【2022年最新】データドリブンを学ぶのにおすすめの本10選

2022.04.11

データに基づいて判断する、データドリブンが少しずつ注目されるようになってきました。世界の最大手企業では既にこのデータドリブンを取り入れ、大きく事業を成長させた事例も数多くあります。日本においてもデータドリブンマーケティング、データドリブン経営を実施する企業も多いです。

しかし、実際にデータドリブンを行うのは容易ではなく、とりあえず初めてみてもなかなかうまく進めず、立ち止まってしまうことも多いでしょう。

「データドリブンを実施したいけど、何から始めたらいいのかわからない」、「もっとデータドリブンについて理解を深めたい」という方に向けて、データドリブンを学ぶのにおすすめの本を10冊紹介します。

この際に理解を深めて、実践で活かしてみてください。

データドリブンとは

データドリブンとは、データに基づいて意思決定を行うプロセスのことです。

従来は上司の「勘や経験」に頼って行ってきましたが、効果が薄れてきました。その背景には情報化社会において、顧客が自ら情報を得られるようになり、その結果顧客のニーズが多様化したことがあります。

また、デジタルの発展に伴い、顧客行動、購買プロセスが大幅に変化したことで、同一のマーケティング施策では訴求率が低くなってしまったのです。

このような背景から、データに基づいて客観的に判断するデータドリブンが注目を浴びるようになりました。データドリブンについてはこちらの記事で詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

データドリブンとは?データドリブンマーケティングとは?

また、データドリブンを実施することによって、顧客一人一人に最適な施策を打つことも可能です。これを「One to Oneマーケティング」と呼び、顧客のニーズを満たしたアプローチを施すことで訴求率の向上にも繋がります。

One to Oneマーケティングについては「One to Oneマーケティングの重要性・メリット・始め方とは?」の記事で紹介しています。One to Oneマーケティングも、大衆へ同一のコンテンツを提供するマス・マーケティングで成果が出なくなった現代において重要な考え方ですので、ぜひ参考にしてみてください。

データドリブンを学ぶのにおすすめの本10選

それでは早速データドリブンを学ぶのにおすすめの本を紹介していきます。

今回は下記10冊を紹介します。

・『データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標』
・『データドリブン思考』
・『データドリブンの極意 〜Tableauブートキャンプで学ぶデータを「読む」「語る」力』
・『データ・ドリブン・エコノミー デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する』
・『Excelでできるデータドリブン・マーケティング(特典付き)』
・『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力』
・『グロースマーケティング(Growth Marketing)』
・『DMM.comを支えるデータ駆動戦略』
・『データ分析人材になる。 目指すは「ビジネストランスレーター」』
・『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2019年6月号 [雑誌]』

『データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標』【発売日:2017年4月20日】

『データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標』
画像引用元:ダイヤモンド社

最初に紹介する本は『データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標』です。

著者であるマーク・ジェフリー氏はマイクロソフトやインテルなどを始め、たくさんの企業でコンサルティングを行っており、確かな実力と実績で評価されている人物です。

本書では、データに基づいたマーケティングを実践する際に必要な知識やプロセスが網羅的に解説されています。

マーケティングスコアカードやインタビュー調査の考え方など、すぐに役立つ知識がたくさん記載されているので、データドリブンのみならず、マーケティング全般の知識をつけたい人にもおすすめの一冊です。

『データ分析・AIを実務に活かす データドリブン思考』【発売日:2022年1月12日】

データ分析・AIを実務に活かす データドリブン思考
画像引用元:ダイヤモンド社

次に紹介する本は『データ分析・AIを実務に活かす データドリブン思考』です。

本書は、大阪ガスのデータ分析専門組織をトップの立場で率いていた著者が解説するデータドリブンの実践書となっています。

ただプロセスを解説するだけではなく、著者の実体験に基づいたアドバイスや、現場でよく起こる問題とそれらの解決策など、より具体的な内容が記載されていることが特徴です。

本書ではデータドリブンのプロセスを6つの工程に分けて詳しく説明されており、分析が苦手な人も参考にできる内容となっています。

データ活用の差が企業力の差につながると言われている世の中で、データに関する仕事をするすべての人におすすめの一冊です。

『データドリブンの極意 〜Tableauブートキャンプで学ぶデータを「読む」「語る」力』【発売日:2021年7月1日】

データドリブンの極意 〜Tableauブートキャンプで学ぶデータを「読む」「語る」力
画像引用元:技術評論社

3冊目に紹介する本は『データドリブンの極意 〜Tableauブートキャンプで学ぶデータを「読む」「語る」力』です。
著者である田中香織さんは、Snowflakeや三菱グループなどでプロダクトマネージャーを務めた経験があり、データドリブン文化醸成を目指す人々のためのDATA Saber認定制度の創設者でもあります。

多くの技術書では1つの技術に特化して解説している場合が多いですが、本書では様々な知識を組み合わせて、総合的にデータマネジメントを攻略するヒントが記載されています。
また、説明や解説が会話形式になっており、多くの人が内容を理解しやすいように構成されています。

技術面だけでなく、データ分析の考え方や組織としての在り方などについても説明されているので、この1冊を読めばデータドリブンの知識を一通り網羅することができるでしょう。

『データ・ドリブン・エコノミー デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する』【発売日:2019年4月4日】

データ・ドリブン・エコノミー デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する
画像引用元:ダイヤモンド社

続いて紹介する本は『データ・ドリブン・エコノミー デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する』です。
著者である森川博之さんは、東京大学大学院工学系研究科教授で電子情報通信学会論文賞・情報処理学会論文賞などの受賞経験があります。

近年進んでいるデジタル化がどのように社会の生産性を高めていくのか、という観点を基に構成されていて、デジタル化に対してどのようにアプローチをするべきかが詳しくわかります。

本書を読めば、デジタル変革の背景や目的、推進する際の視点や中心となる技術など、デジタル化に伴って必要な知識を得ることができるでしょう。

また、解説の際に多くの事例を提示しているので説明の理解も問題なく行えます。

難しい語句も少なく読みやすいので、データ・ドリブン入門書としてもおすすめです。

『Excelでできるデータドリブン・マーケティング(特典付き)』【発売日:2018年11月18日】

『Excelでできるデータドリブン・マーケティング(特典付き)
画像引用元:マイナビ出版

次に紹介する本は『Excelでできるデータドリブン・マーケティング(特典付き)』です。
著者である小川 貴史さんは、統計解析手法の講演や営業の実績を持ち、本書ではExcelを用いてデータドリブンする方法がわかりやすく解説されており、データ分析に関する基礎から応用までの知識を学べるでしょう。

また、データ分析のためにどのようなデータが必要なのか、Excelのどのタブを開けば良いのかなど、解説が具体的で理解しやすくなっています。

資産であるデータをどのようにして売り上げの最大化につなげるのかを、実務レベルの内容で知ることができるので、データ分析初心者から経験者まで幅広い層におすすめの一冊です。

『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力』【発売日:2016年6月2日】

確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力
画像引用元:KADOKAWA/角川書店

6冊目に紹介する本は『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力』です。
本書は、革新的なアイデアでUSJの経営をV時回復させた実績のある森岡毅さんと、量的調査における屈指のスペシャリストとして長年にわたり世界の第一線で活躍していた今西聖貴さんによって執筆されました。

タイトルにもある通り数学マーケティングに基づいた内容になっていて、数値化することで合理性を向上させるプロセスなどが説かれている一冊です。

理論の証明から戦略設定まで全てのものが数学的に説明されているので、数字が好きな方なら最後まで楽しく読むことができるでしょう。

また、数式だけでなく説明文章も豊富に用意されているため、文系の人でも理解しやすくなっています。
マーケティングに関する本がたくさんある中、本書は特に、主張に対する根拠を明確に記載しているため、ロジカルに理解できるでしょう。

解説されている内容はレベルが高く初心者向けではありませんが、すでにマーケティングに携わっており、レベルアップを目指している人にはとてもおすすめです。

『グロースマーケティング(Growth Marketing)』【発売日:2021年4月23日】

『グロースマーケティング(Growth Marketing)
画像引用元:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)

続いて紹介するのは『グロースマーケティング(Growth Marketing)』です。
企業のデジタルトランスフォーメーションを一気通貫でサポートしている会社、株式会社DearOneによって執筆されている本になります。

本書は海外で既に認知され、注目されている「グロースマーケティング」について、日本のマーケティング事情の問題点や改善策などに触れながら、解説している書籍です。

グロースマーケティングとは、企業・事業・製品・サービスの持続的成長にフォーカスしたマーケティング活動のことを指します。グロースマーケティングを実施するためには、データの有効活用が必須であり、グロースマーケティングを実践するための要になるデータドリブンについても紹介しています。

データを「ためる」「整える」「分析する」「つかう」の4ステップで、分かりやすく解説されておりこれからデータドリブンマーケティングを実践される方におすすめです。

『DMM.comを支えるデータ駆動戦略』【発売日:2020年9月24日】

DMM.comを支えるデータ駆動戦略
画像引用元:マイナビ出版

次に紹介するのは『DMM.comを支えるデータ駆動戦略』です。
DMMの入り口である総合トップなどを管轄する総合トップ開発部の部長を務めていた石垣雅人さんの著書になります。

本書は内容がpart1、2、3に分かれており、段階を踏んでデータドリブンについての知見を深めることが可能です。

part1:データドリブンの全体像を理解し、データに基づいて事業を捉えていくための解説
part2:データドリブンにおいて重要な体制づくりについて
part3:DMM.comが実践しているデータドリブン戦略を具体的な内容

データを軸とし事例を交えながら実践的な情報を記載しているので、1冊を通してプロダクト開発の全体像を把握することができます。

『データ分析人材になる。 目指すは「ビジネストランスレーター」』【発売日:2020年10月15日】

データ分析人材になる。 目指すは「ビジネストランスレーター」
画像引用元:日経BP

続いて紹介する本は『データ分析人材になる。 目指すは「ビジネストランスレーター」』です。
本書は三井住友海上火災保険株式会社にてデータ分析やマーケティングを実践している4人のビジネスマンによって執筆されました。

実際にデータを分析しプロジェクトを進めていく過程で得たノウハウを基に、プロジェクトを成功させるための方法論をわかりやすく解説している一冊です。

本書では著者達のデータ分析における失敗体験がたくさん挙げられていて、それらを解決する方法や予防法などが詳しく記載されています。

データ分析プロジェクトに携わる人におすすめの一冊です。

『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2019年6月号 [雑誌]』【発売日:2019年5月10日】

『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2019年6月号 [雑誌]
画像引用元:ダイヤモンド社;月刊版

最後に紹介するのは『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2019年6月号 [雑誌]』です。

ハーバードビジネスレビューはアメリカで発刊されている経営雑誌です。

最新の経営学やトレンドのビジネスなど旬の情報を発信しており、世界中で多くの経営者達に読まれています。

2019年6月号ではデータドリブンが題材となっており、データ分析やAIビジネスなどについて詳しい情報が記載されています。

データ・ドリブンに基づく業界・業種別の潜在価値資産の数値などにも触れているので、本書を読めばとても面白い情報が得られることでしょう。

まとめ

マーケター、経営層の方は特に理解しておくべきデータドリブンを学ぶのにおすすめの本を紹介しました。海外では既に多くの企業がこのデータドリブンを実施して事業を成長させています。日本でも大手企業を筆頭にデータドリブン経営・データドリブンマーケティングを取り入れる企業が多くなりました。今後ますますデータの価値が高まるのに伴い、データドリブンもさらに広がっていくことでしょう。

この際に理解を深め、先を行くマーケターを目指してみてください。

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