Adjust Ignite TOKYO 2024|速報レポート(後編)

2024.07.24

2024年7月18日(水)アプリの計測・分析ツールを提供するAdjustが、グローバルで展開するカンファレンス「Adjust Ignite TOKYO 2024」を開催。

東京都渋谷区のWITH HARAJUKU HALLにて開催された本イベントに、グロースマーケティングメディアも取材に伺いましたので一部速報レポートいたします。

まずは、前編の速報レポートからご覧ください。

CTV広告がアプリグロースの新定石に!

〜急成長を続けるチャネルの活用事例とこれから〜

CTV広告がアプリグロースの新定石に!

 株式会社AbemaTV ABEMA ビジネスディベロップメント本部 シニアプロダクトマネージャー 綾瀬 龍一氏、株式会社フジテレビジョン ビジネス推進局 コンテンツビジネスセンター プラットフォーム事業部長 野村 和生氏、 株式会社TVer 広告事業本部 プロダクト統括 兼 プロダクト開発部部長 大野 祐輔氏、モデレーターにAdjust 日本ゼネラルマネージャー 佐々直紀氏による講演からスタートです。

CTV(コネクテッドTV)広告市場規模として日本市場の動向や、米国市場含めて今後も伸びていくであろうというCTVがテーマ。CTV広告の特徴や強みとして、膨大なオーディエンス、共視聴、大画面、視聴完了率、セカンドスクリーン、デジタルそして計測とターゲティングができるところにあるという佐々氏。

各社からはCTV広告について、

・高い視聴完了率

・番組、広告共に最後まで再生される割合が高く、CMを伝えやすい

・ユーザーフレンドリーで離脱しない広告体験や、CTV×広告体験の最適化がされている

・広告価値はYouTubeとどこまで勝負できるのかの検証結果

など、さまざまなメリットや検証結果などが報告されました。

会場限定公開のオフレコトークが多くありましたが、前回の様子はこちらからご覧ください。

また、以前綾瀬氏にインタビューした「新しい時代の広告媒体コネクテッドTV(CTV)|Marketer’s Interview vol.2」も併せてご覧ください。

Adjust プロダクトの足跡と新たな挑戦

ADJUSTプロダクトの足跡と新たな挑戦

続いては、ベテラン社員2人が語る「PC・コンソールゲームの計測機能と次世代のインクリメンタリティテスト機能」というテーマで、Adjust Director of Technical Account Management, APAC  池田 合良氏、Adjust Expert Solutions Consulting 東濃 衛氏のセッション。

在籍期間が長いベテランのお二人から、Adjust 本社のあるドイツ・ベルリン本社の様子やプロダクトの足跡、業界をリードする先駆者としてAppleやGoogleなどとも密に連携をしている体制などの紹介、2024年にリリースした新しい機能「Recommend(InSight, Predictions, Budget Planner, SKAN Advisor)」、ディープリンク改修の歴史が紹介されました。

新たな「PC・コンソール計測」について、PCゲームやコンソールゲームの流入元分析機能などの詳細な説明などがありましたので、詳しくは同社Webサイトでご確認ください。

https://www.adjust.com/ja/solutions/pc-console

未来の市場をつくる今注目すべき3人の社長

~知らなかったら時代遅れ?!加速するタイパ時代に愛されるアプリの育て方~

未来の市場をつくる今注目すべき3人の社長

続いては、スタートアップの社長3名が登壇し、「いけてるスタートアップの社長から新しい気づきを得てingiteする」というテーマ。

ショート映画のサブスクリプションサービスのアプリ「SAMANSA」、新感覚ドラマアプリ「BUMP」の紹介や、入れておくだけでオトクになる「PLUG」(サイトから離脱する97%を狙ってパーソナライズされたオファーを提供するサービス)の紹介と、急速にグロースしている理由などを深掘りました。

株式会社SAMANSA 代表取締役 岩永 祐一氏、株式会社STRACT 代表取締役 伊藤 輝氏、emole株式会社 代表取締役 澤村 直道氏、モデレーターはAdjust Sales Lead, Japanの高橋 将平氏の講演です。

PRIVACY SANDBOX: プライバシー保護と広告効果の両立を目指すGOOGLEの新技術

PRIVACY SANDBOX: プライバシー保護と広告効果の両立を目指すGOOGLEの新技術

Google Asia Pacific Ads Privacy Lead, Google Asia Pacific Mike Katayama氏による講演はプライバシー保護に関するテーマで、2024年が「広告新時代のスタート」という。

これから基盤になるのが、1st Partyデータであり、プライバシーがキーになる。生活者のプライバシー保護への関心は増加し、グローバルレベルで個人データの共有に対する懸念が高まっている今、ユーザーは自分にカスタマイズされた最適なユーザー体験をしたいと思っており、それが仮に広告だったとしても「ユーザーが欲しい情報であれば欲しい」というデータ分析結果が出ているとのこと。

ユーザートラッキングが困難になる中、企業は広告プライバシーに対して様々なアプローチを試みている。デフォルトでユーザーの識別子を廃止、代替IDソリューションの構築、データクリーンルームソリューションの構築など。

プライバシーサンドボックス(Privacy Sandbox)の概念の紹介から、どのように活用するべきなのかなど詳しく紹介しました。

丁度イベント事後の本記事執筆中に、Google公式から「ウェブ向けプライバシーサンドボックスの新しいアプローチ」という記事が公開されたのでこちらもご覧ください。

1インストールを科学する!〜様々な施策でアプリ利用ユーザーを発見、分析、解明する方法とは〜

1インストールを科学する!〜様々な施策でアプリ利用ユーザーを発見、分析、解明する方法とは〜

続いては、株式会社リクルート マリッジ&ファミリー領域マーケティング部 マーケティングリード 室谷 侑太郎氏、株式会社アイスタイル マーケティングディレクター 渡辺 智氏、ANA X株式会社 デジタルマーケティング部 酒井 一匡氏をゲストに迎え、モデレーターとしてAdjust Senior Customer Success Manager 大城 圭右氏の講演です。

まずはじめに、なぜアプリに転換していったのか?という問いから始まった本セッションでは、まったくアプリのあり方が違う3社の考え方や目指す方向など詳しく知ることができる内容で、アプリユーザーの価値をどうみているのか?など、オフレコトークで盛り上がりました。

店舗インストール施策としての実例など写真付きでの紹介や、認知プロモーションのアプリ訴求CMの事例、リアル系プロモーションナレッジシェアなど、インストールしてきたユーザーをどう分解するのかが肝になり、各アプリの特徴をしっかりと捉えつつユーザーがどう活用するかのインサイトを分析しながら、科学してみてください。と締めくくりました。

急成長中のスタートアップCEOが語るアプリビジネス最前線

急成長中のスタートアップCEOが語るアプリビジネス最前線

最終セッションは、株式会社ADV 代表取締役社長 大村 和貴氏、株式会社キュービック 代表取締役社長 小池 徹氏、株式会社Skyfall 代表取締役社長 長谷川 智一氏をお迎えし、Adjust Senior Partnerships Manager 谷口 健二氏がモデレーターとして登壇し、マーケティング支援会社のスタートアップCEOの方が普段どんなことを考えてるのかをシェアするというテーマではじまりました。

あらかじめ用意していた9つのキーワードを選ぶ形で、会社の急成長の要因分析、注目のサービスや企業、リテールメディア、デジタルサイネージなどトレンドのネタが満載で、スタートアップならではの課題や悩み、3年後のアプリ業界がどうなっているのかをそれぞれの視点から述べ熱く議論されました。


たくさんのセッションが詰まっていたためすべては紹介しきれませんが、前編後編に渡ってイベント速報をお届けしました。

最後に、Adjust 日本ゼネラルマネージャー 佐々直紀氏の締めの言葉で講演は終了となり、続くアフターパーティーでは多くの参加者が熱く語り合いながら、ネットワーキングを広げていらっしゃいました。

次回10月22日には、Adjust Japan 10周年記念パーティーも企画されているとのことでしたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

Adjust Japan 10周年記念パーティー

また後日、一部講演の詳細レポートをお届けしますので、どうぞお楽しみに!

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