ファッション系フラッシュセールEC la belle vie様との取り組み
今回は、「新規ユーザーの購入を増やしたい」という目的で、分析からUI改善案に繋げたグロースハック事例をご紹介します。
昨年、la belle vie様(以下、敬称略)とは主に下記のようなお取り組みをさせて頂きました。
- Amplitude導入
- Amplitudeでのユーザー行動分析の実施
- Amplitude操作説明会
- Amplitudeの利用サポート
今回はこれらの取り組みの中から2の分析の内容を一部、ご紹介します。
カート投入率を増やすグロースハック
Amplitude(アンプリチュード)のペルソナ分析を使って、購入直前の動作、カートに商品を入れてもらうためにはどうすればいいのか、を分析しました。
しかし、購入という最終コンバージョンを増やすための有益な示唆はすぐには見つからない状態でした。
マイクロコンバージョンを高める
そこで、“マイクロコンバージョン”と呼ばれる、最終のコンバージョン手前の行動のコンバージョンを高め、結果的に最終のコンバージョンを増やしていく手法を取りました。
ゴール(購入)に直接コンバージョンを増やす示唆があまり出ない時は、このような形で、一歩手前のところを増やしていく取り組みをよく行います。今回は購入の前の行動である「カート投入」という行動にフォーカスを当てて分析を行いました。
ここでは、「カート投入」をしたユーザーを「似たような行動をとる人」として、4つのタイプに分けています。今回、「カート投入」を行った新規ユーザーがより多く含まれていたのがクラスターAでした。
特定クラスターのユーザー行動分析をする
クラスターAのユーザーが何をしているのか行動分析すると、平均と比べて高い数値が出ているのが「1. セールページを見る」や「2. カテゴリから検索」「3. 商品検索」「4. ブランドをお気に入り登録」だとわかりました。
そこで、「2. カテゴリから検索」と「4. ブランドをお気に入り登録」の関連はどうなっているのか、ユーザージャーニー分析を行いました。
その結果、「4. ブランドをお気に入り登録」する人が、商品詳細ページやセールページからたくさんやってきていることがわかりました。
一方、商品詳細ページを見てみると「4.ブランドをお気に入り登録」がハートマークで非常に小さく、これがお気に入り登録するボタンだとということがわかりづらいものでした。
ユーザー行動分析から導き出した示唆
そこで、お気に入り登録ボタンをもっとわかりやすくすれば「4. ブランドをお気に入り登録」する行動が促進され、結果的にもっとたくさんの商品をカートに入れてくれるのではないか、という示唆が出ました。
お気に入り登録の利用が購入につながっている点は以前から認識されていたものの、新規ユーザーにフォーカスした場合においても、有効であるとの気付きを得ることにつながりました。また、最終コンバージョンの手前の「マイクロコンバージョン」の設定からのペルソナ分析により、キーとなるユーザー行動の特定するといった分析も改善施策を導き出すうえで有効であることがわかりました。
お客様の声
GILT
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