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サードパーティとは?概要と廃止後も売上を伸ばすためのポイント

2022.06.15

マーケターなら「サードパーティ」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。さらに最近では、サードパーティクッキーの廃止が決定したことから廃止後はどうなるのか、と思っている方もいるのではないでしょうか。

この記事ではサードパーティやサードパーティデータ(3rd Party Data)の概要、サードパーティクッキー(3rd Party Cookie)廃止後にポイントとなる「ファーストパーティデータ」や「ゼロパーティデータ」についても説明しています。サードパーティクッキー(3rd Party Cookie)廃止後も売り上げを拡大させるためにもぜひ参考にしてみてください。

サードパーティとは

サードパーティとは、英語の「Third Party」「3rd」からくる言葉で、「第三者団体(企業、機関など)」、「第三者」や「非当事者」という意味です。IT業界に従事する人や、マーケターであればよく聞く言葉でしょう。

「サードパーティ」単体ではなく「サードパーティクッキー(3rd Party Cookie)」や「サードパーティデータ(3rd Party Data)」などの言葉も頻繁に耳にするようになりました。

サードパーティクッキー(3rd Party Cookie)とは

サードパーティクッキーを理解するためには、まず「クッキー」がどういったものなのか知っておく必要があります。クッキーとは、一言で表すと「ブラウザに保存しておいたデータをサーバーとやりとりする仕組み」のことです。

例えば以下のような経験をしたことはないでしょうか。

  • 一度ログインしたことがあるWebサイトでIDやパスワードを保存しておくと、同じWebサイトを再訪問した際に既にIDとパスワードが入力されている
  • とあるECサイトを再訪問した際、以前購入しようとカートに入れておいた商品がそのまま残ったままになっている

これらは、クッキーがブラウザとやりとりをしてユーザー情報を取得しているおかげなのです。クッキーにはユーザーがWebサイトを訪れた回数や日時、メールアドレスなど多岐に渡るユーザー情報が集約されているため、ウェブサイトを再訪問した際に、サイト側で認識できるようになっています。

クッキーについては理解できたでしょうか。それでは、話を戻します。

第三者を意味する「サードパーティ」とユーザーの情報データである「クッキー」からなるサードパーティクッキーとは、「訪れたウェブサイト以外の場所から発行されるクッキー」のことです。

訪れたWebサイトが発行するクッキーは「ファーストパーティクッキー」と呼ばれます。例えば広告のバナーリンクを踏み「www.example.com」というページを開いた際に「www.example.com」が保存するクッキーがファーストパーティクッキー、Webページ内の広告に紐づけられている別の第三者が保存するクッキーが「サードパーティクッキー」です。

これは企業側からするとマーケティングに有効活用できるため、大きなメリットとなります。しかし一方で場合によっては、趣味趣向、住所、家族構成、政治的な傾向など、ユーザーの様々な個人情報が集約されており、プライバシー保護の観点からサードパーティクッキーの利用に関する規制を強め、廃止をする企業が増えてきました。Google Chromeでもサードパーティクッキーを2023年中に廃止すると発表しています。

サードパーティデータ(3rd Party Data)とは

サードパーティデータとは、「第三者が提供するデータ」のことです。例えば「国や自治体が公表しているオープンデータ」、「データ収集を専門とする企業から入手したデータ」などのことを指しています。

サードパーティと、ゼロパーティ、ファーストパーティ、セカンドパーティとの違い

サードパーティには、よく似た言葉として「ファーストパーティ」「セカンドパーティ」「ゼロパーティ」があります。データの種類を表す言葉として使われていますので解説します。

サードパーティデータとファーストパーティデータの違い

ファーストパーティデータとは、上記でも触れたように、企業が自社で収集して管理している顧客データのことです。繰り返しになりますが、例えば「www.example.com」というページを開いた際にexample社が取得したクッキー情報、また自社フォームに入力された個人情報やECでの購買データなど自社で収集したデータがファーストパーティデータとなります。

サードパーティクッキーが廃止に向かう中で、ファーストパーティデータは自社で収集しているため、出所が明確で信頼性の高いデータとして、事業成長を左右する重要な鍵であると言えるでしょう。

ファーストパーティデータについては「データドリブンを極める!ファーストパーティデータ(1st Party Data)とは」の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

サードパーティとセカンドパーティの違い

セカンドパーティデータとは、「他社が取得したデータ」のことです。ここでいう他社とは、第三者とは異なり「企業パートナー」のことで、言い換えれば「パートナー企業のファーストパーティデータ」のことを指します。

サードパーティデータは全くの「他人」が集めたデータである一方、セカンドパーティデータはパートナー企業が集めていることから、より精度の高いターゲティングをすることができる点がポイントです。

サードパーティデータと、ファーストパーティデータ、セカンドパーティデータの違い

サードパーティデータとゼロパーティデータの違い

ゼロパーティデータとは、自社が顧客から集めるデータであるため、ファーストパーティデータの一部であると言えます。その特徴は、顧客が自ら意図的に自分に関しての情報をデータとして提供している点です。

一般的にセロパーティデータは、消費者が企業に対して、特定の「対価」と引き換えに意識的に提供します。例えば、アンケートなどである情報を提供すると報酬がもらえる、情報を提供することでこの企業はもっと満足できるサービスを提供してくれるなど、何かを求めて意図的に顧客が共有するデータがゼロパーティデータです。

サードパーティデータ活用方法

サードパーティデータは主に、下記のマーケティング活動を行う際に使用されています。

  • 広告の効果測定
  • リターゲティング
  • アトリビューション分析

広告の効果測定

Webサイトや、ストリーミングコンテンツなどのオンラインチャネルを通じて配信されているデジタル広告の効果を測定する際に、サードパーティが活用されています。例えば配信している広告がCV(購入や資料請求などの成果)にどれほど繋がったのかを測定する際、CVに至ったブラウザが広告から発行されたクッキーを所持しているか否かで、広告からCVに至ったのかどうかを判断することができるのです。

リターゲティング

リターゲティング広告は、訴求率が高く効果的なアプローチが可能ですが、これを支えているのがサードパーティクッキーです。例えば、リターゲティングタグが設置されているWebサイトAに、とあるユーザーBが訪れたとします。この時に発行されるリターゲティングタグはサードパーティクッキーであり、この情報をもとに、別サイトを閲覧しているユーザーBに対し、自社商品の広告を配信しています。

全く興味がない人よりも、以前に購入を検討、もしくは興味を持った人に対して、商品をもう一度思い出してもらうことで、購入へ結び付けられる可能性が高くなるのです。

アトリビューション分析

アトリビューション分析とは、CVに対する広告の貢献度を評価する手法のことを指します。WebサイトでCVを計測する際、CV直前にクリックされた広告だけが評価される傾向にありますが、実際にはCVに至るまでのプロセスでいくつもクリックされていることがほとんどです。

例えば、とあるユーザーが広告AからCVに至った場合でも、深く分析してみると以前に広告Bに何度も接触しており、この時点で購買意欲が高まっている可能性もあります。最後の一押しは広告Aかもしれませんが、広告Bも大きくCVに貢献していると言えるでしょう。このようなアトリビューションの計測にも、サードパーティクッキーが活用されているのです。

アトリビューションについては「データドリブンアトリビューション(DDA)とは?活用のメリット・ポイントを解説」の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

サードパーティクッキー廃止後の未来

サードパーティクッキー廃止後は、自社企業で収集するデータ、ファーストパーティデータや、顧客が自ら提供してくれるゼロパーティデータの重要性が高まるでしょう。

上記でも触れた通り、個人のプライバシーの観点からサードパーティクッキーは廃止へと向っています。企業にとってはメリットが大きいですが、消費者側の視点に立つと、詳細な情報まで収集されており、いとも簡単に個人を特定することができてしまうからです。

2020年から始まった、新型コロナウイルスによって消費者の行動はオンラインへと急速に移行しました。リモートワークやネットショッピングが増えるのに伴い、利用者の「データ」への関心が高まり、プライバシーの観点からサードパーティクッキーの利用廃止が進んだのです。

ファーストパーティデータの活用事例については「ファーストパーティデータの活用事例」で紹介していますので、ぜひ参考にして、実際に現場ではどのようにファーストパーティデータが現場で活用されているのかイメージをしてみてください。

まとめ

サードパーティは、「第三者団体(企業、機関など)」や「非当事者」という意味です。マーケティング業界でよく耳にする「サードパーティデータ」や「サードパーティクッキー」は、第三者が収集したデータや第三者が発行するクッキーであることがわかります。

サードパーティクッキーは、リターゲティングや、アトリビューション分析の際にとても重要な役割を担っていました。しかし一方で、個人を特定できてしまうくらい詳細な情報を扱っているため、プライバシーの観点から間もなく廃止されます。今後は自社企業が収集するデータ「ファーストパーティデータ」や「ゼロパーティデータ」の活用が大切となりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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