エンジニア、デザイナー、マーケターなど、さまざまな職種のメンバーが参加しているDearOne「アプリ研究会」による座談会では、現在のアプリ事情について語り尽くします!
第8回となる今回のテーマは、前回に引き続き「ビジネス便利ツール」。テレビ会議アプリ、名刺管理アプリ、Officeアプリの3テーマについて議論していきます!

テレビ会議アプリ(Teams、Zoom、Google Meetを比較してみた)
森田 「テレビ会議アプリ」は、Teams、Zoom、Google Meetの3つを比較しました。アクティブ率はTeamsが高いのですが、これはチャットの数値も含まれていると考えると、最もアクティブなのはZoomと言えるかもしれません。

三石 なるほど。
森田 ただ、アクティブ率の数字を見ると、Zoomでも29%、Google Meetは12%と低い数字だったので、まだまだテレビ会議アプリをスマホで使うケースは少ないことを示しています。ただ、2019年11月から2年間の推移を見ると、Zoomはとても伸びていたので、やっぱりコロナをきっかけにビデオ会議が一般化してきたというのが数値からも見て取れます。
三石 ありがとうございます。みなさん、Zoom大好きですよね。Zoomに慣れ親しみ過ぎて、もはやGoogle Meetが使いにくいもんね(笑)。
赤木 Google Meet対Zoomだったら、絶対的にZoomのほうが使いやすいですね。
小笠原 最近になってようやくGmailが公式に使える雰囲気になってきたところなので、Google Meetのアクティブ率が少ないのは納得かなと。Zoomは既に当たり前になってきていて、私のまわりでも、奥さんが保育園の保育者面談、友達との飲み会、マンションの管理会のミーティングなど、全てZoomを使っているようです。
赤木 僕も父親から「Zoomするか」と言われたとき、「Zoomの時代だな」と思いました。
三石 それは凄いね。ビジネス上のテレビ会議アプリの使い方でいうと、僕はホワイトボード機能の「Google Jamboard」を使うんですけど、これマニアックなのかな。iPadを使っていると、これの反応が良くて。一方で、Zoomの標準の手書きのものが厳しくて。
小笠原 あれは、きついっすよね!
三石 そう、「もう耐えられん」と思った時に、Google Jamboardを使ってみたんです。結果、タブレットで書いた2秒後ぐらいにパソコンに反映されるから、めちゃくちゃ便利だなと感動しました!

(出典:JamboardのApp Storeページより)
赤木 僕も同じような使い方をしていますが、Google Jamboardじゃなくて前回の記事で紹介したMiroでやっていますね。Jamboardは枠の制限があって、タッチが若干遅いなって感じちゃいました。
小嶋 僕もそれを見て、絶対にMiroを使いたいなと思ってiPadを買いましたからね。2台でZoomに入らなくてよくて、Zoomには1アカウントで入って画面共有でiPadのほうを映すんですよね。そうすると手書きでiPadは書けるけども、映しているのはこっちで映すことができて。

三石 それはJamboardも一緒だよね? でも、そっちのほうが使い勝手がよかったんだ。
小嶋 レスポンスが早いから良かったですね。
三石 うんうん、だんだんヘビーでニッチな感じになってきていいですね。テレビ会議関連で言うと、最近、音声を拾ってくれるログミーツなどのミーティング議事録があるじゃないですか。話していることをクラウドに自動で残してくれて、あれがテレビ会議の良さだと思うんですよね。
赤木 いいですよね。僕が使っているわけじゃないんですけど、AI GIJIROKUを使っている人がいて、あれは凄いと思いました。文字を起こすだけでなく、リンクの時間のハイライトも入れられて。おそらく会話の切れ目をAIが判別して、話題や話者が変わったなどでタイムラインの目印を付けてくれるんですよ。「そこまでできるなら使ってみたいな」と思いながら見ています。
三石 あれ、凄いよね。ゆくゆく、それがZoomに標準搭載されたらいいね。
赤木 いいですよね。テレビ会議中に内容を振り返ろうとしたときに「何分目あたりですか?」という話にいちいちなるのがもったいないと感じているので。
三石 YouTubeであるテーマの話をしているところの時間をURLで共有したりできるけど、あんな感じですよね。ではそろそろ4つ目の「名刺管理アプリ」にいきましょう。

名刺管理アプリ(sansan、Eight、Wantedly Peopleを比較してみた)
森田 4つ目の「名刺管理アプリ」は、sansan、Eight、Wantedly Peopleの3つを比較しました。MAU数はEightが1桁違うぐらい多い状況で、アクティブ率も断トツで高かったです。

赤木 僕は最初の会社のときに、ここに出ているものとは別のものですが名刺管理ツールを作っていたんです。今は名刺交換しなくなって、全くこれらのツールを立ち上げなくなってしまいましたけど。
三石 Eightはニュースフィードみたいな機能があって、感度の高い人達は情報ニュースをEightで発信していますね。
赤木 それ、見たことあります! Eightで発信するんだ、そういう使い方があるんだって思いました。
三石 僕は前職のときにsansanの有償版を使っていました。つながりがある人が昇進したときに通知が来るんですよ。それはビジネス的に、特にフロントをやっている人にとっては重要な情報なので、いいなと思いました。あとは、つながっている会社の名刺の枚数によってランキングが出るんです。たとえば、docomoが一番多いとなったら、docomo関連のニュースリリースが最初のゲートウェイ画面に出てくるので、日々の商談でも役立てられて。
赤木 つながりのある人が新しい名刺をアップすると通知される機能はEightにもありますけど、日経人事ニュースと関連した昇進の通知はsansanのみのオプションですね。名刺管理ツールをいろいろ調べていて、やっぱりsansanは凄いと思いましたね。
三石 どんなところが?
赤木 名刺情報をOCRで読み取れるようにして、最初の段階でとにかく情報を大量に集めたわけです。そうしていくとsansanに世の中の企業データベースができあがるんですよ。それを今度はB2B用のマーケティングの属性として提供するFORCASというソリューションを出したりしていて、システムの作り方がうまいなと思いました。日経人事ニュース関連のところも、それができたから実現できているんですよね。
三石 sansanは働いている人がカスタマーサクセスの本を出しているぐらい、カスタマーサクセスを意識している会社なんですよね。日本の中でのSaaSプロダクトとしての大成功企業、兼カスタマーサクセスをうたっているところで。だからこんなに極上の体験価値が形になっているんですよね。
小笠原 僕はWantedlyを使っていましたけど、使わなくなりました。
三石 どうしてですか?
小笠原 めちゃくちゃもっさりしていて、使いにくいと思ったことがあって、そこが大きな転換点でした。Eightも並行して使っていたんですけど、コロナになってテレワーク時代、Zoom背景に見られるQRを入れたらいいとか、そういうアクションをしていくようになりましたね。
三石 みんな、そうしてるよね。それでは最後に、「Officeアプリ」の分析結果をお願いします。
Officeアプリ(Excel、Word、PowerPointを比較してみた)

森田 「Officeアプリ」は、Excel、Word、PowerPointについて調べてみました。スマホでPowerPointを使って資料をつくる人は少ないと思いますが、実際にMAU数、率ともに低い数字になっていました。また、3つとも休眠率がWordは59%、他の2つは60%以上で、半分以上が休眠状態なので、やはりOffice系はパソコンで使う人が多いのかなと思いました。
三石 なるほど。そもそも「スマホで仕事をしますか?」という話ですね。
赤木 PowerPointはスマホで開けた試しがないですね。ただ、僕はGoogleスライドを仕事で使うのはDearOneが初めてなんですけど、スマホでちゃんと見られるという感動がありました。
三石 Googleスライドはスマホでも見られるから、外出先で安心できるよね。
赤木 ちゃんとスピーディーに見られますね。修正こそスマホであまりしないですけど、電車で気軽に資料を確認することができるのはありがたいですね。
三石 Googleスライドは修正もそのままいけるもんね。
赤木 Excelも同じ理由であまり使わなかったんですけど、スプレッドシートはまだ使う感覚があります。
三石 共有のところだよね。
小笠原 共有だったら、どう考えてもGoogleなんですよね。G Suiteを使っている我々からすると、共有の管理もできるし、すぐにみんな見られるので。でもWordは思ったよりMAU率高いですね。Chromebookの影響ですかね。
濱田 Officeは画面サイズによってはライセンス認証がなくても使用できるので、それで強いところもあるのかも。

河野 PowerPoint関連で言うと、オンラインプレゼンテーションツールの「DemoPro」がおすすめです。Web画面をプレゼンしたいときにCtrlキーとZキーを押すだけでWeb上をマーキングできて、Ctrl+Aを押すと矢印が出て、
Ctrl+Xで全消去できて。要するに、Web上のものを誰かにプレゼンしたいときにマーキングできるというものです。

(出典:DemoProのApp Storeページより)
三石 リアルで言うところのレーザーポインターみたいなものですね。
小嶋 せっかくなので、便利機能ももっと知りたいですよね。
河野 加えて、僕は Station を一時期使っていました。ワンアプリでGmail、Slack、Zoomなど、ログインするツールが全部、ワンタグみたいな感じで使えます。左側のアイコンで切り替えるだけで必要なツールに飛べるので便利でしたよ。

三石 河野さん、こういうツールを試してみるの好きですよね。そういえば、Otterも使っていますよね。アメリカの人とのミーティングに使うと、音声を自動でどんどん文字にしてくれる。

(出典:OtterのApp Storeページより)
小嶋 僕もお世話になりましたよ。リスニングだと理解しにくくても、文字で起こされると何となくわかるんですよね。
小笠原 字幕みたいになるんでしょうね。
小嶋 そうです。なので、Zoomで普通にミーティングしながら横にスマホを置いて、Otterで起こされたのを見て、こういうことを言っているという目安をつかんで、キャッチアップするみたいな。OtterとDeepLは必須ですよね。
三石 必須です。
河野 OtterはZoomのリンク機能があって、Zoomの中にも設定できます。そうすると、自分がホストのときだけですけど、ディクテーションをオンにするとZoom上で言っていることをテキストで書いてくれて。それをコピペしてDeepLに貼り付けて。
小嶋 知らなかったです。今度使ってみます!
≪三石所長(当時)`s Memo≫
ツールを使いこなせば、グローバルなビジネスチャンスをつかむことができる!
三石 最高ですね。さて、今回のアプリ研究会はそろそろお時間です。ありがとうございました。また次回、お会いしましょう!
――第9回のアプリ研究会も、お楽しみに!