Amplitudeのゾーニング分析は、ページ上の任意エリアごとにクリック率・露出率・魅力度・収益などを可視化し、成果データやSession Replayと組み合わせて、改善すべき箇所とその原因まで一気通貫で分析できる機能です。
ヒートマップを見ても、なぜ改善につながらないのか?
「ヒートマップツールを導入して、クリックの多い場所は分かった。でも、それが本当に成果につながっているのか分からない」
そんなモヤモヤを感じたことはないでしょうか。
従来のヒートマップツールには、こんな限界があります。
- 「見えている」だけで「効いている」かが分からない
どこがクリックされているかは分かっても、そのクリックがコンバージョン(CV)に貢献しているかまでは追えない - ツールが分断されている
行動データ(ヒートマップ)と成果データ(CV・売上)が別ツールにあり、突き合わせに手間がかかる - セグメント比較がしづらい
新規ユーザーとリピーター、流入元別など、属性ごとの比較が難しい、またはできても手作業が必要
「ヒートマップツールは入れているけれど、ユーザーの行動データと突き合わせるのが大変……」という声に、私たちはよく出会います。
この記事では、そんな課題をAmplitude一つで解決する新機能「ゾーニング分析(Zoning Insights)」をご紹介します。
Amplitudeのゾーニング分析(Zoning Insights)とは
Amplitudeのゾーニング分析(Zoning Insights)とは、ページ上の特定エリア(ゾーン)を自分で自由に定義し、そのエリアに対するユーザー行動を計測・分析できるAmplitudeの機能です。CTAボタン、ナビゲーションメニュー、フォーム項目など、見たい場所を自分で区切って測定できます。

従来のヒートマップとの違い
| 比較軸 | 従来のヒートマップ | Amplitudeゾーニング分析 |
|---|---|---|
| 見えるもの | クリック位置の分布 | ゾーン単位の成果指標 |
| 計測単位 | ページ全体 | CTA・ナビ・フォームなど任意エリア |
| 成果との紐づけ | 別ツールで確認が必要 | Amplitudeの行動データと一体 |
| セグメント比較 | 限定的 | 流入元・ユーザー属性で即比較 |
| セッションリプレイ連携 | なし | 各ゾーンから直接確認可能 |
計測できる主な指標例
- クリック率:ゾーンがクリックされた割合
- 露出率:ゾーンがスクロールで表示された割合
- 魅力度:ゾーンが表示されたうち、ゾーンがクリックされた割合
- スクロール率:ページ内でどこまで読まれているか
- 収益:ゾーンがクリックされ、最終的に発生した総収益
「露出率は高いのに魅力度が低い」なら見え方(デザイン・文言)の問題、「露出率自体が低い」ならそもそも見られていないという配置の問題
このように、原因を切り分けて改善に直結させられるのが最大の特徴です。
ゾーニング分析で解決できる、よくある課題
① CTAボタンの最適化
「申し込みボタンが押されない」という課題に対して、露出率が低いのか、魅力度が低いのかを切り分けて特定。ボタンの位置を変えるべきか、デザインを変えるべきかが明確になります。
② ナビゲーションの改善
「ヘッダーのどのリンクが実際に使われているか」をゾーン別クリック率で可視化。優先度の高いメニュー項目が一目で分かります。
③ コンテンツの読了率把握
「LPの途中で離脱している」という課題に対して、スクロール到達率でどこまで読まれ、どこで離脱しているかを特定できます。
④ A/Bテストとの組み合わせ
Amplitudeのエクスペリメント機能(ABテスト機能)と組み合わせることで、バリアントごとにゾーンの成果を比較。デザイン変更の効果を数値で検証できます。
気になるゾーンのユーザー行動を、動画で即確認
ゾーニング分析の大きな強みの一つとして、Session Replay(セッションリプレイ)との連携があげられます。
分析結果から気になるゾーンを見つけたら、そのまま関連するセッションリプレイにジャンプして、実際のユーザーの操作を動画で確認できます。「なぜこのボタンはクリックされないのか」を、数値だけでなく実際の行動から読み解けるのです。
ゾーニング分析からセッションリプレイへの遷移方法
ゾーニング分析で、該当箇所を選択し、「セッションリプレイを表示」をクリック

実際に、該当要素を利用したユーザーのセッションリプレイが表示されます

追加のツール導入は不要で、すべてAmplitudeの中で完結します。
まとめ
Amplitudeのゾーニング分析は、ページ上の任意のエリアを自分で定義し、クリック率・露出率・魅力度・スクロール率・収益といった指標で行動を計測できる機能です。
従来のヒートマップツールとの最大の違いは、「見えている」だけで終わらせず、成果(CV・収益)との紐づけまで一気通貫で分析できるという点にあります。さらにSession Replayとの連携により、数値の裏にある「なぜ」までユーザーの実際の行動から読み解くことができます。
- ヒートマップツールを検討中の方にとっては、行動データと成果データを別々に管理する手間から解放される選択肢に
- すでにAmplitudeをお使いの方にとっては、追加のツール契約・タグ設置なしで、今すぐ使い始められる新機能に
CTA最適化、ナビゲーション改善、コンテンツの読了率把握など、日々のページ改善の意思決定を、より速く・より正確にするための一手として、ぜひ活用をご検討ください。
ゾーニング分析を試してみる
Amplitudeのゾーニング分析について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下からご確認ください。
- 詳細マニュアルを見る(設定方法・使い方の詳細)→ こちら
- DearOneに相談する(導入支援・プラン確認)→ お問い合わせフォームへ
よくある質問(FAQ)
Q. ヒートマップとゾーニング分析の違いは?
従来のヒートマップはページ全体のクリック分布を可視化するのに対し、ゾーニング分析は自分で定義したエリア(ゾーン)ごとにクリック率・露出率・魅力度・スクロール到達率を計測し、Amplitudeの行動データ・成果データと一体で分析できる点が異なります。
Q. 既にヒートマップツールを導入済みですが、乗り換えるメリットはありますか?
すでにAmplitudeを利用している場合、追加のツール契約・タグ設置なしでヒートマップ分析を始められる点が大きなメリットです。加えて、コホートやセグメント、CVデータとの紐づけがそのまま行えるため、乗り換えによるデータ移行の手間もかかりません。
Q. Session Replayがなくても使えますか?
ゾーニング分析単体でもご利用可能です。ただしSession Replayと連携することで真価を発揮する機能です。無償でご利用いただける枠もございますので、まずは弊社にお問い合わせください。
Q. 既存のAmplitudeプランで使えますか?
プランによって利用可否が異なる場合があります。ご自身の契約内容でご利用いただけるか、DearOneまでお気軽にご相談ください。
Q. 設定に開発者は必要ですか?
最新のSDKバージョンを利用、及び「page viewed」「Element clicked」のイベントを取得することで利用可能です。詳細はマニュアル、または直接お問い合わせください。
