今回は、AmplitudeのちょっとしたTechTipsとして、実装時に知っていると実は便利な機能、デフォルトイベントについてご紹介します!
AmplitudeSDKがデフォルトで取得するデータ
デフォルトイベントを利用して実装を効率的に
AmplitudeのSDKでイベントを計測する場合、デフォルトのイベントでもかなり様々なデータを取得できることはご存知ですか?
最新のSDKを利用する場合、SDK実装時に設定を有効にすると、デフォルトイベントをトラッキングすることができます。
デフォルトイベントを利用すると、デフォルトイベントでカバーできないイベントのみ、カスタムイベントとしてデータ取得すればよいので、実装を効率的に進めることができます。逆に取得したくない場合は、取得しないことも選択できます。
どんなイベントデータが取得できるのか?
Webの場合
ブラウザSDK 2.0を利用してWebのSDKを利用して実装する場合、デフォルトで取得できるイベントは以下の通りです。
- ページビュー
- セッション
- フォームインタラクション
- ファイルのダウンロード
どのページをみたか、どのフォームから申し込んだか、どの資料をダウンロードしたのか、などであればデフォルトイベントで十分にトラッキング可能です。
また、上記イベントをトラッキングすると付随するイベントプロパティも取得可能です。例えば、ページビューのイベントを取得する場合、ページタイトルやページのドメイン、ページURLなどがイベントプロパティとして取得されます。よりデータをリッチにしたい場合は、イベントプロパティをカスタムで追加することもできるようです。
マーケティング アトリビューション
ブラウザSDK 2.0では、UTM パラメータ、リファラー情報、およびクリック IDなどのマーケティングアトリビューションをユーザープロパティとして取得することが可能です。
ファーストタッチアトリビューションも取得ができますので、ユーザーが一番最初に利用した流入元を特定したいなどの要件がある場合には設定をオフにせずに取得しておくことをおすすめいたします。
アプリの場合
iOS SDKまたはAndroid Kotlin SDKの最新版を利用して実装する場合、デフォルトで取得で
きるイベントは以下の通りです。
- セッション
- アプリのライフサイクル
- 画面ビュー
- ディープリンク(Androidのみ対応)
アプリの場合、ユーザーがインストール直後に初めてアプリケーションを開いた時、ユーザーがアプリケーションを更新した後にアプリケーションを開いた時などのアプリのライフサイクルを確認できるイベントが用意されているので、ユーザーのアプリの起動状況を細かくトラッキングすることができます。
最後に
プロダクト/サービスの独自行動・体験を示すイベントは自動では計測されませんので、重要な指標や計測が必要なイベントはカスタムイベントとして取得をしていく必要があります。
ただ、今回ご紹介したデフォルトイベントを利用することで、実装工数を削減できる可能性もありますので、これからAmplitudeの導入をご検討されている方はぜひ利用を検討してみてください。
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