CDP(カスタマーデータプラットフォーム)という単語を聞いたことがあっても、実際の画面は見た事がないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、CDPであるmParticle(エムパーティクル)の実際の画面を用いてCDPの各機能を連載形式でご紹介します。
初回にあたるこの記事ではmParticleから外部ツールへのデータ連携について紹介していきます。
CDPによるデータ連携
mParticleをはじめとしたインフラCDPを導入していると、通常1〜3ヶ月ほど掛かるツール導入期間をたった1日で完了させることができます。これはデータ整備を得意とするインフラCDPの強みです。
各データソースとMarTechを個別に連携開発する必要がなく、mParticleで収集したデータを各ツールに橋渡しするように連携が可能なため、本来必要なイベントタクソノミー設計やSDK実装が不要になり、短期間でのツール導入が可能となります。
また導入に掛かるエンジニアリソースの削減やSDKの追加実装によるプロダクトのパフォーマンス低下を防ぐことができる点も大きなメリットです。
mParticleに関する詳しい機能は以下の記事をご覧ください。
mParticle(エムパーティクル)から外部ツールへのイベントデータ連携手順
それでは実際にmParticleから外部ツールへのイベントデータの連携手順をご紹介します。
今回はmParticleから、プロダクトアナリティクスツールAmplitude(アンプリチュード)への連携を例に実施していきます。
もちろんAmplitude以外の外部ツールでも同じ手順で連携可能です。
STEP1:Amplitudeコネクタの登録
まずはmParticleにAmplitudeコネクタを登録します。
データ連携を行いたいAmplitude環境のAPI Keyを用いて登録を行います。
手順1:DIRECTORYを押下して連携先ツール一覧からAmplitudeを選択します。
手順2:「Event」にチェックを付けて「Configure」を押下します。
手順3:「Configuration Name」「API key」「Amplitude Organization」を設定して「Save & Open in Connections」を押下します。
以上の手順でAmplitudeコネクタの登録は完了です。
続いてデータ連携の設定を行います。
STEP2:イベントデータ連携の設定
STEP1で登録したAmplitude環境にデータを送る設定を行います。
手順1:「CONNECTIONS」から「Connect」を押下して接続するデータソースを選択します。 今回はWebサイト上で収集したイベントを例にしています。
手順2:「Connected Outputs」を押下します。
手順3:STEP1で登録したAmplitudeを選択します。
手順4:STEP1で登録したConfigurationを選択します。
手順5:「Connection Status」をActive状態に設定して「Add Connection」を押下します。
以上でAmplitudeへのデータ連携設定は完了です。
最後に正しくデータ連携ができているかの確認を行います。
STEP3:データ連携の確認
Amplitudeコネクタの登録とデータ連携の設定が完了しました。実際にmParticleで収集したイベントがAmplitudeに連携されているかを確認します。
確認用に「Customer ID:12345678」のユーザーで「WEBサイトへの訪問」イベントを発生させます。
mParticleを確認すると「Customer ID:12345678」のユーザーの「WEBサイトへの訪問」イベントが表示されました。
続いてAmplitudeを確認してみると「User ID:12345678」のユーザーの「WEBサイトへの訪問」イベントが同じく表示されています。
mParticleで収集したイベントがリアルタイムでAmplitudeに送られていることが確認できました。
また連携するデータはFilter機能でツールごとに選択することができ、これにより各ツールで必要なイベントのみに絞ってデータを送ることが可能になります。
こういった要領で、収集イベントデータのスピーディな外部ツール連携を実現できます。今回はAmplitudeのみでしたが、同時にs3やsnowflake, Braze等にも同じイベントを連携することも可能です。
まとめ
mParticle(エムパーティクル)はUIがとても分かりやすく、多様な機能を持つCDPでありながら直感的な操作が可能です。
実際にこの記事の執筆のために、私自身で初めてAmplitudeへのデータ連携設定を実施しましたが、公式リファレンスを確認しながらの作業でも1日かからず完了しました。
mParticleの詳細について詳しく知りたい方はホワイトペーパーを配布しておりますので、以下からご覧ください。