Adjust Ignite TOKYO 2024|速報レポート(前編)

2024.07.19

2024年7月18日(水)アプリの計測・分析ツールを提供するAdjustが、グローバルで展開するカンファレンス「Adjust Ignite TOKYO 2024」を開催。

東京都渋谷区のWITH HARAJUKU HALLにて開催された本イベントに、グロースマーケティングメディアも取材に伺いましたので速報レポートいたします。

この日梅雨明けを迎えた東京は晴天に恵まれ、受付後の来場者を迎えてくれたのは冷たいドリンクとかき氷のおもてなし。ドリンク片手に、そこかしこで参加者同士ご挨拶をしていました。

世界中の都市に展開して開催されるという本カンファレンスは、アプリマーケター向けに最新の情報やトップリーダーのインサイトをお届けするイベントです。

「HELLO TOKYO」

「HELLO TOKYO」の文字を皮切りに近未来的なCGムービー、エモーショナルな音楽と着物姿の踊り子の美しい舞台演出など、昨年同様に参加者の度肝を抜く演出で出迎えてくれました。(昨年の模様はこちら

OPENING|Adjust 日本ゼネラルマネージャー 佐々 直紀氏

オープニングセッションは、Adjust 日本ゼネラルマネージャー 佐々 直紀氏によるご挨拶からスタート。

Adjust 日本ゼネラルマネージャー 佐々 直紀氏
Adjust 日本ゼネラルマネージャー 佐々 直紀氏

Adjustは2012年にドイツでスタートし、2014年にはadjust株式会社を日本で設立、2019年には日本5周年パーティ、そして2023年にはDatascapeや第五の柱であるRecommendをリリースしたという佐々氏。

プライバシー保護が大前提となった業界の現況や、グロースの機会が大事な現代、企業は最大限データを取得し、取得データを最大限活用し、AIで自動化・効率化・最適化をしましょうと述べました。

Adjust Japanの強みは日本進出当初からローカライズ、日本円取引、さらに2023年にはいち早くインボイス制度に対応、常に環境に適応したベストなソリューションとして日本で利用しやすいように提供しており、コロナが明けてようやく通常に戻って来たからこそ、今後モバイルアプリ業界が盛り上がれば、日本がもっと活性化すると思う、と熱く語りました。

KEYNOTE: NEXT GENERATION MEASUREMENT WITH AI

続いて、Adjust CEO Simon (Bobby) Dussart氏によるキーノート、AIを使った次世代のアプリマーケティングの講演です。

Adjust CEO Simon (Bobby) Dussart氏
Adjust CEO Simon (Bobby) Dussart氏

本イベントを行うのは今年で2年目、昨年初めて自身も参加されたというSimon氏。

まずは冒頭で、今年10周年を迎えたAdjustが日本を選んだ理由や、自身が毎年日本に来ているのはシンプルにみなさんの応援や信頼が素晴らしかったからという。なんと80%の日本のトップアプリが、アプリグロースを加速させるためにAdjustを利用しているそうです。

「2023年日本のアプリの消費支出額は2兆9,000億円。エンドユーザーがアプリにこれだけのお金を費やしている日本は素晴らしい市場。ここ数年で業界は細分化され複雑化し、EUでのGDPRの台頭やプライバシー規制の強化、プライバシーサンドボックスなども出てきて、課題に感じるでしょう。では、何をどうすれば良いのか?Adjustの3つの主要なプロダクトで解決できる」という。

各機能紹介については割愛しますが、一部リンクを載せますのでぜひAdjustのWebサイトでご覧ください。

https://www.adjust.com/ja/product/recommend

https://www.adjust.com/ja/solutions/pc-console

UNLOCKING MOBILE SUCCESS IN 2024

Sensor Tower  COO  Tom Cui氏
Sensor Tower  COO  Tom Cui氏

続いて、Sensor Towerの最高執行責任者(COO)のTom Cui氏「2024年にモバイルでの成功をどのように解き放つことができるか」というセッションです。

今年(2024年)初めにdata.aiを買収したというSensor Towerは、世界中の大手ゲーム、ブランド、代理店から信頼されているデータポイントを持つ分析プラットフォーム。

「2024年第1四半期の消費者支出は前年同期比で9.5%増加。これはゲームやアプリが、エンゲージメントの向上やその他の仕組みを通じて効果的に収益化する方法を模索し続けていることを示しています。右図では、ダウンロードが安定していることがわかります。今年の第1四半期のダウンロード数は、前年同期比で3.5%加速しました。つまり、このダイナミクスは、消費者行動に変化があることを示しています。」というTom Cui氏。

同社のもつ様々なダウンロードデータを紐解き、生成AIチャットbot、動画エンターテインメントアプリ、ChatGPT、アニメなど様々なジャンルの分析結果やコンテンツ動向などを紹介しました。

AIチャットbotは2024年半ばまでに10億ダウンロード達成の見通しで、モバイルアプリ史上最も急成長しているそうです。

また日本はモバイルゲーム大国で、アプリダウンロード数では世界第12位、消費者支出額では世界第3位という。日本は一番強力な市場であり、その存在価値を示すことができる。イノベーションが起こせると思っています。とTom Cui氏はまとめました。

DRIVING CREATIVITY WITH AI AD PRODUCTION

Applovin  Director of Creative Operations, SparkLabs   Mike Cruz氏
Applovin  Director of Creative Operations, SparkLabs   Mike Cruz氏

続いて、企業と顧客の間にそれぞれが求める有意義なつながりを創出する、AppLovinの「AI広告制作でクリエイティビティを高める」というセッション。

広告業界におけるAIについて、その一部としてクリエイティブ制作についての活用事例などを同社のクリエイティブ オペレーション ディレクターのMike Cruz氏が紹介しました。

AI活用クリエイティブの数は上昇を続けていて、生成AIがもたらす変化、ナレーションの制作はとくにAIの活用で誰でも気軽に活用できるという。AppLovinのインハウスクリエイティブチーム「SparkLab」というチームでのAIを活用した制作事例など、実際の動画などを見ながら解説し、AIツールにて予算を増やすことなくアウトプットを向上させたり、効率性の向上を図る方法。また、彼らの制作パイプライン最適化の実践例などを紹介しました。

この後は、まだまだ盛りだくさんのセッションが続くのですが、まずは速報レポート(前編)はここまで。

ぜひまた後編をお楽しみに!!

ホワイエでのおもてなし マンゴーかき氷と冷たいアイスコーヒー

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