2022年9月16日(金) 東京・赤坂インターシティコンファレンスに於いて、株式会社DearOne主催のグロースマーケティングユーザー会が開催されました。
2019年から日本で初めてグロースマーケティングを提唱し数々の企業のグロースマーケティング実行支援を行ってきた同社が、ついに全国からグロースマーケティングの精鋭であるグロースハッカー、グロースマーケターをお迎えし、プロダクト分析ツール『Amplitude(アンプリチュード)』をはじめとした様々なマーテック(MarTech)ツールの最新情報や、グロースマーケティング実践事例の共有、さらにはグロースマーケティング企業同士の交流を図りました。
河野|
“株式会社DearOneは、2011年に創業し、今年で11年目に突入したベンチャー企業です。
株主がNTTドコモと博報堂でございまして、この2社の戦略マーケティング子会社という位置付けで活動しております。
最初はロケーションバリューという社名で位置情報をベースにしたアプリマーケティングの事業を立ち上げておりました。アプリはロイヤルカスタマーとの大変重要なコミュニケーションツールですので、その領域を伸ばしていきたいという思いから、現在はグロスマーケティング事業を拡大しまして、150社150ブランドの皆様の伴走支援をさせて頂き企業のグロースを共に実現し続けている会社となります。
我々の得意領域は、マーケティングファネルにおけるボトムファネルです。皆様ご存知の通り、国内のマーケットにおいては日本の人口が1億2,000万人から6,000万人まで半減することが現時点でもう分かっていますので、いつまでもトップファネルで新規顧客を獲得するということだけをやっていては、成り行かなくなることがみえています。必ずボトムファネルに注目する必要があります。
株式会社DearOneは、ロイヤルカスタマーとのコミュニケーションを増やして『企業のファンを増やす』というところをご支援させて頂いております。
そこで重要になってくるのが、ユーザーのデータを取得すること、それを分析してそれ以外のユーザーに対してのコミュニケーションを図っていくということです。そのために我々はプロダクトをご用意しております。”
河野|
“まずユーザーのデータを取るためにアプリプラットフォームのModuleApps2.0というソリューションを展開し、分析するために様々なマーテック(MarTech)ツールのご提供、ツールの導入相談から運用も全部含めてプロフェッショナルサービスとして人的支援をご提供しております。
経営方針としてBest of Breed(ベストオブブリード)という考え方を大切にしていて、実は我が社は社員の45%がエンジニアなので作ろうと思えば作れてしまいます。作れてしまいますけど、既に世の中に存在している良いプロダクトがあるのならば、それを選んでお客様に提供する。何がお客様にとって最善なのかという事を考え提供することこそに価値を見出しております。
世の中に存在していないものがあって、それが本当に必要であれば「自分たちで作る」という形で経営しているのです。” - 代表河野ご挨拶 一部抜粋
代表河野のご挨拶、事例のご紹介に続いては、グロースマーケティング部 ゼネラルマネージャー石黒より最新鋭のマーテックツールのご紹介、カスタマーサクセスやソリューションコンサルタントによる3つのテーマでの具体的な手法や施策の事例が発表されました。
- ID/データ統合統合検討のフレームワーク
- 施策実施の課題とアプローチ方法
- 分析から施策考案までの具体的なステップ
Amplitude Users Liveのコーナーでは、プロダクト分析ツールAmplitude(アンプリチュード)を実際にご活用いただいている、株式会社テラーノベル 取締役CDO ウルフ松蔭様、株式会社TimeTree Product Manager&Marketer 吉本安寿様にご登壇頂きAmplitudeを実際にはどのように使われているのか、詳しくお話をお伺いしました。
グロース施策に関するパネルディスカッションでは沢山の知見が披露され、ご来場の皆様は真剣に耳を傾けておられました。
その中で、ご来場の皆様へアンケートを取らせて頂きましたので、そのアンケート結果を少しだけご紹介します。モデレーターを務めた株式会社DearOneマーケティング部 ゼネラルマネージャー安田のコメントと共にご覧ください。
Amplitudeをどんな職種の方が使っていますか?
安田|
この質問は、「データ分析担当」が最も多い回答でした。Amplitudeがアナリティクスのツールであることを考えると、これは想定通りと言えます。一方で、マーケター、プロダクトマネージャーがそれぞれ43%いたことは驚きです。データ分析の専門知識を持つ方ではなくても分析ができるというのがAmplitudeの特長ですので、この効果が実際に発揮されていると実感する回答でした。
Amplitudeを導入してもっとも良かった点は何ですか?
安田|
こちらは「分析工数が削減できた」が最多でした。データ分析には非常に多くの時間がかかるという声を良くお聞きします。アナリティクスツールであるAmplitudeがその本来の価値を発揮しているとみることができます。一方で、「売上・収益に貢献できた」という回答も8%あり、分析の改善により売上貢献する事例が国内でも遂に出てきている状況です。
Amplitudeでお気に入りのチャートを教えてください。
安田|
お気に入りのチャート1位はセグメンテーションでした。セグメント別にイベント数の推移を見るチャートで、Amplitudeでは最も一般的なチャートですので、これが人気を集めたのは想定通りです。以降、ファネルやペルソナ等のAmplitudeによって分析が簡単にできるようになるチャートが続きました。
その後、会場を移動しネットワーキングのお時間も皆様熱心に他社様と企業のDX化や、マーテック(MarTech)ツールの情報交換など大変熱気溢れる時間となりました。
最後に、株式会社DearOneよりGrowth Marketing Awardsの発表があり、6部門での授賞式が行われました。
いかがでしたか?イベントの性質上、記事に書いて公開できる情報が少ないので、ぜひ皆様も次回開催時は会場へお越しください。記念すべき「グロースマーケティングユーザー会」第一回目のレポートでした。