を再度掲載いたします。

③「導入」がゴールになってしまう

ツール導入まではベンダーが支援してくれたが、導入後に「何をすべきか」が分からず、施策が実行できないまま月額費用だけがかかっているケースも散見されます。

「導入後の運用・施策」までをセットで計画しましょう。自社にノウハウが無い場合、必要な支援を提供できる会社を同時に探すことを強く推奨します。

特に初めて導入する場合や、ツールの操作に不安がある場合、サポート体制がしっかりしていると、スムーズに導入し、運用を軌道に乗せることができます。

サポートの形式(メール、チャット、電話など)や対応時間、サポートスタッフの質などを確認し、自社に必要なサポート体制が整っているかどうかを見極めましょう。また、技術・機能的なサポートだけなく、「自社のマーケティングにどう活かせばいいか?」という視点のサポート・アドバイスをもらえるかも重要です。

関連記事:MAツール導入の費用をすべて解説!導入手順や必要期間も

    

DearOneでは、最適なMAツールの選定から導入・運用までをサポートしています。
ツールの選定や導入後の運用に不安がある方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

         お問い合わせ  

【確認】MAツールの主な機能

ここでは、MAツールが持つ主な機能と、具体的な活用方法を改めて確認しておきます。自社がどの機能を重視してMAツールを選びたいか確認してください。

顧客管理機能

顧客管理と育成は、MAツールの中核機能です。

例えば、ECサイトを運営している場合、MAツールを使うことで、顧客一人ひとりの購買履歴やWebサイトの閲覧履歴を一元管理し、購買・行動データをもとに、適切なタイミングでフォローアップのメールや通知を送ることができます。

たとえば、「以前カートに入れて購入されなかった商品、まだ気になっていませんか?」というメールを送ることで、購買につながる可能性が高まったり、以前買った商品と一緒に使うことで効果が期待できる商品を紹介することで、クロスセルを促せたりするでしょう。

メッセージ配信機能

メッセージ配信機能は、顧客に対してメールやプッシュ通知などを通じて、コミュニケーションを行う機能です。この機能を使うことで、プロモーションやキャンペーン配信することができます。

MAツールによって対応しているチャネルが異なる場合があります。複数のチャネルで顧客にアプローチしたいと考えている場合は、マルチチャネルに対応したMAツールを選ぶ必要があります。

また、アプリをいま利用している顧客を識別して、イベントや特別オファーを知らせることも効果的です。例えば、GPS情報等を使って特定のエリアにいる顧客に向けて、近隣店舗での特別イベントを通知することで、リアルタイムでの集客を促すなども可能です。

関連記事:位置情報(ジオフェンス)をもとにプッシュ通知を送る位置情報マーケティング

レコメンド機能

レコメンド機能は、顧客の購入履歴やWebサイトの閲覧履歴をもとに、その顧客が興味を持ちそうな商品やサービスを自動的に提案する機能です。

例えば、オンラインショップで過去に特定のカテゴリーの商品を購入した顧客に対して、そのカテゴリー内の新商品や、購入した商品と相性の良いアイテムをレコメンドします。このレコメンドを送ることで、顧客が自分に合った商品を簡単に見つけられるようになり、購買のきっかけを増やすことができます。

また、顧客がWebサイトを訪れた際に、閲覧履歴に基づいて「あなたにおすすめの商品」としてレコメンドを表示することで、興味を持ってもらい、購入につなげることも可能です。

セグメント作成機能

セグメント作成機能は、顧客データをもとに特定の条件で顧客をグルーピングする機能です。

例えば、30代の女性で過去6か月間に化粧品を購入した顧客をターゲットにしたセグメントを作成します。このセグメントに対して、新たな化粧品のサンプル提供や特別割引のオファーを送ることで、興味を持ちそうな顧客に最適なメッセージ配信が可能になります。

セグメントを切るための条件付けの幅はMAツールによって異なりますが、基本的なセグメントだけではなく、分析をもとにした高度なセグメント機能を搭載しているMAツールもあります。

【セグメントイメージ】
・性別や年齢などのデモグラフィックによるセグメント
・購入履歴や閲覧履歴をトリガーにしたセグメント
・過去の行動データをもとに購入しそうなユーザーに絞ったセグメント

シナリオ作成機能

シナリオ作成機能は、顧客のステータスや行動に応じて、一連の自動化されたコミュニケーションを設計する機能です。シナリオ作成機能を活用することで、事前に設定した条件に基づいて、顧客に対する適切なアクションを自動的に実行できます。

例えば、「新規ユーザーが会員登録をしたら、ウェルカムメールを送信し、登録から1週間後におすすめ商品の紹介メールを自動で送る」といったシナリオを作成できます。また、シナリオ内でメールをクリックした顧客にはメールA、クリックしなかった顧客にはメールBを送るのように、顧客の行動にあわせてアプローチを変える(シナリオを分岐させる)こともできます。

他にも「消耗品を単発で購入して、その後追加購入していない顧客には、消耗品を使い終わるタイミングの1週間前に再購入のオファーを出す」といったシナリオもあります。シナリオ作成機能により、顧客の状況やタイミングにあわせて適切なアプローチを自動的にできるようになります。

データ分析機能

データ分析機能は、キャンペーンの結果や顧客の行動パターンを詳細に把握し、効果的な戦略を立てるために重要な機能です。

例えば、メールキャンペーンを実施した際に、開封率やクリック率を確認しながら、どのメッセージが最も反響を呼んだかを分析します。分析結果を活用することで、施策の振り返り、次に行うべき施策の検討が容易になります。

また、顧客の購買履歴やWebサイトでの行動を分析することで、どの製品が人気なのか、販売のタイミングはいつがベストか、といった具体的な傾向を掴むことができます。傾向を掴むことで、より精密なプロモーション戦略や、販売計画を立てる際の貴重なデータが得られます。

MAツールの具体的な活用事例

ここでは、MAツールを導入して大きな成果を上げた成功事例を紹介します。

①ポイ活アプリ「ANA X」有料会員獲得数28%UP 

ANA X株式会社はMA実施にあたり、MAツール「MoEngage」を導入し大きな成果を上げました。

具体的には、プッシュ通知やIn-Appメッセージを駆使することで、有料会員の獲得数を28%増加させ、また、休眠ユーザーの約20%がアプリを再び利用するという結果を得ています。

またツール導入によりユーザー行動データの分析が可能になり、PDCAサイクルの高速化も実現。効果的な施策を迅速に実行し、成果を上げる自走するチームへと変化しました。

②ファッションEC「GRL」CVRが最大7倍改善

GRLではMA実施にあたり、データ分析ツール「Amplitude」とMAツール「MoEngage」という組み合わせを導入しECサイトを改善しました。

MoEngageで、ユーザー行動に応じてシナリオを分岐させ、メッセージの出し分けを実施。カートに商品を入れた後に購入し忘れているお客様へプッシュ通知を配信する「カゴ落ち」防止施策などを実施し、大きな成果を得ています。

また新着アイテムや買い忘れのお知らせ、セールの案内などMoEngageを用いていろいろな施策を用いてCVRは最大で7倍改善しました。

③来店アプリ「ASBee」:ログイン完了率が10倍以上に

靴の小売店やECサイト「ASBee」を運営するジーフッド様では、アプリリニューアルのタイミングに合わせて、MA実施にあたり、データ分析ツール「Amplitude」とMAツール「MoEngage」という組み合わせを導入しました。

まずは、アプリを使っていただくために、MAツールでログインを訴求するメッセージ配信に取り組みました。アプリをダウンロードの翌日までに未ログインのユーザーセグメントに対して、ログインのメリットと手軽さを訴求するメッセージ配信を行ったところ、配信しなかったユーザーと比べログイン完了率が10倍以上という大きな成果を得ています。

MA(マーケティングオートメーション)ツールとは

MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、企業のマーケティング活動を自動化・効率化するためのソフトウェアです。顧客の行動データを収集・分析し、メールやプッシュ通知、Web広告などを通じて、一人ひとりに最適なタイミングで最適なメッセージを自動配信できます。

従来は人手で行っていた顧客へのアプローチを自動化することで、マーケティング担当者の業務負荷を軽減しながら、より精度の高い施策を実現できることから、多くの企業が導入しています。

特に、見込み顧客の育成(リードナーチャリング)から商談化までのプロセスを可視化し、営業部門との連携を強化できる点が大きな特徴です。

💡関連記事
MAツールとは?機能や導入メリット、成功事例を徹底解説

CRMとMA(マーケティングオートメーション)の違いや使い分けのポイント

国内MAツール市場の現状

2023年に株式会社Nexalが発表した調査結果によると、上場企業の14.6%がMAツールを導入しています。コロナをきっかけに急速に導入が進み、調査を始めた2018年と比較すると導入企業数は2倍に増加。さらに上場企業の導入率は、毎年2%ずつ上昇しているとのことです。

株式会社Bizsmithの調査においても、ツール導入による成果を「感じている」と回答した割合は全体の93%を占めていることから、多くの企業がMAツール導入の効果を実感していることがわかります。しかしその一方で、「十分に活用できている」と答えた企業は全体の3割程度にとどまっており、6割以上は使いこなしに課題を抱えているのが現状です。

さらに、導入企業の75%が「他に良いツールがあれば乗り換えたい」と回答しており、ツールそのものへの不満というよりも運用や活用ノウハウへの課題感が根強いことがうかがえます。

以上のことから、MAツールの導入を成功させるためには、単に有名な製品を選ぶのではなく、自社の目的や運用体制、業務プロセスに合致したツールを見極めることが重要といえるでしょう。

MAツールが求められる背景

日本国内でもすでに多くの企業で導入されているMAツールですが、ここで一度なぜMAツールが求められているのかおさらいしましょう。

チャネルの多様化

以前はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞といったマスメディアが消費者への主要なプロモーションチャネルでしたが、今ではSNS、メール、Webサイト、アプリトまで、さまざまなチャネルが登場しています。

こうした多様なチャネルを使いこなすには、それぞれのチャネルの特性に合った形でメッセージを届けることが求められます。例えば、SNSでは視覚的に訴えるコンテンツが効果的ですし、メールではよりパーソナライズされた情報を提供することが効果的です。

MAツールは、こうした複数のチャネルを一元管理し、適切なタイミングで効果的なメッセージを配信する活動を効率化できます。例えば、新商品のプロモーションを同時に複数のチャネルで展開する際、SNSでは商品の魅力をビジュアルで伝え、メールでは既存顧客向けに特別オファーを案内するといった情報提供を1つのツールで完結できます。

また、こうしたチャネル管理を顧客軸で統合することによって、同じ顧客に、メール・SNS・プッシュ通知と、同じ商材のキャンペーンが再三飛んでしまうといったことも防げます。メール経由で購入する顧客にはメールで案内して、SNSやプッシュ通知では同じキャンペーンの情報は送らないといったことも可能になります。こうした細かな工夫が顧客のエンゲージメントを高めるには重要です。

チャネルの多様化により、マーケティング活動は複雑化していますが、MAツールを活用することで、この複雑さを整理し、効率的かつ効果的なマーケティングを実現することができます。

消費者の顧客行動の変化

消費者の行動は、コロナ禍を契機に大きく変わりました。かつては、店舗に足を運んで商品を選ぶのが一般的でしたが、オンラインでの情報収集や購買が加速しました。総務省の「令和3年版 情報通信白書」によると、インターネットショッピングを利用する世帯は2020年3月以降に急速に増加しており、約半数以上がインターネットショッピングを利用する状況になっています。

このように情報収集と購買がWebやアプリ上で実施される比率が増えた中で、企業はWebに情報を掲載し、顧客の目に留まるようにオンライン上で顧客とコミュニケーションを図り、訴求していくことが重要となりました。そこで、オンライン上で膨大な顧客ときめ細かくコミュニケーションを図るためにMAツールが必要となっています。

なお、最適なMAツールはBtoC向け、BtoB向け、業種によっても異なります。BtoC企業や、EC運営企業の方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

関連記事:ECサイトの成果を上げる!活用法とおすすめのMAツール4選

データドリブンな意思決定の促進

ビジネスを行う上では、感覚や経験だけでなく、データに基づいた意思決定が求められています。大量のデータが日々蓄積されている中で、そのデータをどのように活用するかが企業の成長を左右する要素となっています。

MAツールを使えば、過去のマーケティング活動の結果を詳しく調べて、何がうまくいったのか、どこを改善すべきかを見つけることができます。例えば、あるキャンペーンでどのメールが一番効果があったのか、どのセグメントがよく反応したのかをデータで確認し、次のキャンペーンをより効果的にするためのヒントを得られます。

このようにデータに基づいた戦略立ては、より正確で成果の出るマーケティング活動に繋がり、成果にも繋がりやすいため、データドリブンな意思決定が促進される傾向があります。

関連記事:データドリブンとは?データドリブンマーケティングの考え方や成功させるポイントを解説!

MAツール選びに迷ったらご相談ください

ここまで15のMAツールを紹介しましたが、「結局、自社に最適なのはどれか?」と、まだ迷われているかもしれません。

それは当然です。なぜなら、最適なMAツールは貴社の「目的」「業界」「運用体制」「既存システム」によって全く異なるからです。

MAツール導入の本当のゴールは、「ツールを入れること」ではなく、「売上やLTVといった成果を創出すること」です。

【特にBtoC企業様へ】高度なパーソナライズを目指すなら

もし貴社がBtoCビジネス(特にECやアプリ)を展開しており、

  • 顧客データに基づいた「本当に刺さる」1to1施策ができていない
  • AIを活用し、LTVや顧客エンゲージメントを最大化したい
  • 既存のMAツールでは成果が頭打ちになっている

とお考えなら、私たちが推奨する「MoEngage」が最適な選択肢となる可能性が非常に高いです。

項目MoEngage
パーソナライゼーションリアルタイムの行動データを活用した細かい最適化が可能
モバイルアプリ対応アプリ向けの最適化が強力(プッシュ通知・アプリ内通知・SMS)
自動化とオムニチャネルAIを活用した クロスチャネル(メール、SMS、プッシュ、WhatsApp)施策
ユーザー行動分析
施策の精度を高めるための高度な分析チャートが豊富
価格・コストパフォーマンス機能に対して比較的リーズナブル
操作性シンプルなUIで直感的な操作が可能

MoEngageは、プッシュ通知・メール・Web/アプリのポップアップなど、さまざまなチャネルに対応しており、顧客データにもとづいたより高度なセグメントを作成できるため、一人ひとりに最適なマーケティング施策を行うことができるMAツールです。

顧客データの分析機能も搭載しており、過去の購買・行動にもとづく施策の実施、コンテンツやメッセージの出し分けが可能になります。「施策に行き詰まっている」「もっと精度の高い施策を実施したい」などの課題がある企業様に、最適なMAツールです。

MAツール選定から成果創出まで、すべてご相談ください

株式会社DearOneは、NTTドコモグループの信頼と、大手企業様にMoEngageをはじめとする多様なツールの導入・運用実績を持つ「伴走コンサルタント」です。

私たちはツールを売って終わりではありません。 貴社の課題をヒアリングし、「中立的な専門家」の立場で最適なツールを選定し、導入後の戦略立案、施策実行、分析・改善まで、成果が出るまで一貫して「伴走」します。

どんな段階でも構いません。MAツール選定で失敗しないために、ぜひ一度、無理な営業などは一切おこないませんので、お気軽にご相談ください。

MAツール選定・導入支援について相談する(無料)

MoEngageの詳しい資料をDLする

MoEngage バナー

Recommended