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ECサイトの売上を伸ばす施策20選|売上アップの基本施策や成功事例も紹介

2025.04.04

ECサイトの売上を伸ばすには、複数の施策を同時に展開していく必要があります。しかし、闇雲に手を出すと効果が出にくいのも事実です。

そこで本記事では、ECサイトの売上方程式「集客数 × CVR × 客単価」に基づき、20の施策を解説します。ECサイトの売上をアップした成功事例についても紹介しているので、ECサイト運営にお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

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目次
1.顧客中心のアプローチとは?
2.顧客エンゲージメント施策(獲得)
3.顧客エンゲージメント施策(収益化)
4.顧客エンゲージメント施策(継続利用)

ECサイトの売上アップに必要な考え方

ECサイトの売上を伸ばすためには、短期的な成果を狙うのではなく、長期的な成長を見据えることが重要です。この章では、ECサイトの売上を構成する方程式から、売上アップに必要な考え方を理解していきましょう。

「売上 = 集客数 × CVR × 客単価」の方程式が基本

ECサイトの売上は、基本的に「集客数 × CVR × 客単価」で成り立っています。

  • 集客数:ECサイトにアクセスするユーザーの数
  • CVR(購入率):アクセスしたユーザーが実際に購入する割合
  • 顧客単価:1ユーザーが1回の購入で支払う平均金額

例えば、集客数が10,000人、CVRが2%、顧客単価が5,000円の場合の売上を見てみましょう。

売上 = 10,000人 × 2% × 5,000円 = 10,000人 × 0.02 × 5,000円 = 1,000,000円

この例では売上が100万円となりますが、仮にCVRが1.2%に低下した場合の売上は以下のようになります。

売上 = 10,000人 × 1.2% × 5,000円 = 10,000人 × 0.012 × 5,000円 = 600,000円

集客数、顧客単価の数値は同じでも、CVRが0.8%低下しただけで売上は40%減少し、60万円に落ち込むことになります。つまり、3つの要素のうちどれか一つでも低い数値があると、売上が大きく影響を受けるということです。

したがって、ECサイトの売上をアップさせるためには、現状の集客数、CVR、客単価のどこに問題があるかを特定し、それぞれに対する適切な対策を講じることが重要となります。

ECサイトの長期成長にはリピート率も大きく関与する

ECサイトの売上を上げる基本は、売上方程式の3要素(集客数、CVR、顧客単価)を高めていくことですが、長期的な視点で見るとリピート率を高めることも非常に重要です。

リピーターは新規顧客よりも安定した売上をもたらすため、ECビジネスの収益性や持続可能性を高める上で欠かせません。また新規顧客を獲得するには多くのリソースが必要ですが、既存顧客を再度購入させることは比較的低コストで実現可能です。したがって、リピート率を高めることで、ECサイトの収益性を向上させることができるのです。

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ECサイトの集客施策5選

ここからは、ECサイトの売上アップにつながる施策を、集客・CVR・顧客単価・リピート率の4つに分けて紹介します。

まずはECサイトの集客を強化する施策を見ていきましょう。集客数を増やすことで、潜在的な購入者が増え、売上の基盤が広がります。

SEO

SEO(検索エンジン最適化)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、自社サイトが上位に表示されるように最適化する施策です。検索エンジンからサイトに訪れる人を増やすことが目的となります。

ECサイト運営において、SEOは集客の根幹を担う重要な施策です。検索結果の1位に表示されれば、そのキーワードにおける検索者全体の約3割のクリック率が得られるとされており、検索数の多いキーワードで露出することで多くの集客が見込めます。

また広告と異なり、SEOで一度上位表示を獲得すれば継続的な広告費用なしに安定した集客を維持できるため、長期的かつコスト効率の高い戦略といえます。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、顧客にとって価値ある情報を提供するコンテンツを発信し、商品の魅力を伝えながら集客や購買を促進する戦略です。

ECサイトで商品ページのみを公開している場合、すでにそのブランドを知っている人しかサイトを訪れる機会がありませんが、商品に関連した顧客の悩みを解決するようなコンテンツを公開することで、そのブランドを知らない人がサイトに訪問する機会を増やすことができます

以下は、ECサイト運営で活用できるコンテンツの種類です。

  • ブログ記事
  • SNS
  • 動画コンテンツ
  • メールマガジン・LINE配信
  • 事例インタビュー・口コミ
  • よくある質問や使い方ガイド

コンテンツマーケティングはSEOとも密接に関係しています。検索エンジンは質の高いコンテンツを評価する傾向があるため、有益なコンテンツ(特にブログ記事や動画コンテンツ)を提供することでECサイト全体の検索順位向上が期待できるでしょう。

Web広告

Web広告とは、インターネット上、例えば検索エンジンや各種Webサイト、SNSなどに掲載される広告のことです。ECサイトの集客において、Web広告は即効性が高く、狙ったターゲット層に直接アプローチできる施策として位置づけられています。

以下は、Web広告の主な種類です。

種類特徴
リスティング広告(検索連動型広告)検索エンジンの検索結果ページに表示される広告
ユーザーの検索意図に合わせた広告配信が可能
ディスプレイ広告Webサイトやアプリ上に画像や動画形式で表示される
広告視覚的な訴求力が高い
リターゲティング広告過去にサイトを訪問したユーザーに再度アプローチする広告
購買意欲の高いユーザーへの効果的なアプローチが可能
SNS広告SNS上に表示される広告
詳細なターゲティングと高い拡散力が特徴
動画広告動画コンテンツを用いた広告
情報量が多く、視聴者の関心を引きやすい
ネイティブ広告掲載メディアのコンテンツに溶け込む形で表示される広告
ユーザーに違和感を与えにくい
アフィリエイト広告成果報酬型の広告
実際の成果(購入など)が発生した場合のみ広告費が発生する

Web広告の最大の特徴は、ターゲティング精度の高さです。年齢、性別、位置情報、検索履歴、さらには過去のサイト訪問履歴などの条件に基づいて広告を配信できるため、購入意欲の高いユーザーに効率的にアプローチすることができます。

特に新規ECサイトの立ち上げ時や新商品の発売時など、短期間で多くの集客が必要な場合に効果を発揮します。

SNS運用

SNS運用は、Instagram、X(旧Twitter)、Facebook、TikTokなどのSNSプラットフォームを活用してブランドや商品の情報を発信し、ユーザーとのコミュニケーションを図る施策です。

SNSは多くのユーザーが日常的に利用するプラットフォームであるため、潜在顧客との接点を作りやすいという特徴があります。2024年に実施されたICT総研の調査によると、日本国内のSNS利用者は約8,000万人を超え、その数は年々増加しているとのこと。これほど膨大な潜在顧客層にアクセスできる環境は、集客を目指すECサイト運営者にとって見逃せない強みといえるでしょう。

またSNS運用のもう一つの強みは、画像や動画などのビジュアルコンテンツを活用できる点です。ECサイトでは商品の魅力を視覚的に伝えることが重要ですが、InstagramやTikTokなどビジュアル中心のSNSでは、商品の使用シーンやスタイリング例を魅力的に見せることができます。

「詳細はリンクからご確認ください」などECサイトへの誘導を促す文章を添えれば、実際の購買行動へとつなげることができ、集客と売上の両方に貢献します。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、SNSで多くのフォロワーを持ち影響力のあるインフルエンサーを活用して、商品やサービスの宣伝や販売促進を行うマーケティング手法です。

ECサイトにおける活用方法としては、商品レビューや紹介の依頼が基本です。インフルエンサーが自身の体験や意見を通じて商品を紹介することで、フォロワーの共感や信頼を得やすく、購買意欲を高める効果が期待できます。

重要なのは、商品の魅力を最大限に伝えつつインフルエンサー自身の言葉で紹介してもらうことです。フォロワーは広告感の強い投稿よりも自然なレビュー(利用者のリアルな声)を好む傾向があるため、あくまで信頼性を重視したコンテンツを発信してもらうことがポイントとなります。

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ECサイトのCVRを高める施策7選

いくら多くの訪問者を集めても、購入に結びつかなければ売上は増加しません。ここでは、ECサイトのCVRを効果的に高めるための7つの施策を紹介します。

ランディングページ最適化(LPO)

ランディングページ最適化(LPO)とは、広告やメールマガジンなどから訪れたユーザーが最初に目にするページ(ランディングページ)の内容やデザインを改善し、CVRを高める施策です。

ランディングページが魅力的でない・また利便性が悪いと判断された場合、せっかく集客できたユーザーがすぐに離脱してしまい成約を逃してしまいます。これではCVRが低下するだけでなく、集客のために投じた広告費や労力も無駄になってしまうことから、集客施策のROI(投資対効果)を向上させるためにも積極的に取り組みたい施策です。

LPOで検証する項目としては、主に以下のようなものが挙げられます。

  • LP全体の情報設計
  • ページデザイン
  • 商品説明文
  • CTAボタン
  • 入力フォーム
  • ページの読み込み速度

LPOを効果的に行うためには、アクセス解析ツールの活用やA/Bテストの実施が不可欠です。LPOは一度行えば終わりというものではないため、データ分析とテストを繰り返し、ユーザーの離脱ポイントやより効果の高いクリエイティブを特定していきましょう。

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UI/UX改善

UI/UX改善とは、サイト訪問者の使いやすさや満足度を向上させる施策です。UIはサイトのデザインや操作性など目に見える部分を指し、UXはサイト全体を通じてユーザーが得る体験や感情を意味します。

以下は、ECサイトにおける主な改善内容です。

  • ページ読み込み速度の最適化
  • レスポンシブデザインの採用
  • ナビゲーションの改善(メニュー構造の整理、検索機能強化など)
  • カテゴリ分類の明確化・パンくずリストの設置
  • CTAの明確化
  • パーソナライズ機能の導入

これらの方法を取り入れることで、ユーザーの満足度を高め、CVR向上につなげることができます。

UI/UX改善は、常にユーザーの声や行動データをもとに改善を続けることが長期的なCVR向上につながります。ユーザー中心の設計思想を持ち、訪問者が快適にショッピングできる環境を整えることで、ECサイトの売上アップを実現しましょう。

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商品ページ最適化

商品ページ最適化とは、ECサイトにおける商品詳細ページの内容やデザインを改善し、訪問者の購買意欲を高める施策です。訪問者が商品ページに到達した時点で、すでに何らかの興味や購買意欲を持っていることが多いため、この段階で適切な情報提供や魅力的な表現ができれば、購入率を大幅に高めることができます。

以下は、商品ページ最適化の主な方法です。

  • 高品質な商品画像の使用
  • 商品説明文の充実化
  • 商品のサイズや素材、使用方法など詳細情報の提供
  • ユーザーレビューや評価の表示
  • CTAボタンの最適化

商品ページ最適化は、ユーザーの行動データや市場のトレンドに合わせて継続的に改善していくことが重要です。A/Bテストなどを活用して、どのような要素が購買意欲を高めるのかを検証し、常に最適な状態を維持することで、ECサイトのCVR向上と売上アップを実現しましょう。

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決済プロセス改善

決済プロセス改善は、ECサイトの決済手続きをよりスムーズで使いやすくする施策です。

ECサイトにおける決済プロセスは、ユーザーが商品を購入するための最後の関門です。この段階でストレスや不安を感じさせてしまうと、それまでの集客活動やその他の取り組みが成果に結びつきません。株式会社イー・エージェンシーが2024年に実施した調査では、ECサイトの平均カゴ落ち率は約63.3%に達していることから、決済プロセスの改善はCVR向上において非常に重要な施策といえます。

決済プロセス改善では、以下に取り組んでいきます。

  • 決済方法の多様化(クレジットカード、銀行振込、代金引換、電子決済、後払いサービスなど)
  • 必要最低限の情報のみを入力してもらうようにし、入力ステップを減らす
  • 配送料や手数料などの追加費用を最初から明示する
  • SSL証明書の導入やセキュリティバッジの表示など、サイトのセキュリティ対策を明示する

決済プロセスの改善は、比較的短期間で効果が表れやすい施策であり、実装コストに対するリターンも大きいため、ECサイトの売上アップを目指す上で優先度の高い施策といえるでしょう。

Web接客ツールの導入

Web接客ツールとは、ECサイトに訪問したユーザーに対して、実店舗のような接客を行うツールです。例えば、特定の商品ページを長時間閲覧しているユーザーに対して、その商品に関する追加情報や関連商品の提案を行うことで、購買決定を後押しすることができます。

以下は、Web接客ツールに搭載されている主な機能です。

詳細
チャットボットユーザーからの質問に自動で回答し、24時間365日のサポートを提供する
ポップアップタイミングを見計らって割引クーポンなどを表示し、購買を促進する
プッシュ通知Web・アプリ上でメッセージを通知する
A/Bテスト機能異なるメッセージや表示方法の効果を比較検証し、最適な接客方法を見つけ出す
パーソナライズド機能ユーザーの属性や行動に応じて表示するオファーやチャットの内容を変更する

Web接客ツールを導入すれば、ユーザーの疑問や不安をリアルタイムで解消することができ、購入の障壁を下げることができます。ユーザーに寄り添ったきめ細やかな対応を行うことで、顧客満足度の向上と売上アップを同時に実現することができるでしょう。

限定性・緊急性の演出

「期間限定」「数量限定」「残り○点」といった表現を用いて、ユーザーに「今すぐ購入しないと機会を逃してしまう」と思わせる施策も有効です。人は失うことへの恐れや希少なものへの欲求が強いという特徴があり、この心理を利用することで焦りや欲求を喚起し、購買行動を促進することができます。

具体的な実施方法としては、以下のようなアプローチが効果的です。

  • 「24時間限定」「本日23:59まで」などタイムセールの実施
  • 「残り3点」「あと10個で完売」など商品の在庫状況を表示
  • 「100個限定生産」「期間限定フレーバー」など限定商品を販売
  • セール終了までの残り時間を視覚的に表示するカウントダウンタイマーの設置

この施策は、特にセール時期や新商品発売時、季節商品の販売時期などに効果を発揮します。ユーザーの購買意欲が高まりやすいタイミングと組み合わせることで、より大きなCVR向上が期待できるでしょう。

レビューや口コミの活用

実店舗と異なり、ECサイトでは商品を直接手に取って確認することができないため、購入前の不安や疑問が生じやすくなります。そこで活用すべきなのが、レビューや口コミです。

レビュー・口コミを効果的に活用するためには、以下のポイントを押さえましょう。

  • 購入後のフォローメールやレビュー特典など、投稿を促進する仕組みを整える
  • 写真付きレビューを推奨し、レビューの信頼性を高める
  • 星評価の平均点だけでなく、評価の分布や、高評価・低評価のレビューをバランスよく表示する

ただし、レビューや口コミは自社でコントロールできない要素です。時には厳しい批評や低評価が付くこともあるでしょう。このような状況でも、顧客の声に真摯に耳を傾け、改善点を見出し、実際のサービス向上につなげることで、長期的にはポジティブなレビューが増えていくはずです。

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ECサイトの客単価を高める施策4選

ECサイトの売上を伸ばすためには、1回の注文あたりの客単価を高めることも非常に重要です。客単価が向上すれば、同じ訪問者数・CVRでも売上を大きく伸ばすことができますし、固定費(広告費や配送コストなど)が売上に占める割合が下がるため、利益率の改善にもつながります。

ここでは、ECサイトの客単価を効果的に高めるための4つの施策を見ていきましょう。

クロスセル

クロスセルとは、顧客が購入を検討している商品の関連商品を提案する販売手法です。例えば、デジタルカメラを購入しようとしているユーザーにメモリーカードやカメラケース、三脚などの関連アクセサリーを提案することで購入点数を増やし、客単価を向上させるイメージです。

実店舗では店員がお客様の購入商品に合わせて関連商品を提案できますが、ECサイトではそのような対面接客ができません。そこで、システム的にクロスセル商品を提案することで、購入を促進していきます。

以下は、クロスセルを実施する際のポイントです。

  • 関連性の高い商品を提案する
  • 様々な段階でクロスセル商品を提案する(商品ページ、カートページやチェックアウト前の確認画面など)
  • メイン商品よりも低価格の商品をクロスセルとして提案し、購入のハードルを下げる
  • 顧客の過去の購買履歴や閲覧行動に基づいて、その顧客が興味を持ちそうな商品を提案する

ただし、クロスセルを過度に行うとユーザーに不快感を与え、かえって購入意欲を削いでしまう可能性も。顧客のニーズや状況を考慮し、本当に価値のある提案をすることを心がけましょう。

アップセル

アップセルとは、顧客がすでに購入を検討している商品よりも高価格・高機能な商品を提案する販売手法です。例えば、スタンダードモデルを検討しているユーザーにプレミアムモデルを勧めたり、より大容量の商品を提案したりすることで、購入単価を引き上げる効果があります。

以下は、アップセルを実施する際のポイントです。

  • 価格差を適切に設定する(元の商品の10〜20%増しが効果的)
  • アップセル商品の価値やメリットを明確に伝える
  • 様々なタイミングでアップセルを提案する(商品ページ、カートページ、チェックアウト時、購入完了後のワンクリックアップセルなど)

ただし、アップセルもクロスセル同様、過度な提案で顧客にプレッシャーを与えないよう注意することも大切です。

セット商品の提供

セット商品の提供も、顧客単価の引き上げに効果的な手法です。例えば、スキンケア製品のトライアルセットや、調理器具と食材のレシピセット、コーディネート済みのファッションアイテムセットなど、顧客のニーズに合わせた商品の組み合わせを提案します。

通常、セット商品は個別に購入するよりも割安な価格設定となっていることが多く、顧客にとっては「お得感」があるため、購入の意思決定がしやすくなります。一方、ECサイト側にとっては1回の購入で複数商品を販売できるため、客単価の向上につながります。

セット商品を提供する際のポイントは、顧客のニーズや課題を理解し、それに応える商品の組み合わせを考えることです。また、あまりに大きな割引率にすると利益率が低下するため、単品購入よりも10〜20%程度安い価格設定にするなど価格設定も重要となります。

送料無料ラインの設定

「5,000円以上のお買い上げで送料無料」のように、一定金額以上の購入で送料を無料にする仕組みも客単価を向上させる施策として有効です。

ECサイトでの購入を検討する際、多くの顧客が送料を気にしており、送料が購入の障壁になっていることが少なくありません。送料無料ラインを設定することで「もう少し商品を追加すれば送料がかからない」と購入金額を増やす動機付けになります。

送料無料ラインを設定する際は、以下を取り入れると良いでしょう。

  • 平均客単価よりも少し高い金額に設定する
  • 「あと○○円で送料無料になります」というメッセージを表示する
  • 「送料無料まであと1,000円」というメッセージと共に1,000円前後の関連商品を表示する

送料無料ラインの効果を最大化するためには、定期的にデータを分析し、最適な金額を見極めることが必要です。平均客単価の変化や送料無料を目的に追加購入する顧客の割合などを継続的に測定し、必要に応じて金額を調整していくことをおすすめします。

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ECサイトのリピート率を高める施策4選

ECサイトの売上を長期的に伸ばすためには、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客のリピート購入を促進することも欠かせません。ここでは、ECサイトのリピート率を効果的に高めるための4つの施策を紹介します。

会員登録の促進

ECサイトのリピート率を高めるためにまず意識したいのが、会員登録の促進です。

CVRを高めるためにゲスト購入を設定しているECサイトも多く見られますが、ゲスト購入では顧客情報や購買履歴・閲覧履歴などのデータを十分に取得することができず、後述するリピート施策(メルマガ配信・ポイント/クーポン発行など)を打つことが難しくなります。

個人情報の登録には時間がかかるうえ、会員登録後に届くメルマガやDMを避けたいという気持ちから、ユーザーが会員登録を躊躇するケースも少なくありません。そのため、会員登録を促進するためには、会員限定割引やポイント還元など、顧客にとっての明確なメリットを提示することが重要です。

メールマーケティング

メールマーケティングとは、顧客に対して定期的にメールを送信し、継続的なコミュニケーションを図るマーケティング手法です。具体的には、以下のような種類があります。

種類特徴
メールマガジン定期的に配信する情報提供型のメール
新商品情報、セール告知、お役立ち情報などを定期的に配信し、顧客との接点を維持する
ステップメールあらかじめ設定した順序とタイミングで自動配信されるメールシリーズ
会員登録後に「ウェルカムメール→商品紹介メール→特典案内メール」のように段階的に情報を提供し、顧客との関係を深める
ターゲティングメール顧客の属性や行動履歴に基づいて、特定のセグメントに向けて送信するメール
年齢層や性別、購入履歴などでグループ分けし、それぞれのグループに最適化されたコンテンツを配信する
リターゲティングメール顧客の特定の行動をきっかけに送信するメール
カート放棄メール(商品をカートに入れたまま購入せずに離脱した場合)、閲覧商品フォローアップメール(特定の商品を閲覧した後)などが該当
休眠発掘メールECサイトへのアクセスや購入履歴などが一定期間にわたってない顧客に送信するメール
特別割引や限定オファーを提供することで、離れてしまった顧客の再活性化を図る

メールマーケティングの強みは、他のマーケティングチャネルと比較してROIが高い点です。メール配信のコストが比較的低く、ターゲットを絞ったコミュニケーションが可能なことから、投資額に対して大きなリターンを得られる可能性があります。

ポイント・クーポンの発行

リピート率の向上に大きく関与するのが、ポイントやクーポンの付与です。ポイント・クーポンを発行することでお得感を醸成し、顧客に「次回も利用したい」と思わせることができます。

ポイント制度の効果的な運用方法としては、還元率の設定が重要です。一般的には購入金額の1〜5%程度の還元率が多いですが、業種や状況によって最適な還元率は異なりますので、顧客にとっての価値と企業にとってのコストのバランスを考慮しましょう。また、ポイントには有効期限を設定することで「早く使わないともったいない」と再購入を促すことができます。

クーポンについては、発行タイミングが効果を左右します。購入直後に次回使えるクーポンを発行する「サンクスクーポン」、一定期間購入がない顧客に送る「カムバッククーポン」、誕生日や会員登録記念日に送る「アニバーサリークーポン」など、顧客の状況に合わせたクーポン発行が効果的です。

定期購入プログラムの設定

日用品、化粧品、食品、サプリメントなど、継続的に使用する消耗品を扱っている場合は、定期購入プログラムの設定がリピート率向上に効果的です。

通常の購入ではリピート購入のたびに顧客がサイトを訪れ、商品を選び、注文する必要がありますが、定期購入ではこのプロセスが自動化されるため毎回の購入の手間が省けます。企業にとっても顧客が解約しない限り継続的な売上が見込めることから、安定した収益基盤を構築できる点がメリットです。

定期購入プログラムを利用してもらうためには、以下のように顧客が購買するためのハードルを下げることがポイントとなります。

  • 通常購入よりも割引価格で提供する、送料無料にする、限定特典を付けるなどの特典を設ける
  • 配送頻度の選択肢(毎月、2ヶ月ごと、3ヶ月ごとなど)の提示や、配送のスキップや一時停止、数量変更などを簡単に行えるようにする
  • 解約方法を明確に説明し、オンライン上で簡単に手続きできるようにする

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ECサイトの売上をアップした成功事例

女性向けファストファッション通販サイト「GRL(グレイル)」は、データ分析ツール「Amplitude」とMAツール「MoEngage」を導入し、顧客行動の詳細な分析と自動化されたマーケティング施策を実現しました。

特に効果が高かったのは「カゴ落ち対策」と「会員登録促進」の施策です。商品をカートに追加後、1時間以内に購入していないユーザーに対してリマインドを表示することで、購入コンバージョン率が1.8倍に向上。また、会員でないユーザーに対して会員登録を促すメッセージを表示することで、新規会員登録率が4倍に改善しました。

さらに、商品詳細を頻繁に閲覧しているユーザーへのセール品案内では、CVRが7倍に向上。データ分析の時間短縮と顧客の解像度向上により、スピーディーな施策実施と継続的な改善が可能になりました。

>>GRL様:データ分析、スピーディーな施策実施によりCVR最大7倍改善を達成

まとめ

ECサイトの売上を伸ばすためには、「集客」「CVR」「客単価」「リピート率」の4つをバランスよく改善していくことが重要です。自社のECサイトの現状分析を行い、どの要素に課題があるのかを把握した上で適切な施策を選択・実施することで、効果的な売上アップが期待できます。

なお、本記事は売上アップをテーマに施策をピックアップしています。エンゲージメント視点の具体策をプラスしたい方は、ぜひ無料資料「ECサイト編!顧客エンゲージメント施策14選」もDLください。

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