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月次売上成長率30%以上を6か月間達成(半年で売上は10倍以上に)| SocialGood| 【DearOne】Amplitude導入インタビュー

2024.09.19

amplitudeのご相談は、
国内初パートナーのDearOneまでお問い合わせください。

eBayやWalmart、Expediaなど、大手ECで商品を購入するだけで仮想通貨をポイント還元として受け取れるグローバル・リワード・プラットフォーム 「SocialGood App」。現在はアメリカを中心に海外で広がり、今後はいよいよ日本でも展開予定です。

その躍進のポイントの1つになっているのが、Amplitudeを導入し、データ分析を実施したこと。そこで今回はSocialGood株式会社の高岡壮一郎社長、プロダクト責任者の佐藤氏、マーケティング責任者の清野氏に、導入の経緯や効果、今後の展望を伺いました。

課題:
  • ユーザーの購入に至るまでの行動遷移や、アプリから離脱する場合の行動遷移が不明であった
  • SQLでのデータ抽出と分析に時間がかかり、アプリのユーザー行動をタイムリーに分析・反映するといった改善が難しかった
効果:
  • 月次売上成長率30%以上を6か月間達成(半年で売上が10倍以上に)
  • マジックナンバー分析を行い、プロモーションを実施
  • ユーザーの行動の詳細把握により、マーケティングとプロダクトの両方で数字を見ながら分析、施策検討が可能に    
  • タイムリーなユーザー行動分析によりPDCAを高速に回せるようになった
展望:
  • Amplitudeで離脱ポイントや画面の遷移率などの行動データをユーザー属性ごとに分析し、個々のユーザーが求める価値を提供しながら、日本発のグローバルプラットフォームを目指す

仮想通貨でキャッシュバックを行うアプリ

DearOne 麻野|
SocialGood様には「SocialGood App」にAmplitudeを導入いただいております。まずはこちらのアプリの特長を教えてください。

インタビュー取材中のSocialGood高岡様
インタビュー取材中のSocialGood高岡様

SocialGood 高岡様|
SocialGood Appは「買物をすればするほど、資産が殖えるアプリ」です。お客様がこのアプリを利用して買い物をしていただくと、当社が発行している独自の仮想通貨「SocialGood」でキャッシュバックを行います。

「SocialGood App」の特長としては、アプリを経由して買い物する方の顧客単価が高いことが挙げられます。
例えば、お客様が買い物する際、1人当たり通常はeBayで100ドル分購入するとします。これがSocialGood App経由で買い物をされると、月に600ドルぐらい使っていただけています。
というのも、SocialGood App経由で買い物すれば、「SocialGood」という値上がりする可能性のある仮想通貨資産をもらえます。お客様からすれば、経済的なリターンがあるので、高価なものを購入するハードルが下がるのです。その結果、ユーザー1人当たりの購入金額は、当社アプリを経由しない場合の約6倍になりました。


お陰で様々なECサイトから提携のお申し出をいただいており、現在は米国のWalmartやeBay、Expediaなど、大手ECを含む世界で2万社以上と提携しています。
アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、インド、アフリカなど、世界各地で利用できるのも魅力かと思います。獲得したSocialGoodは、グローバルで上場している各取引所などで自由に取引可能です。
お客様は無料で利用できます。仮想通貨でポイント還元を受けたい世界7億人が対象のサービスとなります。

DearOne 麻野|
ありがとうございます。それではその次に、このアプリを作った背景を教えていただけますか?

SocialGood 高岡様|
経済の成長率よりも、金融資産の成長率の方が歴史的に常に高いため、資産家とそうでない人の差が半永久的に開いていき、格差が拡大するというメカニズムが資本主義社会にはあります。これは社会的課題としてダボス会議などでも指摘されています。この課題の解決のために、資産を現時点でお持ちでない世界の大多数の方が、日常生活をするだけで無料でリスクなく資産形成できるサービスを創りました。

このSocialGood Appは、このアプリを使って買い物するだけで、無料で自動的に資産が溜まる仕組みになっています。資産を保有し誰もが資産家になることで、金融市場の成長の恩恵を誰もが受けることができ、富を築くことができます。

「世界の格差が縮小し、より社会が良くなれば」という願いを込めて、アプリも仮想通貨も「ソーシャルグッド」という名前にしているんです。

SocialGood Appのサンプル画面①

ご担当の業務内容

DearOne 麻野|
簡単にご経歴や、ご担当されている業務や役割も教えていただけますか。

SocialGood 高岡様|
新卒で三井物産に入社し、投資とIT事業に関わりました。その後、フィンテック事業のヘッジファンドダイレクト社を創業して、累計助言契約額1300億円以上の同分野では国内第1位の会社に育てました。次は世界で挑戦したいと考えて、2018年にグローバル・リワード・プラットフォーム事業のSocialGoodを立ち上げました。現在は成長に向けて、今日参加している2人と密接に連携しながら、日々、データ分析を行っています。

SocialGood 佐藤様|
私はシニアプロダクトマネージャーという役職で、プロダクト作りのところなど、全般を見ています。「ユーザーにさらに使ってもらえるようなプロダクトにしていくためにはどうするか」ということを考えるために、データ分析から示唆を得て、次のプロダクト作りに生かすということをしています。

SocialGood 清野様|
シニアマーケティングマネージャーの役職で、2024年4月に入社しました。前職ではアプリの事業責任者などを担当していました。現在のミッションは、SocialGood Appの新規ユーザーを獲得していくことです。そのために国ごとにKPIを定め、各チャネルの展開や運用型の広告のアカウントを設定し、PDCAを回して改善していくことに取り組んでいます。

アプリ内でのユーザーの細かな動きが見えず、適切な施策やプロダクトのアップデートに課題があった

Amplitude導入時の課題

DearOne 麻野|
Amplitude導入以前はどのような課題がございましたか?

SocialGood 佐藤様|
導入前はGoogleのダッシュボードを利用していましたが、細かな行動分析においては手の届かないところがあると感じていました。たとえば、SocialGood Appでショッピングをする人、あるいはショッピングをなかなかしてくれない方はどういう行動をしているのか、また、アプリから離脱してしまっている方の行動などは全くわからない状況でした。

以前の状態で行動経路を詳細に把握しようとするとSQLを作成して、数日から1週間ほどかかってしまいます。でも、当社のアプリはアップデートのサイクルが早いという特長があり、タイムリーにユーザーの行動経路を捉えて、それを反映してアップデートを行うことは大きな課題でした。

インタビュー取材中のSocialGood佐藤様
インタビュー取材中のSocialGood佐藤様

DearOne 麻野|
そのような課題があるなかで、Amplitude導入の決め手は何だったのでしょうか。

SocialGood 高岡様|
Amplitudeは導入を検討していた当時から、「旧Twitterが導入しているからきっと良いものなのだろう」と思っていました。*もともと当社はグローバルなプラットフォーム事業を作りたいという思いからはじまり、旧TwitterやUberなどを研究していたんです。成長過程で何をしていたかを調べると、徹底したデータ分析でした。顧客を見る=データを見るということに他なりません。
「グローバルプラットフォームを作るのであれば、データ分析をしてPDCAを回しながら成長していくのは必須」と改めて実感して、Amplitudeの導入を決めました。他との比較検討はしていません。

DearOne 麻野|
「成長するためにデータ分析が重要」というところの意図を、もう少しうかがいたいです。

SocialGood 高岡様|
私は普段からAmplitudeをずっと見ていて、チャネル別の購入率や国別の状況などを調べています。そこに経営の数字の全てがあるんですね。KGI、KPIがあって、そこから施策、効果、改善と全てが繋がります。逆に言えば、そこまで下りていかないと手を打てないと思います 。それぐらい、データ分析は重要なものですね。

*Twitterが成長した理由〜たったひとつの指標で急成長〜

以前は見えなかったユーザーの行動を可視化し、個別の施策を実施

DearOne 麻野|
御社では、2023年3月頃から本格的にAmplitudeの活用を始められていますね。現在、Amplitudeを使って実施している施策について教えてください。

SocialGood 佐藤様|
課題解決のための行動分析がメインです。まずは離脱のポイントなど細かいユーザー行動を分析&把握して、プロダクトのアップデートに反映するという業務を行っています。日々のチェックを行い、リリースした後にもユーザーの行動がすぐにわかるので、画面の遷移率などをもとにさらなるプロダクトの改善を行っています。

また、SocialGood Appはグローバルに展開しているため、国ごとにショッピングの傾向や予算も大きく異なり、それぞれ個別の施策を行う必要があります。
例えば、アメリカは買い物予算が高めだけれど、新興国はそれほど予算が高くないといったデータがあります。ここまでは以前のツールでもわかっていたのですが、Amplitudeによりさらに細かいアプリ内での行動を把握することで、各国に向けて最適なアプローチを実施するようにしています。

購入単価の高い国にはショッピングをしてもらいやすくするために、割引されている提携ECの商品や、地域ごとの人気店に集中してプロモーションを行います。
一方で、購入単価が低いところに対しては、当社のアプリはショッピングだけでなく、ゲームをしても仮想通貨がもらえるので、そちらに誘導するなどですね。そういう風に細かく打ち分けができるようになりました。

DearOne 麻野|
ユーザーを分けて分析する「クラスター分析」も実施されていますね。

SocialGood 佐藤様|
DearOneさんにサポートしていただいて、クラスター分析を実施しました。これはアプリ内でどういう行動をした人が購入に至り、購入しない人はどういう行動を取るかなど、ユーザーの属性を分けて分析する機能です。
それによりユーザーの興味・関心のポイントを可視化して、そこに対してプロモーションを実施したり、画面に誘導するような施策を打ったりと、個別の対策ができるようになりました。

月次売上成長率30%以上を6か月間達成(半年で売上は10倍以上に)

高い効果を数字で証明

DearOne 麻野|
Amplitude導入によって、具体的にどのような効果があったのか、教えていただけますでしょうか。

SocialGood 高岡様|
Amplitudeを導入して、ユーザー行動を分析しプロダクトを改善したことによる効果は、非常に大きいと感じています。たとえば昨年は6か月間、月次売り上げが毎月平均30パーセント以上も成長しました。その結果、売上は半年で10倍以上になりました。このままPDCAを回すことで月に1.3倍伸びていけば、複利で24か月後に542倍になる計算です。
また、継続率も他のフィンテックやECのアプリの継続率に比べて5倍ぐらい高いですね。常に改善をした結果なのですが、やはりデータ分析が非常に重要です。

SocialGood 佐藤様|
PDCAを高速に回せるようになったところは、やはり大きいですね。リリースしてすぐにグローバルで多くの方が使い始めるので、 その反応の度合いがすぐに見えますから。それで何か問題が起こっている、もしくは何かいい兆候が見えれば、それをさらに加速していくような施策とかプロダクトの改善を行えるところが、一番の効果ですね。

また、ユーザーに最終的に購入をしてもらうにあたって、途中経過にはいろいろなマイクロコンバージョンポイントがあります。しかしAmplitude導入以前は画面遷移の実態が全くわからない状態だったので、そこの中身は完全にブラックボックスでした。
でも、今は何かの修正を入れたときに途中のところで急に数字が上がったり、下がったりなどがわかることで、より正確にプロダクトの改善点を把握することができるようになりました。

運用メンバーの変化

DearOne 麻野|
導入後の組織や運用メンバーの変化などはありましたか。

SocialGood 佐藤様|
導入以前は個別にエンジニアにデータ抽出を依頼しないと状況を確認できませんでしたが、Amplitude導入後はビジネス側のメンバーだけでもクイックに確認できるようになりました。そのぶんエンジニアはプロダクトの開発に集中して作業に取り組めるようになり、ビジネス側のメンバーは待ち時間なく次の展開を考えられるようになっています。
データでいろいろなことがわかるようになったぶん、データドリブンの意思決定はやりやすくなったと思いますね。

SocialGood 清野様|
前職では他のツールでデータ分析を行っていましたが、UI/UXがわかりづらい、動作が重い、データの読み込みも時間がかかるなど、ストレスに感じることがありました。そういったところと比べても早い、あまり説明受けなくても直感で見たいものを見られるので、Amplitudeは非常に使いやすいと感じています。

インタビュー取材中のSocialGood佐藤様
インタビュー取材中のSocialGood清野様

トップからマーケ責任者・プロダクト責任者まで一気通貫でAmplitudeのデータを元に課題発見・改善のPDCAを実施

部分最適ではなく全体最適を意識

DearOne 麻野|
先ほど、「データ分析を3人で密接に連携して行う」というお話がありました。御社がデータ分析を行ううえで、大切にされていることなどがあれば教えてください。

SocialGood 高岡様|
マーケティング責任者の清野、プロダクト責任者の佐藤と社長の私の3人で密接に連携して、全社として問題解決を行います。それぞれの部門で最適化を考えるのではなく、社長含めて一丸になって、 全社でデータ分析を行って向上していこうと集中してやっているので、改善がとてもスムーズですね。全社としてボトルネックになっているところを解決するアイデアを両部門から出してやっていくようにしています。

SocialGood 清野様|
マーケティングは顧客獲得だけに集中して、「こちらはダウンロードまでがKPIだから、あとはプロダクト側よろしく」という感じで分断することが多いのですが、よくよく行動分析の結果を見てみると「想定していたターゲットユーザーではなかった」ということも多々あります。そこまでで終わらせてしまっては無責任ですよね。
そこでAmplitudeを使うと全体を見ることができるので、マーケティングとプロダクトの両方でチャネルごとのLTVや、各イベントのコホートを見て、そのうえで施策をどうするかを考えるようにしています。

SocialGood 佐藤様|
コミュニケーションを取りながら施策の状況を見て、改善に生かすようにしていますね。結局、最終コンバージョンである購入に至るまでの道筋の中で、マーケティング施策が影響したこともあれば、プロダクトの修正が影響したこともあります。その判断は難しいところもありますが、それも含めて一緒に見て、分析していくことが重要だと感じています。意見交換のミーティングもこまめに実施するようにしています。

DearOne 麻野|
まさにデータの民主化を実現された組織ですね。

SocialGood 高岡様|
そうですね。初めからデータを基盤にビジネスをスタートさせていて、そこにAmplitudeを導入していますから。今後もデータ分析からキーとなる行動を促進する相関関係と因果関係を深掘りし、改善する取り組みを全社で実施していきます。

DearOneの伴走支援でAmplitudeをつかいこなす

マジックナンバーによる施策を実施

DearOne 麻野|
DearOneからのサポートについて、感想を教えていただけますか。

SocialGood 佐藤様|
本当によくサポートしていただいて、我々が難しい課題を投げさせていただくことも多いのですが、「こういった切り口でこういう分析ができます」「それには新しい機能があります」と適切な情報をいただけるので助かりますね。

具体的に言えば、マジックナンバーを教えてもらったことは大きかったです。
旧Twitterであれば「ユーザーが7人をフォローすると利用を続ける」というマジックナンバーがあり、それが当社の場合はどうなるかというヒントをいただきながら考えて、アプリ内でガイドのビデオを全て見た人は登録率・購入率も上がるとわかったので、それを活かしてプロモーションを行ったりしています。

(右から)SocialGood 清野様、高岡様、佐藤様、DearOneカスタマーサクセス麻野、佐々木
(右から)SocialGood 清野様、高岡様、佐藤様、DearOneカスタマーサクセス麻野、佐々木

最も注力していくのは顧客獲得のためのマーケティング

DearOne 麻野|
最後に、今後について教えてください。

SocialGood 高岡様|
今後力を入れていくのは、新規顧客の獲得であり、そのためのマーケティングです。
累計20億円の資金調達をしたのもグローバルでの顧客獲得が目的です。当社では現在、Amplitudeを活用できるマーケターを募集しています。たくさん知恵を絞って、世界中の人に認知してもらって、どんどんサービスを大きくしていきたいので、グローバルなサービスのマーケティングに関わりたい人は、ぜひうちに入っていただきたいと思います。
データ分析をしっかり行い、日本発のグローバルプラットフォームを目指して、これからも前進していきます。

(左から)SocialGood 清野様、佐藤様、高岡様、DearOneカスタマーサクセス麻野、佐々木
(左から)SocialGood 清野様、佐藤様、高岡様、DearOneカスタマーサクセス麻野、佐々木

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