2024年6月5日(水)デジタル顧客体験分析のNo.1プラットフォーマーであるContentsquare(コンテンツスクエア)社が、デジタル顧客体験を知りつくすためのイベント「CX Circle Tokyo 2024」を開催。
東京都港区 TOKYO NODE HALL 虎ノ門ヒルズ ステーションタワーにて開催された本イベントに、グロースマーケティングメディアも取材に伺いましたので速報レポートいたします。
▼イベントの背景
2023年にメルボルン、シドニー、東京、ロンドン、ニューヨーク、パリなどの大都市で開催し数多くのデジタルリーダーが参加した本イベントは、今回で日本開催3回目となり、さまざまな業界のCXリーダーたちが知見と経験、取り組み事例などが共有されました。
Level Up Your CX Game -ロストジャーニーからお客さまを救う冒険へ!
オープニングセッションは Contentsquare Japan カントリーマネージャー 伊奈 憲一郎氏による、顧客体験価値向上のためブランドサイドはどのようにロストジャーニーを見つけだすべきか、という講演からスタート。
お客さまのロストジャーニーをどうやって防いでいくのか。
SNSなどでクリエイティブにつられてクリックしたがその先にまったく惹かれるものがなく秒で離脱されてしまったケース、情報が不足していて購入意思決定ができなかったケースなど様々なロストジャーニーの顧客体験例をあげ、ロストジャーニーをプロフィットに転換するためにContentsquareがどう役立つのかを解説されました。
コンテンツとカスタマージャーニーの最適化や、Webパフォーマンス向上とフリクションの軽減、ROIとLTVの向上など、関係者全員が顧客の目線をもって改善していくことでロストジャーニーからお客さまを救うという。
昨年買収したHeapにより、技術革新はまだまだ続き、セッションやジャーニーを跨いだ分析が可能になっているというContentsquare。詳しく知りたいという方はぜひお問い合わせください。
事業も組織も爆速で成長させる秘けつとは?~新世代メーカーAnkerが明かす顧客目線の持ち方
オープニングキーノートでは、爆発的な速度で成長を続けるアンカー・ジャパン株式会社 代表取締役CEOの猿渡 歩氏、CMO XのFounderで、キンドリルジャパンのVice President, CMOを務める加藤 希尊氏が登壇しその経営の根底にある顧客目線を重視した戦略から、具体的な取り組み、顧客との関係性のあり方、顧客の声を製品やサービスにフィードバックする仕組みの創り方までを語りました。
最近は総合デジタル機器メーカーとして成長してきているという、アンカー・ジャパン。
猿渡氏が執筆した「1位思考*1Amazon」から引用した6つのシンプルな習慣から、1つ目の「全体最適の習慣」について深掘りして講演。個人よりもチーム、チームよりも会社のKPIを追って行こうという号令のもと進捗すべきであり、すべてはお客さまのために、お客さまの目線に合わせることを実行してきたと猿渡氏。
ロストジャーニーを防ぐ上で重要なことは、社内のカウンターパートや上司の方を向くのではなく、常にお客さまを向いていくべきで、お客さまが価値を感じる良いプロダクトをつくることを徹底して、お客さまに向き合うことが重要と述べられました。
日本最大級のレディースファッション通販サイト「GRL」が実行する顧客体験向上に向けた取り組み
事例セッションはアートデコ外部CIO小林 直樹氏と、同社のグロースマーケティング支援を推進する株式会社DearOne グロース事業本部 カスタマーサクセスマネージャー麻野 宏史氏による、ファッション通販サイトGRLでお取り組み中の、Contentsquareプロジェクトで導かれたインサイトや、顧客体験改善の取り組みについて。
900万人以上の会員数を誇るレディースファッション通販GRL(グレイル)のサイト・アプリ・分析・マーケを掌握している小林氏、アプリ開発やグロースマーケティング支援を担当しているDearOne麻野氏による、GRLの目指す顧客体験の最大化とはというテーマの講演では、実際に同社が実施したLTV向上施策の全体像やどのようにしてロイヤルユーザーを増やすのか、グロースマーケティング施策実行の詳細などをスライドを用いて解説。
その成果と成果創出に伴う追加課題を解決するために、Contentsqureを導入したという経緯の紹介がありました。
新規会員登録プロセスにおける取りこぼしや、再購入プロセスにおける取りこぼしをContentsquareを活用してどう改善したのか、詳しくは後日詳細レポートをお届けする予定ですので、お楽しみに。
顧客解像度を高め、瞬間を捉えたハイパーパーソナライゼーション
続いてはBraze シニアカスタマー サクセスマネージャー紺野 賢氏による、リアルタイムかつマルチチャネルでのハイパーパーソナライゼーションを実現する方法として、同社のBraze活用事例の講演。
顧客の属性・行動・嗜好に基づくリアルタイムかつマルチチャネルでのハイパーパーソナライゼーションを実現する新時代のカスタマーエンゲージメントプラットフォームBrazeの紹介と、Contentsquareで顧客解像度を高めBrazeでリアルタイム施策を展開することによって具現化できることの事例などが語られました。
Contentsquare Master Awards
ショートブレイクといくつかのセッションを挟みまして、イベントは後半戦へ突入。
ここでContentsquareを活用し、顧客の体験向上に貢献したCXリーダーたちを讃えるContentsquare Master Awardsの授与式が行われました。
生成AIが変えるデジタルマーケティングーーAIスペシャリスト x 画像生成AIモデル提供者が対談
クロージング・キーノートセッションはStability AI Head of APAC Sales & Partnerships 滝澤 琢人氏、ELYZA CMO 野口 竜司氏、CMO XのFounderで、キンドリルジャパンのVice President, CMOを務める加藤 希尊氏による、生成AIのリーダーにテクノロジーの現在と今後のデジタルマーケティングの変化についての講演です。
先進企業での取り組み事例 、今後のデジタルマーケティングの生成AI活用可能性とマーケターの業務がどう変わっていくのかについてなど、CX Circle Tokyoでしか聞けないAI×マーケティングの特別講演となりました。
AIの現在地の解説からはじまり、今後はAIがAIを作る時代が到来するというのは野口氏。Stability AI滝澤氏からはStability AIとはなにか?という解説や、壇上で画像生成AIモデルの実際のデモンストレーションが行われ、画像生成AIのアウトプットがスクリーンに映し出されると会場からはあまりの簡単さ、スピードとクオリティに感嘆の声があがりました。
また三者による、これからマーケターはどのようにAIに向き合っていけば良いのかというテーマのディスカッションなど、マーケターであれば皆気になっているテクノロジーの進化とAIとの共存について、最後に熱く語られました。
※以前当メディアにて、野口氏の出演した#シゴトズキの動画もあわせてご覧ください。
https://growth-marketing.jp/knowledge/fuji-tv40/
CX Circle 2024ではたくさんのセッションがあったため一部抜粋の速報にはなりますが、この記事がぜひ皆様のお役にたてば幸いです。
ご紹介したいくつかのセッションは、また後日詳しくレポートしますので、お楽しみに!