2024年11月19日(火)に、株式会社DearOne(以下、DearOne)はプロダクトやサービスの「グロース」を推進するための米国発祥のフレームワーク「グロースマーケティング」の最新事例やノウハウを学べるカンファレンス「Growth Summit 2024」を開催しました。今年は初のオフライン形式で、赤坂インターシティコンファレンスにて多く参加者を迎え成功裏に終了しました。今回は当日の模様をお届けします。
開会の挨拶
カンファレンスの幕開けを飾ったのはDearOne 代表取締役社長 河野 恭久の挨拶。
「世界デジタル競争力ランキングでの日本の順位は32位」という現状を示し、データ活用の重要性を訴えました。データの利活用が求められる中で、成果につながる活用方法を実現するためのヒントが本イベントには詰まっています。
Session1 ウエルシアが描くLTVを向上させるアプリグロースと1to1マーケティング戦略の未来
Session1では、ウエルシア薬局株式会社(以下、ウエルシア社) 藤村 道考様をゲストにお迎えし、ウエルシア社が取り組む購買データの活用法やシームレスなOMO(オンラインとオフラインの統合)体験の実現についてOne to Oneマーケティングの事例をもとにお話しいただきました。
One to Oneマーケティングの最新事例の中では、自社IDを活用したアプリでのセグメントクーポン配信について挙げられていました。ポイント連携など設計時の苦難を乗り越え、快適なアプリ操作を実現したお話に参加者は耳を傾けていました。
自社でデータを持つことの重要性と顧客一人一人に合わせた情報・サービス提供は顧客満足度を上げるとともに自社の売上にも繋がってくる重要な施策であることを再認識する講演でした。また、今後の展望として近年注目を集めている『リテールメディア』にも触れられました。
Session2 ASBeeアプリの成功の秘密 〜成功・失敗と具体施策を少しだけ紹介〜
Session2では、株式会社ジーフット(以下、ジーフット社) 高松 良太郎 様をゲストにお迎えし、ASBeeアプリがMAU数成長率が500%UPした秘訣についてお話を伺いました。
ASBeeアプリが成功した秘訣の一つに『効率的な運営』があります。
2名という少人数の運営体制の中、データ設計から施策実施のPDCAを回さなければならずアプリ運用のリソース不足が課題として挙げられていました。
そこでジーフット社ではカスタマーエンゲージメントツール『MoEngage』を活用することで施策を効率的に回すことに取り組まれています。簡単な操作で施策が行えるため、たくさんの施策を進めていく中でどれが効果的かという継続施策の考案に繋がっているとのことでした。
施策を行いたいのにリソース不足で行えなかった経験は皆さんにもあるのではないでしょうか?
ツールを賢く使ってサービス向上に繋げられることが重要だと感じる講演でした。
Session3 アダストリアのECサイト「and ST」が見据えるスピーディーな行動分析から顧客体験価値の向上へ
Session3では、会員数1800万人を超えるECサイト「and ST(アンドエスティ)」を展開する株式会社アダストリア(以下、アダストリア社)平田 みず希 様、上田 航大 様をゲストにお迎えし、顧客体験価値を向上させるためにいかにデータ活用が重要なのかお話いただきました。
アダストリア社のKPIの1つに施策実施回数があります。売上につながる施策をスピーディーに何回も回していくことが大切ですが、PDCAの中でも特に分析に時間が掛かり、施策の量産ができないことが課題でした。
そこでユーザー行動分析ツール『Amplitude』を使い分析の効率化を図っています。
特にECと店舗両方のチャネルのある業界では分析が複雑になります。そんな複雑なデータもツールを使って分析することで、特に大事にしたいオムニ会員に向けて様々な施策実行が出来るようになります。
アダストリア社がデータをいかに大事にして戦略を練り、日々施策に取り組んでいるかが分かる講演でした。
Session4 パーソナライズ配信やAI利用を最大限に活かす仕組みとは? データ活用の最新トレンドをご紹介
最後のSession4では、海外の先進ソリューションを多く取り扱うDearOneからCTO 佐々木 宏和、チーフテクニカルセールス 小林 佑樹が登壇し、データ活用の最新トレンドをご紹介しました。
皆さんの中でやりたい施策はあるのにできていない、ということはありませんか?
近年はSNSの活用もあり、メール、アプリ、店舗などチャネルを横断されたデータを統合する必要があります。必要なデータを必要なタイミングで必要な場所に届けることが難しい現状です。
そこで最近では『モダンデータスタック』と呼ばれる、DWH(Data Ware House)を主なデータ基盤とする動きがグローバルを中心に広まっています。
そのDWHのデータを活用した新しいCDP『コンポーザブルCDP』に注目が集まっています。
コンポーザブルCDPは、既存のシステムとの連携もクイックにでき、データソースをDWHに一元化することでコストも抑えながらデータの施策実行と分析を行うことができます。
メリットが多くありそうなコンポーザブルCDPですが、実際に自分が導入してみようとなるとツール理解などの課題もあるかと思います。
そこでDearOneでは新サービスをスタートしました!
マーケティングデータの収集、整形、連携を担い欲しいデータを欲しいところに届けるコンポーザブルCDP構築を行い、今までやりたかった施策が実現できる環境を提供します。
閉会の挨拶
最後はDearOne執行役員 グロースマーケティング部 ゼネラルマネージャー 石黒 智基より閉会のご挨拶。
長丁場のイベントでしたが、参加者様は最後までメモを取ったり大きくうなずいたりと、各講演からデータ活用のヒントを得ている様子でした。
時代とともにマーケティング活動の内容は日々進化します。合わせて弊社のマーケティング支援のあり方も変化する必要があります。
今後も皆様の課題に寄り添い、日本のデジタルマーケティング、データ活用の底上げをして皆様の成果につなげていきたいと考えております。
アフターパーティー
カンファレンスの後は招待制のアフターパーティーが開催されました!
参加者様同士も積極的に交流していただいている様子でした。
以上、イベントレポートをお届けしました!
今後もDearOneでは様々なイベントを予定しておりますので皆様のご参加をお待ちしております!