アクセス解析とは

2021.08.31

この記事では「アクセス解析とは何なのか」「アクセス解析の手法」「アクセス解析を効果的に行う手順」について紹介します。

企業サイト、ECサイトの運営を担当するWebマーケターには必須のアクセス解析。

サイトを改善し、ユーザーの満足度向上のためにもぜひ参考にしてみてください。

アクセス解析とは

アクセス解析とは、ユーザーの行動や特性を分析することでホームページのコンバージョンアップや来訪者数アップを目指すことです。

ユーザーの行動データに基づいてビジネスの意思決定を行うのが重要な現代において、アクセス解析は必須とも言える作業となっています。

なぜアクセス解析が重要なのか?その目的とは?

アクセス解析が必要な理由は、アクセス解析を行うことで、サイトの改善に役立て、売上向上、コンバージョン率向上へと繋げることができるからです。

離脱点などのユーザーにとっての障壁となっているポイントを把握することができ、そこで仮説を立て、改善を施すことでコンバージョン数向上を目指すことができます。

これからの時代はデータに基づいて仮説を立て、施策を考えることが重要ですので、サイト上でのユーザー行動をデータとして収集・管理し、施策に役立てます。

分析・モニタリング手法

分析・モニタリング手法は大きく3つに分けられます。

「定点観測」「課題探索」「行動理解」の3つです。

これらについてそれぞれ紹介していきます。

レベル1 定点観測

まず1つ目の分析・モニタリング手法「定点観測」とは、GoogleアナリティクスやTableauなどのアナリティクスツールを用いて「結果の数字」を把握することです。

結果の数字とはMAU(Monthly Active User)、DAU(Daily Active User)、ページアクセス数などのような数字のことで、これらの数字を追うことで、施策等に対する顧客の反応を見ることができます。

レベル2 課題探索

2つ目の分析・モニタリング手法、「課題探索」とはユーザー行動における「要因」を分析することで、これまで主流とされていた手法です。

例えば、ユーザーが購入まで至らなかったとしましょう。

その場合に「なぜユーザーは途中で離脱してしまったのか」というようなマーケティングファネルにおいて特定の課題をスポット的に分析し、課題探索を行います。

課題探索を行うことで、問題の原因となっている点を把握し改善を施せますので、コンバージョン率アップへと繋げることもできるのです。

レベル3 行動理解

分析・モニタリング手法3つ目の「行動理解」とは、ユーザーの行動を細かくデータとして収集して分析することです。

例えば、どのような行動を行った人が購入に至りやすいのか、どのような行動をとった人が継続して利用してくれているのか、また離脱してしまったのかなどを理解することです。

この「行動理解」こそがこれから重要とされている手法となります。

顧客の行動理解をすることで、重要となる行動を把握し、改善を施し売り上げアップに繋がります。

詳しくは「Webの行動分析がうまくいかない 理由と解決策」で解説していますので、参考にしてみて下さい。

アクセス解析の一般的な指標

ここからは、アクセス解析で使用される指標について見ていきましょう。「アクセス数」「ページビュー数」「滞在時間」「離脱率」「コンバージョン率」「直帰率」の6つの指標について紹介します。

アクセス数

アクセス数は、サイトやブログの訪問者数だと認識されていますが、Web業界では「セッション数」「ユーザー数」「ページビュー数」の3つに分けて考えられることが多いです。

セッション数は「ユーザーがサイトに訪れた回数」のことです。読者がサイトを訪れて離脱するまでに、どれだけの他のページへ飛ぼうとも、セッション数は1となります。

ユーザー数は、サイトに訪れたユーザーの数(重複は除く)のことで、ユニークユーザー数とも呼ばれます。例えばあなたがあるサイトに朝昼夜に一回ずつ訪れた場合、セッション数は3になりますが、ユーザー数は1とカウントされます。

ページビュー数は「PV数」とも呼ばれ、サイト内のページが表示された回数のことです。あるユーザーが5本の記事を読んだ場合、PV数は5とカウントされます。

滞在時間

滞在時間とは訪問者がどれくらいサイトに滞在していたかを表します。Webサイトを構築する際や、ブログを書く際に「滞在時間が長ければ、より良い評価がされる」とよく言われていますが、ただ長ければいいのではなく「訪問者にとって有益な情報を届けた上で」というのが前提にあることを忘れてしまっては本末転倒になってしまうこともありますので気をつけましょう。

離脱率

離脱率とは、サイトの訪問者がどのページで離脱したのかを表す指標です。あるページで離脱率が高い場合、そこでユーザーが何らかの使いずらさや障壁を抱えていると考えられるので、改善を施し目安ともなります。

コンバージョン率

コンバージョン率とは、サイトの目標を達成した割合のことです。コンバージョン率は下記の式で求めることができます。

コンバージョン率=コンバージョン数÷セッション数(サイト訪問者数)×100

コンバージョンについては後日公開される「コンバージョン(CV)とは?その意味とアプリ・Webマーケティングにおける計測方法」で詳しく説明していますので、参考にしてみて下さい。

直帰率

直帰率とは、訪問者が初めに訪れたページだけをみて離脱してしまうことです。ユーザーが直帰する理由としては様々なものが考えられますが

・着地したページに欲しい情報がない

・着地したページが見づらい

・着地したページから次のページへの導線が不足している

・目的が果たせたので、満足して離脱した

などが考えられます。

アクセス解析ツール3選

続いて主要なアクセス解析ツールを3つご紹介しましょう。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクス(GA)とはGoogleが提供しているアクセス解析ツールです。

Googleアナリティクスは基本無料で利用可能で、登録したサイトの「訪問者数」「訪問者の流入先」「どこで離脱をしているのか」「どのデバイスで視聴されていることが多いのか」などのユーザー行動に関するデータを把握することができます。

また、施策の効果を確認することもでき、例えば広告を打った際に「広告によってどれくらいの訪問者数が増えたのか」といったデータをチェックすることが可能です。

Googleアナリティクスは、レベル1の定点観測を行うのに適していると言えます。

Adobeアナリティクス

Adobeアナリティクス*1出典:https://business.adobe.com/jp/products/analytics/adobe-analytics.htmlは、Adobeが提供するアクセス解析ツールです。AdobeアナリティクスもGoogleアナリティクス同様に、サイトアクセス数、流入先などのユーザー行動を分析することができます。

ドラッグ&ドロップでクロス集計やグラフが作成できるWorkspaceというダッシュボードのような機能があり、簡単に指標やディメンションを掛け合わせた分析が可能です。

カスタマイズの自由度も高く、うまく使いこなすことができればビジネスを大きく成長させることができるでしょう。

Adobeアナリティクスは、レベル2の課題探索を行うのに適しているツールです。

Amplitude(アンプリチュード)

Amplitudeは米国のAmplitude社が提供するアクセス解析ツールで、アプリやWebなどのオンラインデータと、店舗POSなどのオフラインデータを全て統合し、顧客の行動分析を行なえます。

「グロースハック用ユーザー行動分析ツール」ともされており、「行動ペルソナとマジックナンバーを最速で抽出することができるツール」です。

多くのアクセス分析ツールが「セッション軸」で行動を分析しているのに対し、Ampllitudeは「ユーザー軸」で分析するため、より複雑なユーザーの行動分析が可能になります。

さらに、大量のユーザー分析をスピーディーに行え、他のツールでは数日かかってしまう分析をわずか数秒で行え、管理画面上で視覚的に見やすいのも大きな特徴です。

グロースハックにおいてはこのスピード感がとても重要で、WalmartやMicrosoftなどのグロースハックを施しビジネスを大きくグロースさせた世界を代表する企業でも導入されています。

また、分析がほとんど管理画面だけで完結するくらい操作も簡単です。

Amplitudeはレベル3の行動理解を行うのに適しています。

アクセス解析の手順

ここからは実際にアクセス解析を行う手順を紹介します。

「目的を明確に戦略設計をする」「データ設計」「ツールの導入」「分析体制の構築」の4ステップを踏むことで効果的なアクセス解析を実施可能です。

それぞれについて説明します。

目的を明確に戦略設計をする

まず、アクセス解析を行う「目的」を明確にして戦略設計を行います。ビジネスゴール(KGI)を達成するための指標として、ホームページで達成すべきゴールを設定します。

ゴールが定まっていないのに、アクセス解析をとりあえず始めてしまっても、思うように進まず結果も出ません。目的によって使用するツールが異なってくるので、目的をしっかりと定めるようにしましょう。

データ設計

ホームページを運用する目的を明確に設定したら、次にデータ設計を行います。目的を明確に定めることで、どのようなデータが必要なのかがわかります。

ただただデータを闇雲に収集し始めても、いざデータを使用するフェーズに入り「あれ、必要なデータがない」ということになってしまいます。とりあえず解析を始めて、走りながら調整を行っている企業をよく見かけますが、これはお金、時間を無駄にしていると言っても過言ではないでしょう。

データを使用する作業においては、このデータ設計をどれだけ緻密に行うことができるかで、結果が大きく左右されます。

データ設計の方法については「データをゴミにするか宝にするかはタクソノミー設計次第」で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

ツールの導入

データを設計したら、次は実際にツールを導入します。

ツールは無数にありますが、目的に沿ったツールを選ぶことで大きな効果を得ることができます。導入時には「機能面」「コスト面」「使用感」などの点を基準に判断するといいでしょう。

分析体制の構築

ツールを導入してからがアクセス解析のスタートです。

ツールを導入しても日々変わる数値をモニタリングし、施策に繋げるのは非常に大変なことです。実際にアクセス解析を行うには、データ分析体制を構築することが大切となります。

データ分析体制を構築するために必要なポイントはスピード感です。

誰でもアクセスでき、意思決定を下せる環境を構築することでスピード感がぐんっと上がります。従来であれば施策を実施するまでに、上司の許可を得て、課長の許可を得て、と時間がかかってしまっていました。

しかし、時間をかけて意思決定を行ってもその間にも必要となるデータ、顧客のニーズは変化し続けているので、いかに時間をかけずに実施までに至るかが大切となります。

そのためには「誰もがデータにアクセスでき、必要なデータを必要な時に得ることができ、施策実行できる」環境を構築することが大事です。

アクセス解析の課題

アクセス解析を行うことの課題が2つありますので、紹介します。

専門的知識が必要

アクセス解析の課題一つ目は、アクセス解析には専門的知識が必要で、熟知している人が少ない点です。アクセス解析は莫大な量のデータを処理し、分析します。そこから何が課題かを見つけ出し、改善策を施すことが必要です。

課題を解決するためには、必要なデータの引き出し方、分析方法など、無数にある中から最適なものを選択することが大切となります。時間をかけて行っても、結果が出ずまた一から見直さなければいけないこともあり、忍耐力も重要です。

また、特別な技術知識を習得してもそこで終わりではなく、データ分析の分野はまだこれから大きく技術進歩が見込まれており、その進歩は早く常に新たな知識技術を追いかけなければいけません。

ユーザー行動の深掘りができない

二つ目の課題は、ユーザー行動の深掘りができない点です。ここで言う「深掘り」とは、ユーザーがサイトに到着してからの行動を意味しています。例えば上記で紹介したGoogle Analyticsでは、ユーザーがどこから来たのか、アクセスされた時間帯や曜日などを把握することはできますが、そこからサイト上でユーザーがどのような行動を行ったのかを確認することはできないのです。

データドリブンが必要な現代では、ユーザーの購入に至るまで、さらには購入後の行動までを把握し、分析し、ビジネスに活かすことが大切ですので、Google Analyticsでは物足りなく感じてしまうかもしれません。

Amplitude(アンプリチュード)であれば、ユーザーがサイトに到着してからの行動を分析が可能です。分析の時間も大幅に削減することができ、通常であれば数週間かかる作業がわずか数分で完了してしまいます。

また、カスタマーサクセス部隊が確立されており、行動分析から示唆を得て、意思決定を実行に移すまでの一連のプロセスを一気通貫でサポートしてくれますので、価値を最大限に体感することができるでしょう。

Amplitude | グロースマーケティング公式|Growth Marketing

Amplitude | グロースマーケティング公式|Growth Marketing

グロースマーケティングは、アプリ・プロダクト・サービスを改善しグロースさせるための戦略や技術のノウハウをお伝えするメディアです。運営元のDearOneではAmplitude(アンプリチュード)と一緒に日本企業のビジネスグロースを支援しています。

まとめ

アクセス解析とは、ユーザーの特性、行動を分析して、Webサイトの閲覧状況を把握することです。アクセス解析を行うことで、コンバージョン率向上、アクセス数アップを目指すことができます。

目的を明確にし、目的にそったデータ設計ができるかどうかが結果を左右する鍵となるでしょう。

貴社に本当に必要なアクセス解析ツールは何なのか?しっかりと見極めて、社内体制を構築するところから初めてみてはいかがでしょうか。